mixiユーザー(id:170191)

2023年06月27日00:18

41 view

長野旅行記・1日目

金〜土で連休だったのと7〜8月は旅に出る余裕がなさそうなので、梅雨の真っ只中ではあるけど旅行をしてきました。
今回の目的地は長野で、いくつか候補地はあったのですが週間予報で天候が一番マシだったことや、交通費の都合(行きの高速バスに一番安いものがあった)などから今回は長野にしました。
フォト

木曜の夜発で今回は池袋サンシャインシティバスターミナル発を取ったので、ここから乗車。座席に頭を覆い隠すカバーが付いていることで知られるウィラーエクスプレスのリラックスシートです。
池袋24:10発と遅いのですが、TDL発で大手町グランキューブ経由で来るバスでした。今回はギリギリ近くに買ったので満席覚悟でしたが当日分数席空いているくらい余裕があり、幸いなことに隣も空席でした。
また、バスに乗る前にベンチで飲み食いしながら騒いでいる女性2人がいて、その女性も同じく長野まででしたね。車内でもうるさかったら鬼越トマホークみたく「うるせえなあ!」と言おうかと思いましたが、さすがに全然うるさくなかったし、土屋太鳳の物真似をする丸山礼か舞華みたいな女帝系(相方は男の娘ユーチューバーのぎんしゃむみたいだった)で怖そうだったので、仮にうるさくても言えなかったと思います。
バスは池袋を出るとすぐに首都高に入り、おそらく5号線、外環経由で関越道に入り、最初は三芳PAで休憩、次に横川SAで休憩して最初に東部湯の丸SA(小諸と上田の中間付近)に停車。次いで長野小島田に停車しました。
聞いたことのない地名だけにどこかと思ったら、ウィラーエクスプレス長野営業所をそのまま乗降可能な停留所にしているようです。長野IC降りてすぐの場所ですが駅などからは遠くて公共交通機関でのアクセスには難があるので、利用客専用駐車場を設置してのパーク&ライド対応の停留所になっています。
また、停留所からは少し離れてはいるけど比較的近くに川中島古戦場跡、山本勘助の墓、真田信之の墓といった史跡が点在するのも気になるところです。
そして5:10に定刻通り長野駅東口に到着。この季節なので既に明るいですが、開いている店は西口のコンビニだけで、駅から少し歩けばネットカフェもあるようだけど行きませんでした。
また、この時間だと始発列車も出ていない状況ですが、駅の案内を見たら面白い列車を発見。篠ノ井線方面の6:31発の普通列車がなんと飯田行きで、長野県を南北に縦断する列車ですが1日1往復のみの直通列車になり、飯田まで実に5時間近くかけて走行するそうです。
その後は地下にある長野電鉄の乗り場に向かいましたが、始発まで時間があるのでシャッターが下りていたので、開くまで駅前のロータリーにある善光寺の灯篭などを撮影。
善光寺へ続く道の至るところにこうして灯篭が設置されています。
フォト

そして長野電鉄の6:15発の始発電車に乗って取り敢えずは須坂まで移動。
充当されていたのは東急田園都市線などを走っていた8500系で、地下駅ということもあって半蔵門線や田園都市線を走っていた頃を思い出させますね。なお長野電鉄は中心部の数駅が地下駅で、地下駅の雰囲気は地下鉄そのものだし、市の案内板でも時々「地下鉄」と書かれてしまっていることから、「長野には地下鉄がある」とか「自称地下鉄」とも言われているようです。
地上に出てからはローカル私鉄の風情で、中心部から離れるにつれて田畑が広がる長閑な風景になっていきます。
そして須坂で下車。ここは車両基地に隣接することから様々な車両を留置されているのを見ることができますが、惜しまれつつ引退した日比谷線の中古車の3500系が放置状態ではあるけど、再び動かすことができそうな状態で留置されています。
そして須坂駅前を散策。スナックなどが軒を連ねる飲み屋街があり、時間的に営業はしていないけど看板が立ち並ぶ様子を見ると夜はそれなりに賑わっていると思われます。
また、タイパブ、タイ料理などタイ関連の店が多いのが気になりましたが、長野県は在日タイ人の人口が多く都道府県別で2位という事情もあるようです。
その後は蔵の街並みを散策。
須坂クラシック美術館など気になる施設もありましたが、時間的に営業していないので入っていません。
また、この建物は「ぼたもち石」という丸い石を重ね合わせた土台なのも特徴で、その説明書きもありました。
店舗や観光施設は営業していませんでしたが、建物だけでも十分見応えのある場所でした。
フォト

その後は墨坂神社に移動。
太鼓橋があったり、他の複数の神社が合祀されていたりで色々見所が多かったです。
フォト

また、神社のそばで今回の第一村人ならぬ第一猫を発見。
そして住宅街を抜けて駅方面に向かったところ、「史跡 俊明社跡」という看板を発見。
明治初期に作られた製糸の共同組織とのことでその工場跡だそうですが、今は住宅街になっていて当時の遺構とかそういうものは何も残っていません。
そして須坂駅に戻り電車を待ちました。駅待合室には酒造など地場産業に関する展示があるほか、改札前で色々地産品が売られています。
そして今度は2駅先の小布施に移動。
小布施駅には「ながでん電車の広場」という名称で、かつて特急に使われていた2000系が保存されているのでこれを見学。
公式に保存されているので荒廃はしていないものの、窓が開けっぱなしということもあり車内の汚れ具合など長期的な保存に対応しきれるのかが気がかりです。
また、駅には開業当時の写真などが展示されていますが、開業が大正12年(1923年)3月26日ということで、今年はちょうど100周年ということになります。
改札を出てからは皇大神社や街中の数か所に設置されている「街角絵本」と呼ばれる絵本が描かれたパネルなどを見ました。
そして煙突のある酒蔵などを見ました。レンガ造の煙突がなかなか特徴的で、写真を撮ったのはもちろん宿に入ってからの暇な時間に色鉛筆画も描いてみました。
また、菓子工場や酒蔵は敷地内の間を自由に通り抜けてよいことになっていてわざと工場内を見せているのですが、店はまだ開店前だけど菓子作りが行われているのを見ることができました。
フォト

そして小布施駅に戻って今度は湯田中方面に移動。
反対側の電車は日比谷線で使われていた旧03系の3000系でしたが、今回はこれに乗る機会が一度もありませんでしたね。帯の色が前面だけ赤に変えられているもあとはほぼ原形を保っています。
そして湯田中行きの電車は特急「ゆけむり」で、これは旧小田急ロマンスカー10000形HiSEの1000系です。なお、短距離だけど特急料金100円がしっかり発生しますが、一日乗車券なら自由席に限り追加料金不要です。
また、ロマンスカーだと先頭車が指定席になるので、最後尾の展望席に乗車しました。最後尾ではあるけど流れゆく景色を眺めながらの移動は格別ですね。
特急は小布施を出ると途中の信州中野に停車し、あとは終点の湯田中まで停まりません。
また信州中野まではほぼ平坦でしたが、ここから先は急勾配やカーブが続くなどで急に雰囲気が変わり、まるで登山電車のような風情になります。
そして終点の湯田中に到着。
湯田中温泉の最寄り駅で、それっぽい看板が並んでいたり駅前に旅館などの送迎車が次々到着したりと、いかにも終着駅かつ温泉街の玄関口といった雰囲気の駅です。
また駅の裏手には無料開放されている足湯もあります。
ここでしばらく街中を散策。駅前に小さな公衆浴場があり他にも至るところにそのような浴場がありましたが、一般観光客向けに開放されているものではなく会員専用のものです。つまり地元住民かそこを使っていいとされている旅館の宿泊客だけしか使えないところですね。温泉地にはたまにこういうのを見かけます。
また、小さな稲荷神社や湯田中温泉を開拓した人の顕彰碑なども見つけました。
そして、駅から目立つところにホテルの巨大な看板が見えたのですが、このホテルに近づいてみたところ既に廃業して久しいようで荒廃しかけていました。
また、廃ホテルと隣のマンションが渡り廊下のようなもので繋がれているも途中で途切れていて、もしかしたらホテルが営業していた当時は住民がホテルの浴場を使えたとか、そういうサービスが提供されていたのではないかと思われます。
その後、駅に戻る坂を上がったら途中にも庚申塔や小さな稲荷神社があったほか、「玉垣額之助碑」なるものを発見。
明治時代の力士で、ここを巡業中に急死したために追悼のために設置されたものだそうです。
また隣接して三社神社という小さな神社があり、周りを池と水路に囲まれているというのも面白いですが、紫陽花、菖蒲、蓮など色々な花が咲いているのもよかったです。
フォト

そして湯田中から長野に戻りましたが、今度は特急「スノーモンキー」に乗車。これは旧成田エクスプレスの253系で、乗った編成は側面の塗装がオリジナルのものに変更されていますが、車内は成田エクスプレス時代そのままで、黒と赤のリクライニングできない固定シートが集団見合い式配置で並んでいるという独特の内装ですね。
スノーモンキーの場合は上下線とも湯田中寄りの車両が指定席で、成田エクスプレス時代からあった個室も別料金で利用可能です。同じく成田エクスプレスからの転用車でも東武直通特急用になったものは何故か個室が使用停止になっているので、個室が使えるのはこの列車だけになります。
このまま長野まで乗車しましたが、最後の地下区間はまるで横須賀線、総武快速線の都心部分を走る成田エクスプレスを思い出させますね。
到着後は長野駅周辺で昼食を食べるところを探し、千石街というレトロ調の飲み屋横丁のようなところを歩いていたら「千石食堂本店」という店を見つけたのでここに入ってみました。
店の外観からしてかなり古いのですが店内もレトロでした。というかレトロというかボロボロといったほうがいい感じで、「ドリフの大爆笑」で志村けんが演じていたおじいさんを連想させるかなり老齢の店主が一人で切り盛りしていましたね。
フォト

今回は支那そばを注文。値段は500円とこのご時世では激安と言える価格ですが、老齢な店主だけに注文を取る際にはっきり言わないと聞こえず「あんだって?」となります。
味に関しては特別美味しいものではないけど、昔ながらの醤油ラーメンといった感じでレトロな店内だけにタイムスリップ感を味わえます。なお、見た目からしてドリフのコントのような店だし老齢な店主だけに何かおかしなことが起こらないかドキドキでしたが、「だめだこりゃ」と言いたくなるようなアクシデントは起きませんでしたね。

食後は歩いて善光寺を目指しました。
途中は土産店やカフェのような観光客向けの店が立ち並びますが、蔵だったり昔の商店建築だったりと古い建物が多いほか、最近のマンション兼店舗の複合ビルでも1〜2階の店舗部分に瓦屋根をつけて和風にしたものがあるなど、ユニークな建物が多くありましたね。
また、途中に紫雲山頼朝院十念寺という寺があり、ここにも寄りました。
名前の通り源頼朝に縁のある寺で、源頼朝が善光寺を参拝した際にこの地で不思議な体験をしたのをきっかけに建立したと言われています。
このほか途中には熊野神社もありました。
そして参道に入ると両脇には宿坊も多くなってきていよいよといった風景になってきました。
フォト

山門が見えてきたところで小休止し、善光寺ビューを売りにした抹茶館に入り、きなこわらび餅抹茶ソフトクリームを買いました。イートインで2階席に上がり、希望通り善光寺ビュースポットの席に座ることができました。
また、前に並んでいた整形前のスザンヌみたいな人と土屋太鳳の物真似をする丸山礼みたいな人も同じものを食べていただけに思わず「美味しかったお」(以下略)
そして山門の前にあったなで牛などを見てから本堂を参拝。
フォト

また、本堂の前にはおそらく珍しいであろう陶器製の灯篭があり、さすがにむき出しで置くことはできないのか金網に囲まれていました。
後ろには製造「明治弐拾七年」寄付者の住所「愛知縣東春日井郡瀬戸町」と書かれていたほか、「東京市日本橋区」の陶器問屋の名前も書かれていましたね。
本堂を見た後は裏手にある日本忠霊殿三重塔、松代藩真田家の古塔を見ました。
真田家の古塔は小さいしお世辞にもきれいに保存されているとはいえない状態で、多分この存在を知らない人も多いのではと思われますが、善光寺の裏手に意外なものを発見しました。
善光寺本堂などを見終えた後は、宿坊などの並ぶエリアを抜けて善光寺下駅方面へ歩きました。
フォト

フォト

駅へと向かう道も古民家や蔵などが多く立ち並ぶのですが、少し脇にそれたところに小さな橋を見つけ何だろうと思って近づいてみたら、これが橋脚から手すりまでほぼ全てコンクリート管を繋ぎ合わせて作ったような面白い橋でしたね。まるでトイレットペーパーやラップの芯で作る工作のようにも見えます。
なお、この小さな川は地図で見ると水源が善光寺の池と思われますが、下流の市街地の方で暗渠になっていて、その先はどこまで通じているのか分かりません。
またこのすぐそばには、蔵かと思ったら後ろに玄関ドアが2つあって部屋番号も振ってあり、何だと思ったら蔵を改造したと思われるアパートでした。
蔵を改造した家というのは沢山あると思いますが、アパートに改造された蔵は初めて見た気がします。というか、今の通勤圏内に蔵を改造したアパートなどがあったら住んでみたいとか思えてきました。
そして善光寺下駅より長野電鉄に乗車。
相対式ホームの地下駅は東京だと特に日比谷線に多いし日比谷線の中古車も走るだけに、本当に日比谷線の駅と錯覚しそうですが、来た電車はまたしても8500系でした。
そして長野駅に着くと3つあるホームが全て埋まっていて、改札から見て右に今乗ってきた8500系、中央に旧253系の特急、左に旧03系が並びました。
地方私鉄が他社からの中古車を購入するのはよくある話ですが、ここに並んでいるのは東急、JR、東京メトロと見事に全部出自が異なる車両ですね。そして小田急の車両もいますし。
長野駅で下車後はすぐに宿にチェックイン。
宿の場所は長野駅のすぐそばで線路沿いしかも留置線沿いで車両の入換が頻繁に行われているような場所です。
なお、きちんとした個室のホテルや旅館は値段が高めで、昨秋のコロナ関連の規制が緩和され始めたり全国旅行支援が始まった頃くらいから便乗値上げもあって高止まりしているように思えます。
仕方なく泊まったのが2段ベッドの相部屋のドミトリー式のゲストハウスで、ここは元々ビジネスホテルだったようで、シングルの和室だったところに無理矢理ベッドを4人分置いたり、一部屋潰してシャワールーム2室を設置したりと変な造りでしたね。
また、線路沿いということで電車の音がうるさいのは織り込み済みですが、これに納得しない人も残念ながらいるようで、事前に口コミを調べていたら「電車の音がうるさくて眠れません」とクレームめいたことを書いて低評価をつけている奴がいて、思わず笑ってしまいました。
フォト

宿で一休み後に駅前の「立ち呑ちとせ」という店に入って一人飲み。
せっかく長野に来たなら地酒をと言いたいところですが、普通にビールで乾杯。
このほか牛すじ煮込みと海苔チーズを食べて終わりにしました。また、店に置いてある七味唐辛子が地元名物の八幡屋礒五郎のものだったのも印象的でした。
宿に帰ってからは共用リビングでしばらくゆっくり過ごし、疲れたこともあって23時頃には寝ました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
1日目(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/20287987.html
1日目(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/20288297.html
1日目(3)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/20288538.html
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年06月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930