興味深い話。＠ニュース日記【幕末写真】

■福沢、大隈、勝…　明治初期の著名人の肖像写真162枚見つかる
(朝日新聞デジタル - 05月24日 08:06)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7422692




去年７月、佐藤彦五郎資料館に史実を追ってお邪魔した際に《土方久元》になっている土方歳三の写真を拝見してきましたが。あぁ、あれかぁ！って感じです。

佐藤彦五郎は土方義兄で、今も日野市に残る旧本陣のあるじだった方。
件の写真を、戦火激しくなってきた箱舘から郷里に命からがら持ち帰ってきた小姓がいました。その小姓を、旧本陣の一角に匿ったそうな。愛刀(会津兼定とも源秀國とも…写真に写っているのは会津兼定の刀だとか)と髪を一房。その時点で箱舘戦争、鳥羽伏見から始まった一連の戊辰戦争がどうなるかは土方本人がよく分かっていたんだろうな。
もしかしたら、その写真を後世に残すために誰かが意図的に新政府側の久元の名入れをしたのでは。
とか思ってしまう。
明治初期まだ旧幕軍は、新政府側にとっての逆賊。
燃やされ、無くしたりされないように。激戦の戊辰戦争のさなかから生き残った、件の写真を【お土産品】として目にすることができた旧幕軍側の誰かが。今みたいに後付け簡単にできたのかなあ……？


そう考えると、１枚の写真に本当に多くの物語が内包されているのだなあと実感します。
日野、いいところでした。また行きたいなあ。