私の覚えている限り「なっちゃん」は
友達から借りた古本の連載漫画で
せいぜい2〜3話で
完結する話ではなかったか。
現在分かる範囲では
漫画雑誌に
昭和36年9月から7回ほど
毎月連載されています。
見落としがあるかもしれない。
ただそれほど起承転結の長い物語ではなかった。
同名異作かもしれず。
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8〜9歳でしょうか。
なっちゃんはお父さんと二人暮らしの小学生。
(母親は生別か死別か不明)
TV番組に出演する料理研究家のA子先生が大好きでした。
「あんな優しそうな人がママだったらいいな」
そして「お馬のおやこ」を歌いながら
いつも空想にふけるのでした。
(左上画像の真ん中がヒロインの少女、その横にいる女性がA子先生のはず)
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ある日思いが通じたのか偶然
先生の住むお屋敷を見つけました。
先生はTVで見るよりも美しく
なっちゃんを暖かく歓迎してくれました。
「またいらっしゃい」
夢のような幸せなひととき。
なお一層A子先生を慕うようになりました。
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このことをお父さんが知りました。
「だめだ。
二度とその家に行ってはいけない。」
「どうしていけないの?」
なっちゃんの必死な表情に
お父さんは苦し気に答えました。
「あの人はおまえのお母さんなのだ」
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驚いたなっちゃんは
お父さんが止めるのも聞かず
夢中で家を飛び出します。
行先は先生のお屋敷です。
「信じられない!あの人が本当のママだったんなんて。」
喜びで胸が躍ります。
何もかも打ち明けよう。
そうすれば思い切りママと呼ぶことができるわ。
そして門の前に着きました。
しかし呼鈴を押しても返事がありません。
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中庭を覗いた少女は
「あ!」
それは子供たちと先生の母子光景。
幸せいっぱいの仲睦まじい姿。
ショックで逃げるようにその場を立ち去るなっちゃん。
涙をこらえて全力で走ります。
やがて立ち止まり小さな声で歌い始めました。
「お馬の親子は 仲よしこよし・・・」
そして泣きじゃくりながら
家路に戻る少女のいたいけな後ろ姿で完話です。
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このストーリーの全容を
AIに確かめても
遠からず近い情報が集まるだけで
正解は得られませんでした。
残念至極です。
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