今日、珍しく在宅勤務をしていると、玄関が開く音がする。
心霊現象か?と一瞬思ったが違う、侵入者だ。
先ず脇においてあるギターに目が行ったが、お気に入りのギターでぶっ叩くのも嫌だと思い、部屋の反対側にある刀に急いだ。
こいつを先に取られたら勝を得るのは難しい。
刀を手に取り抜刀、柄を脇に抱えやや半身になり玄関へ急ぐと見たことが無い爺さんが立ってドアをガチャガチャやっていた。
私と目が合うと笑っている。
ボケ老人だ。
刀抜いた男が目の前に走ってきて笑っている真人間は居ない。
私が「ここはお前の部屋じゃない」と伝えると「間違えた」と言っていたがやはり笑っている。
気持ち悪い。
ドアが閉まって、鍵を閉めるまで決して気を抜けない。
本物のボケ老人は突如暴れて嚙みついてきたりするからだ。
バールのようなポテンシャルの高い道具を隠し持っている可能性だって考えないといけない。
本当に間違えたのかどうかは分からんが「こんなんなるまで生きる物じゃないな・・・」とまたしても思ったのは言うまでもない。
私は結構不用心なので、部屋のカギを掛けていない事が良くあるが、普通はなかなかこんな目に合うものじゃないとも思ったものだ。
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