父の日は、ここ数年は甘さ控えめのスイーツや手料理にしていました🧀
今年は父が入院しているので特に何もできないのが残念でならないですが、週末母と面会に行きました。
日々体調も波があって、不安定な病状は依然として続いているけど、この日は比較的落ち着いていて会話もできました。
看護師さん「私達にも気遣いの言葉をかけてくださったり、優しいお父さんですね」
母「喧嘩らしい喧嘩はした事がないねぇ」
私「感情的に物を言うのはいつも母です(笑)
私も父に子供の頃から怒られた事は全然なくて。寡黙でおとなしい父なので、私はドラマに出てくるような頑固で雷オヤジなお父さんがちょっと羨ましかったです。『何時だと思ってるんだ!』と怒鳴るようなお父さん(笑)」
看護師さんに笑われる。
父「周りのイメージがあるけぇ・・・」
私「イメージでできんかったんか・・・(笑)」
看護師さん「あと、この前、お父さんが面白い事を言われていて笑えたけど、何だったかな・・・メモしておいたら良かった(笑)ユーモアもあるお父さんですね」
私「冗談とかも全然言わないタイプだったんですけど、最近は言うようになったり、入院して人と接する事が増えてから、本人も変わってきたみたいです(笑)本人しんどくて辛いはずなのに、忍耐強いなと思います」
看護師さん「ほんと我慢強くて頑張り屋さんのお父さんだよね。家族水入らずでゆっくりして下さいね」
と席を外されました。
看護師さんから普段の父の様子を聞いて、闘病生活で自分の事で精一杯なはずなのに、周りへの気遣いを忘れない父の優しさと、弱音も吐かない芯の強さを見て、父の偉大さを感じました
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自宅で父の介護をしていた時に、父の場所からは見えないはずだけど、私が料理を作っていると・・・、
父「包丁を研ぐやつが3つめの戸棚の下にある、包丁と一緒に後で持ってきて」
私「何で?」
父「包丁が切れんようになっとるし、切りにくいじゃろ」
確かに南瓜とか固いものが切りにくくなっていた。
我が家に包丁研ぎ器があったとは・・・。
「包丁を研ぐ」というと、田舎に住んでいた頃に庭にあった砥石。
お手伝いで時々研いでいました。
石を削るようなタイプの原始的なやつのイメージがいまだにあります・・・(笑)
最近はこういうのが出ているのか・・・(驚)
怪我をしないように安全な造り。
父「こうやってやれば研げる。使い方が書いてあるものを挟んどるけぇ、包丁が切れんようになってきた時は使いんさい」
と言って、食事の後、ベッドの上で研いで私に渡してくれました。
体が不自由になり、1日の殆どの時間をベッド上で過ごし、立ち上がったり、歩いて確認ができない中で、細かな音を耳で聴いて周りの状況を把握していたのだと思いました。
テレビを見ているか、母と会話をしているのかなと思っていたら、
私が野菜を切る音から、固いものを切る時に切れ味がいまいちになって苦戦している様子を察していたのだろうと・・・。
私「聞いとったんじゃね」
父「音で気になっとった」
父の優しさを感じました。
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時間制限ありの30分弱の限られた面会もあっという間。
私「とっつぁん、また来週来るけぇね」
母と私が手を振ると、父も手を上げて振り返してくれました。
私「前は手を振るような人じゃなかったのにねぇ(笑)」
父は照れ屋で「バイバイ」とか手を振ったりはしないタイプだったけど、人は変わるものだなぁ・・・。
そんな父の前向きで強く、そして朗らかな姿を見て涙ぐみました。
とっつぁん、いつもありがとう
元気になって、父の日のお祝いがまた一緒にできますように
去年の父の日の投稿のブログです↓
《6月19日
父の日》-「両親との外食の思い出☆食の細い父が選んだ定食メニューは・・・
」
https://ameblo.jp/michiko-vo/entry-12749362283.html
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