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2023年04月01日14:52

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悪い子はいねがー

悪い子はいねがー

東洋と西洋、いや日本と欧米では同じものでも真逆なことや物がよくある。
文化の違いといってしまえばそれまでだが、奇妙に一致しているのに微妙に違うところが見つかると面白かったりする。

先日気が付いたのが日本人も西洋人も「命」を火のついたロウソクに例えること。
火がだんだんロウソクを縮めてゆき、最後に燃え尽きるのを死に見立てるのはまったく同じ。
ここで興味深いのは生命を「火」に見立てるか「ロウソク本体」に見立てるかの真逆の視点に分かれることだ。
落語「死神」をご存じの方はお判りいただけるだろうが、日本ではロウソクは寿命であり「火」が消えるとそこで絶命してしまう。
逆に欧米ではロウソク本体は「積み重ねた人生」と考えられている。だからバースデーケーキのロウソクは年の数だけ立てられてゆく。そしてこれからも増えていけるようにロウソクを縮める「火」を燃え尽きる前に吹き消すのだ。

同じ例として、サンタクロースといえばクリスマスイブに良い子にプレゼント配ってまわるおじいさんなのだが、悪い子にはお仕置きのためにやってくる「ブラックサンタ」というのもちゃんと存在しているのがおもしろい。
そう。年に一度、「悪い子はいねがー」とやってくる秋田の『ナマハゲ』とまったく同じコンセプトなのだ。
洋の東西を問わず、子供を戒めるキャラクターの発想が同じことなのが興味深い・・・と思っていたら、実はルーツがかなり近いことがわかってびっくりした。
サンタクロースの元となったのは殉教して聖人に数えられたカトリックの司教セントニコラウスといわれている。
日本の場合、なんと処刑から逃げ延びてきたイエスが日本にわたって東北で死んだという伝説(なんとキリストの墓まで実在する!)から端を発し、その信者の子孫で戦国末期にキリシタン刈りで殉教した人物がルーツぢという。
殉教した人物は聖人になる代わりに埋葬された山の神となったが、子供好きだったという話が転じていつしか子供を連れてゆく→悪い子は連れていかれてしまうという戒めに変わってしまった。
ちなみに「ナマハゲ」は「生剥ぎ」、家族から剝がされ生き別れになるという言葉から変じたという。










・・・・という与太話でお粗末様でした。


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