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2023年01月10日15:52

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バチカンの狂気

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2023年1月10日号)
*バチカンの狂気
 先月、出版されたジェイソン・モーガン著「バチカンの狂気」(ビジネス社刊)を読んだ。バチカンとは言うまでもなくカトリックの総本山で、イタリアのローマにある。そのトップはローマ教皇だ。日本では、少し前までローマ法王と呼びならされていたが、今はカトリック教会の意向でローマ教皇と呼ばれている。
 教皇と言う呼び方に、いまだになじめないと言う人が日本では多いようで、私も実は、その一人だった。「法王」には温和な語感があるのに対して、「教皇」には強硬で恐慌な語感がぬぐえない。

 ところが本書を読んで、今の教皇はまさに恐皇であり、狂皇であり、温和で良識的な法王のイメージとは程遠い存在であることが、よくわかった。二千年の歴史を誇るバチカンは、今や左翼の巣窟になり果てているのである。
 日本ではキリスト教徒は極めて少なく、従って、カトリック教会の社会的影響も限られているから、カトリックの総本山が左翼に乗っ取られていても、大した問題ではないと思うかもしれない。

 だが、実は左翼の浸透工作は宗教界全体をターゲットにしており、プロテスタントや仏教界にも左翼の手は伸びている。欧米でLGBTQなどの運動が勢力を得ているのも、日本で護憲勢力が強靭なのも、まさにその成果である。
 LGBTQはキリスト教の本来の教義に反しているから、この運動を推し進めていけば、必然的にキリスト教は崩壊する。欧米ではキリスト教は最大の保守・反共勢力であるから、これを壊滅できれば、左翼の天下となろう。

 日本の場合、仏教の不殺生の教えを憲法9条に絡めれば、もともと政治や国防に疎い僧侶など、いちころで左翼の御先棒を担いでしまう。いくら防衛費を増やしても憲法を変えなければ自衛隊は軍として機能しないから、共産勢力にとっては思うつぼである。
 ジェイソン・モーガン氏は米国出身の敬虔なカトリック信者だが、今のバチカンの惨状を見て、やむにやまれぬ思いで本書を執筆した。敬虔なカトリック信者にとってローマ教皇は神の代理人であり、それを批判するには、大変な勇気を要する。勇気ある内部告発に敬意を表するものである。

 軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹(かじとしき)
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