新婚旅行から帰り
双方の両親から「あの子は何?」と聞かれ
中学の同級生で、何故か来てしまって、ちょっとおかしい子で
他にも乱入騒ぎを起こしてまして・・・とにかくスミマセン
しどろもどろに説明
お土産を渡すために勇者トミーに会い、当日の事を聞いてみた。
アッコは、披露宴最中は一言もしゃべらず、ず〜っとモルガンの方を見ていたそうだ
瞬き一つせずに、ぎゅっと胸の前で手を組んで
(怖いじゃねぇか・・・)
トミーは2次会に行かないから帰るねと駅へ向かうと
だまってついてきて、一緒に電車に乗ったそうだ。
ところが、扉が閉まる瞬間に
「私、やっぱり2次会に行く!」
と、アッコは電車を飛びおりたそうだ。
えっ
アッコは2次会に来てないよ
あの子どこに消えたの?
どれくらいたったころだったかな?
また、アッコから電話が
聞きたいことがいっぱいあるから出てみた。
「アッコ、どうして披露宴に来たの?」
「ん?近くまで行ったから」
(おい!そうじゃなくて、来る気満々で来ただろうアンタ)
実は、披露宴会場に登場ししたアッコは、まっすぐに高砂の席に来て
デッカイ紙袋をモルガンに渡したのだ。
おめでとうも言わず「ハイこれ」と
後で中を見たら、ご祝儀と何か贈り物と爪切りが入っていた。
(アッコ、しっかりご祝儀とお祝いの品用意してて、たまたま近くに来たはないよね?)
「2次会行くって電車降りたらしいけど、来なかったよね。」
「え?行くって言ったのはトミーだよ。」
「トミーは、アッコが突然、やっぱり2次会に行くって、電車降りたって」
「トミーが嘘ついてるんだよ、2次会行くって言ったのはトミーだよ」
(アンタね私がどっちを信じると思ってるの? こりゃ話にならん)
頭がおかしくなりそうなので、適当に電話を切ろうとしたら
「モルガンちゃん、結婚しても働くんだぁ〜」
(なんか文句でもあるのか?)
「私は、年金暮らしだから働かなくていいの〜」
(ん
年金暮らし
)
「年金って何?」
「モルガンちゃん、まだ年金もらってないの?私は、ずっともらってるよ」
(もしかして・・・障がい者年金?)
「年金って、障がい者年金?」
「年金は、年金よ」
(やべ〜
これマジもんだ! 虚言癖、妄想癖、ちょっと頭のおかしい子じゃなくて、精神障碍じゃんよ〜)
アッコはプライドが高いから、自分が精神障碍者であるとは言わない
絶対に本当のことは言わない
現実と妄想が入り混じった話の中にも隠し切れない真実はある。
アッコは、数年前から病気だったんだ。
統合失調症?
自慢話が好きなアッコ
結婚したら専業主婦になって、旦那さんの稼ぎで暮らしていくことに憧れているアッコは、結婚しても働き続けている私を見下しているんだ。
働かずして、お金を貰えていることを自慢したくて
ボロを出した。
アッコが精神障碍者と知ってしまったモルガン
おかしいとは思っていたけど、障がい者年金をもらう程とは考えていなかった。
この先、どうやってアッコに接したらいいのか?
ぐるぐるぐるぐる〜目が回る〜
続く
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