女子教育先駆者の伝記映画　山田監督が上映前にあいさつ、津８日・四日市９日

女子教育先駆者の伝記映画　山田監督が上映前にあいさつ、津８日・四日市９日
2023年4月4日 05時05分
中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/666008
女子教育や女性の地位向上に生涯をささげた教育者矢嶋楫子（かじこ）（一八三三〜一九二五年）の伝記映画「われ弱ければ　矢嶋楫子伝」が、四月八日午前十時半から津市の県総合文化センター、翌九日午後二時から四日市市文化会館で上映される。

作家三浦綾子さんの同名小説を、国内で現役最高齢の女性監督と称される山田火砂子監督（９１）が昨年、映画化した。

常盤貴子さん演じる楫子は熊本県出身。酒乱の夫を見かね、離縁状をたたきつけて上京。女学校教師となり経験を積むと、女子学院（東京・千代田区）の初代院長となり、女子教育の礎を築いた。教育のみならず一夫一婦制の実現を訴え、廃娼（はいしょう）や禁酒運動にも尽力。男女平等の社会を目指した。

山田監督は楫子に関して「男尊女卑の時代に強さを持って生きた。自らの命を運に任せず、彼女のように自分の命は自分で使って、人生を切り開いてほしい」と現代の女性にメッセージを送る。関連映画として、八日は午後二時から「母　小林多喜二の母の物語」、九日は午前十時半から「一粒の麦　荻野吟子の生涯」も上映される。両会場とも午前十時半からの上映前に、山田監督のあいさつがある。

開場は開演三十分前。入場料は当日一般千五百円、前売り千二百円。各会場で事前購入するか、七日までに主催の現代ぷろだくしょん＝０３（５３３２）３９９１＝へ。　（塩生衣菜）

現代ぷろだくしょん
https://gendaipro.jp/
【映画『われ弱ければ　矢嶋楫子伝』『一粒の麦 荻野吟子の生涯』『母 小林多喜二の母の物語』三重県津市・四日市市の上映会のお知らせ】

2023年4月8日(土)・9日(日)に三重県津市と四日市市で『われ弱ければ』と『一粒の麦』と『母』の上映会をいたします。

4月8日(土)三重県総合文化センター多目的ホール
10:30〜『われ弱ければ』/14:00〜『母』

4月9日(日)四日市市文化会館第２ホール
10:30〜『一粒の麦』/14:00〜『われ弱ければ』
開場は上映開始30分前を予定しております。

その他上映日程は、
映画『われ弱ければ　矢嶋楫子伝』上映情報
https://www.gendaipro.jp/yajimakajiko/theatre.html
映画『一粒の麦　荻野吟子の生涯』上映情報
https://www.gendaipro.jp/ginko/theater.php
映画『母 小林多喜二の母の物語』上映情報
https://www.gendaipro.jp/haha/schedule.php
をご覧ください。