マインドコントロールされやすい人の特徴
マインドコントロールは、一見、親身なふりをして近づき、信頼させることで、徐々に精神を支配していくことが一般的なやり方です。
その過程で、それまでの自己と決別させ、新しいアイデンティティを植えつけるというのが、そのメカニズムになります。
そのメカニズムを考えると、マインドコントロールの被害に遭いやすい人は、「心が弱っている人」と言えるでしょう。
日常の生活の中で、仕事や人間関係で自信を無くしたり、心が疲れたと感じているとき、いわゆる、「心が満たされていないとき」に、マインドコントロールにかかりやすいといわれています。
常に理想を高く掲げ、向上心の強い人、また完璧主義な人は、その標的とされやすいので気を付けなければいけません。
それでは、具体的に同様な方法で、マインドコントロールが行われるのか、4つの主な方法を解説していきます。
刷り込み
この刷り込みという方法は、悪質な組織だけが行っているものでなく、政府やマスコミが大衆を誘導する際にも頻繁に使っているといわれる方法です。
具体的には、断片的で刺激的なワンフレーズを繰り返し聞かせ続けることで、相手に印象だけを刷り込み、思考を停止させるというものです。
本来、人間は考えることが面倒な生き物です。そのため、短くてわかりやすいフレーズを聞くことで、わかったことにしてしまい、考えることから逃げる習性があります。
そうすることで、自分で考えず、耳から入ってくるものをそのまま受け入れるような状態になってしまうのです。
日常的に、自分で考える癖がなく、周囲に流されやすい人は、気を付けなければいけません。
情報の遮断
ここから、とても悪質な方法になってきますが、密室に閉じ込めることで、外部からの情報を遮断し、ある情報しか受けられない状態にします。
このある情報というのは、マインドコントロールする側にとって都合のいい情報です。
これを行うことで、マインドコントロールを解くための、不都合な情報をシャットアウトしてしまいます。
その次に、マインドコントロールする側にとって、不都合な情報を消去し、都合のいい情報と書き換えを行っていきます。
自分の考えは間違っていると思わせるためには、複数人で全否定し、それを繰り返すことと言われます。
思考がブレてきた際に、都合のいい情報に誘導尋問し、それに従ったときに、初めて褒めて、認めてあげるのです。
その結果、自分は認めてもらえたと思い、マインドコントロールする側の都合の良い発言行動をするようになります。
恐怖と安心
これは、マインドコントロールより、より洗脳に近い方法ですが、暴力や暴言を使って、極限の恐怖を与えるという方法です。
支配する側と支配される側の上下関係を、暴力を使って築いていきます。
極限の恐怖を与えることで、身体的精神的に弱らせて、無力感や無価値観を持たせるのです。
こうなると、支配する側の価値観を受け入れやすい心理状態になります。
そして、支配する側の価値観を受け入れ始めたら、恐怖状態から一転して、安心を与えていきます。
この一連の流れである、恐怖、上下関係、無力感、刷り込み、安心を完璧に定着するまで繰り返していきます。
よく言われる例が、DVの夫や彼氏から離れなれない女性が、このメカニズムにより傷ついているといわれています。
自己否定感を埋める
先ほどお伝えした通り、マインドコントロールされやすい人に、向上心の強い人、完璧主義の人、とお伝えしました。
そういう人が、挫折した際、自信を無くした際、自己否定を強く感じるタイミングで、その自己否定感を満たしてくれるような、人であったり、言葉に出会うと、居心地の良い環境として、それに依存してしまいます。
知らず知らずのうちに、マインドコントロールされている状態に陥っている危険性があります
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