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2023年01月04日02:09

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【映画日記】『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』、『理大囲城』

 1月3日、火曜日。

 日が変わった頃に目が覚めた。ネットをザっとチェックした後、『映画評論家への逆襲』(小学館新書:刊、荒井晴彦、森達也、白石和彌、井上淳一:対談)を7割方読み進めたところで朝。

 【映画初め】と参ろう♪

 チケットを所有している作品が2作品。『中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー2』と、『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』。現時点でレイトショーをやっていない仮面ライダーにしよう。今月末まで有効の東映株主優待券が1枚有るのだ。『レジェンド&バタフライ』用に取っておくという手もあるのだけれど、公開が月末なので、初週末は満員になるかも知れない。31日に賭けるにしても、体調が悪くなると困る。使える内に使っておこう。

 この日は、なんばパークスシネマ、TOHOシネマズなんば、シネマート心斎橋、シアタス心斎橋、シネ・ヌーヴォと周って新作映画チラシを収集。シネ・ヌーヴォが豊作だった。暫く行ってなかったからなあ。それにしても、なんばパークスシネマに掲示されていた『AB6IX:TAKE A CHANCE』のチラシ。あんなの展開されているのを見た事が無いぞぉっ…… 年末、何度か足を運んだのに見かけなかった。取り漏れだぁ……


 さて、先ずは、なんばパークスシネマにて映画初め♪


●『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』

 元旦から第二弾の入場者特典(=MOVIEバトロワカレンダー ~13RIDERS~)の配布を開始するという事で、昨年内の鑑賞を見送ったのだけれど、一緒に第一弾の入場者特典(=一気にブースト!バトロワダッシュヒーロー)もいただけた。残っているのだな、うん。

 さて、本編。

 二部構成だけれど、熱心なファンでは無い上、飛び飛びでしか観ていないし、そもそもが平成&令和仮面ライダー勢のどれがどれやら判らないレベルなので、ただひたすらにボケーっとスクリーンを見詰め続けた。【放送開始20周年】ということで、仮面ライダー龍騎とやらが登場するのもウリの一つらしいが、僕にはよぉわからん。あと、最近のライダー勢は、【ライダー同士(善玉ライダーVS悪玉ライダーとか)のバトル】が多いように思うけれども、昭和ライダーを観て育った身としては【仮面ライダーVS怪人】でないとしっくり来ない。

 でもまあ、アクション満載で、やたらと画面がビカビカと光ってド派手(殆どCGアニメーションの領域だけれども)だったので、勢い任せでボチボチと楽しめた。全く置いてけ堀りを喰らったわけでは無いので、まあ良かったなあ、と。


 鑑賞後、次の予定まで2時間以上も空いたので「普段、行っていないブックオフに行ってみよう!」となった。4日までは【本、全品20%OFF】との事だし。『すばらしき世界』のパンフレットを発見。大好きな映画だ。購入。3,160冊目となる。この数年、中古でもパンフレットを買わなくなっていたので珍しい。

 その後、近くの交差点角にある<キャベツ焼き>のお店で1枚を求め、その場で食べた。虫養い。それにしても、現在は1枚160円なのね。1枚100円時代から知っているだけに、「高くなったな〜」と。続けて新作映画チラシを収集して周った後で九条に移動。シネ・ヌーヴォへ。

 3作品をハシゴ。チケットを一挙購入。1枚目を買った時点で会員ポイントが10P貯まったので、無料鑑賞券を1枚いただけた。けれど、今日は使わない。今日はWポイント・デーだからだ。新たに5Pの付与。


●『理大囲城』

 場内は8割の入り。良く入っていた。

【2019年11月、数多行われた香港民主化デモの中でも特にスキャンダラスだったのが香港理工大学包囲事件だ。警察&機動隊が、中高生を含むデモ参加学生や記者らが立て籠もった大学を包囲し、結果的に、逃亡犯条例改正反対デモで最多となる1,377人の逮捕者を出した。しかし、未だにその全容は明らかになっていない。警察の包囲網により大学は完全に封鎖され、救援物資の搬入や救護班の立ち入りも許されなかった。その中で、匿名の監督チームである<香港ドキュメンタリー映画工作者>の面々(←10人程とされている)は、デモ参加者として大学構内でカメラを廻し続けた。放水、催涙弾、ゴム弾、装甲車の突入といった攻撃に対し、デモ隊は弓矢や火炎瓶で応戦し、平和なキャンパスは混乱の度を極めた。双方が大音量で音楽を鳴らし合う中、中高生達を脱出させるために各地の校長勢が集まり説得を続けるも、なかなかに芳しい成果を上げられない。そんな中、デモ参加者達は、助け合いながらも、「裏切り者がいるのではないか!?」と疑心暗鬼になり、グループ同士で対立を深めてもいく…… デモ参加者達に残された選択肢は二つ。<決死の強行突破で脱出を図る>か、<構内に留まって徹底抗戦をする>か、だ。体制側は兵糧攻めに転じ、結果として、その闘いは13日間に及んだが……】という内容。

 香港映画評論学会ではドキュメンタリーとしては初の作品賞を受賞するも、その後に企画された上映会は中止に追い込まれ、一般上映も禁止を言い渡されてしまった作品。それを受け、匿名の監督&製作チームは海外での展開を志向。2021年の台湾国際ドキュメンタリー映画祭ではオープニング作品に選出され、また、山形国際ドキュメンタリー映画祭では、香港映画として初の最高賞=ロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞した。

 以前、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』公開前に若松孝二監督にインタビュー取材をした際、彼は筆者に対して、こう言った。

【表現する人間が権力側から描いちゃいけないですよ。】、と。

 本作は、反体制側の内部から事実を見詰めている。


 大島渚は、かつてこう言った。

【敗者は映像を持っていない。】、と。

 本作には、それ(=映像)が在る。

 
 本作には、体制側による力づくの圧政による香港民主化運動の挫折の予兆が刻み込まれている。しかし、同時に映像の持つ力を本作は存分に湛えてもいる。その映像の持つ力は、2015年製作&2016年日本劇場公開された韓国の『ダイビング・ベル セウォル号の真実』に比肩するものだ。

 「死ぬ事は覚悟しているけれど、人知れず死ぬのは嫌だ!」というデモ参加者の若者の言葉に漲る悲痛さたるや!

 現在、本作を起爆剤として、30名以上の映像作家が作品製作継続に名乗りを挙げたという。『時代革命』のキウィ・チョウや、『少年たちの時代革命』のレックス・レン&ラム・サム、『Blue Island 憂鬱之島』のチャン・ジーウンといった面々だ。ベルリン、ヴェネツィアといった国際映画祭も支援の意を表明している。当然、彼らの名は政府のブラック・リストに記載されているため、作品の製作は容易では無いが、<記録すること>、<記憶させること>の重要性を追求する、その姿に、僕は希望を見出したい。

 力作である。

 ひとまず、ここで一旦、区切ります。

 以上である。


【追記】
 それにしても、この2本の並びは凄いな……


<左&中添付画像使用許諾:「ギーツ/リバイス」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映>
<添付画像使用許諾:(C)Hong Kong Documentary Filmmakers>
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