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2023年06月20日06:00

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「嵐の前の匂い」

 これまで中国では「城管」という「都市の風紀を守るために、取り締まる警備員」のほかに、最近は「農管」という「農民の畑の開墾や農作物の規制を取り締まる指導員」、その上に新たに「文管」という「文化、観光、文化財、出版、放送、映画市場における行政処分、強制検査、行政強制執行によって、イデオロギーを統一する監督員」制度を設けました。
 これに基づき、各省単位で「文化市場総合執法隊伍統一着装儀式」などという制服の着装式典をしたり、「文化強国建設サミット」を開催して、「共産党思想の引き締め」を行うようになりました。

 これは「改革開放」によって、失われた「中国共産党の革命思想」を復興して、改めて「中国共産党の原点に立ち返り、「資本主義の導入によって目覚めた個人の自由や土地の使用権の売買に始まる権利意識の向上、アリババ、テンセント、バイドウなど共産党政権下では許されない「私有財産の蓄財」、外国文化の浸透による中共統治下の法支配体制」の崩壊の危機を意識した「揺り戻し」であって、本来の「中国共産党建国の趣旨」に基づく国家体制の危機」に気づいた習近平国家主席の「トラもネズミも叩く」ための最後の詰めに差し掛かっています。

 折しも、中国の経済が「コロナに伴なうロックダウン」と「アメリカによる経済制裁」で急激な悪化が起こり、輸出も国内消費も急速に落ち込み、農民工はすべて帰農し、さらに都市労働者の失業が激化し、新卒の就職が3割に満たないところまで落ち込んで、これまで財政出動の柱だった「不動産業」が崩壊し、八方ふさがりになってきました。

 こうした中、「中国共産党の原点=階級闘争」が芽を出してきました。一面で「文革2.0」と言われるような動き=「城管」⇒「文管」⇒「賄賂体質の官僚」や「中共に批判的な知識人や弁護士」などの粛清に踏み切るかもしれないという観測がにじみ出てきています。「紅日」「紅旗譜」「保衛延安」などの赤色クラシック革命イデオロギーの顕著な書籍や映画を持ち出して宣伝するなど、全中国人民を中共党文化で洗脳し、中国文化(ここでは中国伝統文化文芸ではなく、中国共産党のイデオロギー文化)を再構築し歪曲し禁止し排除して、「改革開放でタガが緩んだ人民を革命の戦士に仕立て直す」ための
「苦難の提案」と「曲折の発展」を再定義したといいます。

 つまり、外から見れば「人民内部の革命闘争に”勝利”することによって、より強固な中国共産党体制が生まれ変わる」というDNAが習近平の「不況」や「制裁」や「政策の失敗」や「体制の崩壊の危機」などの「八方ふさがり」の打開策として突破していきたいというのが最近の動きだと言われています。つまり、習近平体制としては「ピンチこそが共産革命のチャンスであり、「意気盛ん」であるというわけです。彼は人民が災難に会おうが、コロナに苦しもうが、失業しようが、一切補助金は出しません。国民は「にら」と言われて、「切ったらまた生えてくる」ものと扱われています。

 ですから、今財政ひっ迫で公務員や学校の先生まで賃金カットが30〜40%されても、まったく解決しようとはしません。「白紙革命」が起きて相当国民の不満は鬱積していますが、そこは「城管」「農管」「文管」を配置して徹底的に抑え込もうとしています。歴代国家主席は「誕生日祝」は禁じられていましたが今年初めて、「70歳の誕生祝」を万寿寺で行いました。もう習近平は「皇帝」になったつもりです。「民意」なんてまったく気にしていません。中国のGDPの4割は輸出でしたが、昨年から外資系を中心に国営企業の一部も東南アジアに移転しました。したがって中国の景気回復は絶望的です。

 これで最近中国人の日本移住が暗黙の裡に拡大しています。アメリカにもベネズエラ経由で押し寄せています。金持ちも大勢移民しています、彼らが「日本が礼節に国であることをいいことに自分勝手にふるまい、日本人側は「あれは中国人だから仕方がない」と言っているうちに、日本を変えられてしまうことや、それに乗じて本国と手を組んで日本を破壊してしまうことに十分な警戒が必要ではないかと思います。今日も長々とお付き合いありがとうございました。彼らの言う「文化」と日本人の言う「文化」の意味の違いもあって、そのまま真に受けていたら、日本古来の伝統文化がマルゴト破壊されてしまいます。よろしくご理解のほど・・・・。
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