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2023年04月01日22:46

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「老成」かも知れんが

■40代で人生迷子「“中年の危機”に陥る男性」に共通している3つの原因
(日刊SPA! - 03月31日 09:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=7357664

てか、所謂「中年の危機」なんざ、俺が40代の頃、一切覚えなかったけどね。

そもそも、海外で組織犯罪に従事して、抗争に巻き込まれたり、経営してた会社を倒産させて、1億の借金踏み倒したりなんてのは、35歳迄に経験済みだったので。

ま、これだけ、人生の前半(だと思う)にろくでもねー体験しちまうと、それ以降の人生は「ナニが起きても、許容の範囲内に収まる」のでなあ。

実際、その後は、実に平穏な日々だったと、振り返って心底思うよ。

不倫とかも、当時はしたいとは、一度も考えなかったねえ。こいつは、理由がふたつ有ったんだ。

ひとつは、嫁と一緒に暮らして、暫くしたら、いきなり会社潰れて、1億の債務だった。

そりゃー周囲から、大勢の人が離れて行ったよ。一夜明けたら。「社長が多重債務者」だもんなあ。ま、「カネ目当ての人的関係」だったので。

数少ない人が、そんでも傍に残ってくれて、彼女も、その貴重なひとりだったからさ。無条件の承認がひとを強くする事実を、その時初めて知ったかもねえ。

もうひとつの理由は、両親かなあ。長患いの果てに、母が虹の橋を渡ったけど、その間親父は、外に不倫相手をこさえ、彼女の死後、すぐに入籍。保険金で御殿のよーな豪邸を建て、おまけに兄弟の数迄、増やしてくれた。

結局、親父を半殺しにして病院送りにしちまい、後妻から通報され、逮捕され「殺人未遂容疑」で告訴されたけどね。

ま、相手も世間体も有ったんじゃねーの。親父がスプーンで飯食えるくれえ、回復したら、告訴取り下げた。

こっちは、遺留分放棄の一筆と共に、親子の縁を完全に切って、今に至るんだよ。

・・・なもんで、俺、彼女と一緒に為った30年間、一度も他の女性に興味すら向かわなかったねえ。

存外「凡夫」だったのかも知れない。別な女性と深い関わり合いを持てば、「共に歩んだり、背負う必要が、生じる」と、考えちまうんだ。

で、40代はとっくに過ぎちまい、今年はいよいよ還暦迎えるんだけど、生憎、新年早々、彼女が、急病で、虹の橋を渡ったんだよ。

不思議と、自分でも驚くくれー取り乱さなかったなあ。その理由は恐らく、哀しみよりも、「30年も一緒に暮らしてくれて、本当に有難う」って気持ちの方が、ずっと大きいかもね。

振り返る迄もねーけど、瞼を閉じると、浮かんで来るのは、「貧困と時に背中合わせだったけど、楽しかった、彼女と過ごした日々」ばかりだ。

嘗て電気もガスも水道も停められ、何れは、競売される寸前の当時の我が家で、懐中電灯の光を頼りに、石油ストーブ(今も我が家に有る)で、鍋をつつきながら、「美味しいね」と、微笑んだ笑顔は脳裏に、今も鮮やかに蘇るんだよ。

・・・彼女との、優しく暖かい思い出が、幾らでも思い返せる手前は、本当に幸せだったと思えたんだ。そして、俺が生きている限り、この思い出は、絶対に消えない!

恐らく、俺は、嫁が彼岸に旅立って、「もっと長生きしてえ」と、改めて思わされたりもするのでなあ。
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