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2023年05月06日20:08

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小津安二郎、松阪の教師時代 伊勢出身・児島さんが小説出版

小津安二郎、松阪の教師時代 伊勢出身・児島さんが小説出版
2023年5月6日 05時05分
中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/684978
伊勢市出身の脚本家児島秀樹さん(67)は、今年で生誕百二十年を迎える松阪市ゆかりの映画監督、小津安二郎を題材にした小説「おーづせんせい」(徳間書店)を出版した。表紙の絵は「あしたのジョー」などで知られる漫画家のちばてつやさんが描いた。あまり世間に知られていない小津の教師時代に焦点を当て、教え子らとのエピソードを温かく描いている。 (望月海希)

東京生まれの小津は、九歳で父の故郷の松阪に移り住み、青春時代を過ごした。松竹キネマ蒲田撮影所に入社する前年の一九二二年には、旧宮前村(現在の松阪市飯高町宮前)の宮前尋常小学校で代用教員として教壇に立った。

「おーづせんせい」は、小津と子どもの触れ合いや学校での人間模様を、実話とフィクションを織り交ぜて描く。題名は、小津が地域のなまりで「おーづ」と呼ばれていたことから着想を得たという。

児島さんは八年前、故郷の伊勢市に帰る途中、近鉄松阪駅のホームに立つ「小津安二郎青春のまち」というのぼりを見たことをきっかけに、小津と松阪の縁に関心を持ったという。「小津安二郎に関する本はいろいろあるが、松阪時代はさらっと書かれている。逆に、その時代だけ取り上げてみようと」。構想を温め、三年かけて書き上げた。

執筆にあたり、市内の「小津安二郎松阪記念館」(殿町)や「小津安二郎資料室」(飯高町宮前)を訪れ、小津が書き残した日記や、教え子たちが思い出をつづった文集に目を通したという。児島さんは「この本を書けたのは、地元のみなさんが小津監督の『遺産』を大切に残してくれたから。松阪が注目される一助になれば」と期待を込める。

四六判、三百二十ページ。二千円(税抜き)。書店やオンラインショップなどで販売している。

小津監督の松阪教員時代 児島氏、小説「おーづせんせい」発刊 今年生誕120年
2023-05-05
伊勢新聞
https://www.isenp.co.jp/2023/05/05/92419/
【松阪】脚本家・放送作家の児島秀樹氏(67)=京都府精華町=はこのほど、映画監督の小津安二郎が三重県松阪市で過ごした代用教員時代を描いた小説「おーづせんせい」(320ページ。税別2千円)を徳間書店から発刊した。漫画家のちばてつや氏がカバー画を手がけた。

小津監督は今年12月12日に生誕120年、没後60年を迎える。大正11年、宮前村(現在の松阪市飯高町)の宮前尋常小学校5年男組の担任として代用教員の職を得た。翌年、松竹キネマに入社する。

児島氏は伊勢市生まれ。テレビドラマ「洞窟おじさん」の脚本や「日立世界ふしぎ発見!」の構成などを担当してきた。

本書は小津の教え子らが書いた文集を基に執筆した。東京でつらいでっち奉公をしていた教え子が、唯一の知り合いの小津監督を訪ねたところ、気さくに会ってくれ、「地獄に仏に会った思い」と回想するエピソードを読み、「すごくしびれた。この話から始まる物語を書きたい」と思い立ったという。

「初恋」「珍布峠の決闘」「ヒョウタンの失恋」「花岡座」など13章構成。カバー画は「小津の世界観と親近感がある」と感じていたちばてつや氏に依頼し、引き受けてもらった。本の帯に「あの名作の原風景は三重県松阪市での青春時代にあった」「若き小津と教え子たちの知られざる物語」とうたう。

児島氏は「小津はものすごい人気があった。雨の日、他の先生は掃除をさせるが、小津は子どもたちが一度も見たことのない活動写真をサイレント映画の弁士よろしく再現する。それが子どもたちの一番の思い出になっている」と説明。「教え子の文集は埋もれてしまってはいけない素敵な記録。不思議な巡り合わせで生誕120年に出版できた」と語った。

発売を前に4月21日、同市役所で竹上真人市長と面会し、本を披露した。竹上市長は「ストーリー展開がすごくいい。映画になるといい」と話し、同市の小津顕彰事業につながる情報発信を喜んだ。

小津安二郎松阪記念館
https://matsusaka-info.jp/ozu/

児島秀樹(著)/徳間書店
おーづせんせい
https://www.tokuma.jp/book/b625820.html
小津安二郎生誕120周年記念出版。誰も触れなかった1年間の代用教師時代に小津作品の原風景はすべてあった!

出版年月日 2023/05/01
ISBN 9784198656195
判型・ページ数 4-6変・320ページ
定価 2,200円(税込)

米国映画芸術科学アカデミー
マーガレット・へリック・ライブラリー
マット・セバーソン館長絶賛!

「1922年、小津は松阪の
宮前小学校の5年男組の代用教員として
雇われることになる。児島氏の本では、
これまで謎に包まれていた
この巨匠の人生の一面を
発見することができる。
小津の人生のターニングポイントとなる瞬間を
私たちみんなに分かち合ってくれた
児島氏に感謝を捧げたい」

漫画家・ちばてつや氏、
カバー絵描きおろし。

時は大正11年(1922)。
若き小津安二郎は、三重県飯南郡宮前村
(現在の松阪市飯高町)にあった
宮前尋常小学校の5年男組の担任として
代用教員の職を得た。
松竹キネマに入社する1年前のことだ。

豊かな自然環境のもと
校長以下、個性的な教師たちとの間を
飄々と生きながら
様々な事情を抱えた子どもたちと
向き合った日々。
1年の教師生活の中で、青年・小津は成長し
恋をし、人生を知り、
映画(カツドー)への思いを強めていく。

きらきらとした青春時代
小津が映画人としての一歩を
踏み出すことになった宮前村での出来事。
教え子たちが文集にのこした
小津との思い出をもとに描く。

本年(令和5年:2023年12月12日)で
小津安二郎監督は生誕120年
没後60年を迎える。
これまで誰も書くことができなかった
日本が世界に誇る映画人の原点は
三重県松阪市で過ごした
夏目漱石の名作『坊っちゃん』のごとき
1年間にあった――。

プロローグ
第一章 出立
第二章 教師たち
第三章 子どもたち
第四章 初恋
第五章 珍布峠の決闘
第六章 特別授業
第七章 ヒョウタンの失恋
第八章 夏休み
第九章 秋雨
第十章 花岡座
第十一章 芝居つくり
第十二章 開演
第十三章 別れ
エピローグ
あとがき
推薦の言葉
(米国映画芸術科学アカデミー
マーガレット・へリック・ライブラリー
マット・セバーソン館長)
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