mixiユーザー(id:30621259)
2023年01月01日13:40
155 view
2023年の初めに思うこと
明けましておめでとうございます。今年も年始に思ったことについて書きます。
2023年は、私が好きなボードゲーム、「オセロ」が発売されて50周年となる記念すべき年です。そういう訳で、今年最初の投稿はオセロを題材にしたいと思います。
オセロは第二次世界大戦が終わって間もない1945年頃に、日本の茨城県水戸市出身でゲーム研究家の長谷川五郎氏（1932年〜2016年）が、囲碁のルールは難しいという声をもとにして考案した、挟んだ碁石を取り替えっこして遊ぶ、いわゆる「挟み碁」が原型だとされています。しかし、碁石をいちいち取り替えるのは面倒なので、長谷川氏が社会人になってから、当時主流だった紙製の牛乳瓶の蓋で石を作り、表と裏をひっくり返して遊ぶというアイデアが生まれました。長谷川氏はそれをもとにしたアイデアを1972年に玩具メーカーの株式会社ツクダ（現：株式会社メガハウス）に持ち込み、見事に採用されたため、翌年の1973年4月29日に「オセロ」という商品名で発売に至りました。
発売から1年であっという間に100万個以上を売り上げる大ヒット商品となり、発売元のメガハウスによれば、2022年3月末時点の累計販売個数はシリーズ全体で2586万個となっています。
さて、オセロより前にも類似したゲームがあったのはご存知ですか？
それは「リバーシ」と呼ばれるもので、19世紀末期にイギリスで考案されたゲームだとされています。オセロと異なる点は、石のことを駒と呼んでおり、オセロでは石は黒と白の2色かつ牛乳瓶の蓋と同じ大きさ（直径34.5�弌Ｃ△掘⊆尊櫃砲呂海譴茲蠑�さい大きさの石を採用したオセロ商品も多数あります）で、盤面は緑の地色に黒い罫線と定めているのに対して、リバーシでは駒や盤の大きさや色には明確な規定がないこと、さらに初期配置はリバーシが色の異なる2色の駒（黒白でなく、紅白や黒赤などでも良い）がオセロと同じ斜め（クロス）でも並列（パラレル）でも良いとされているのに対し、オセロでは前者の斜め（クロス）に限定していることなどが挙げられます。
実は長谷川氏も、オセロ発売当初はリバーシを改良したものと説明していましたが、21世紀に入ると、前述の挟み碁をもとにして生まれたゲームだと主張するようになっていました。
私はなぜ長谷川氏がリバーシではなく挟み碁が原点だと主張を切り替えたのかと思ったのですが、オセロという商品名は長谷川氏の父親の長谷川四郎氏が命名したものであり、長谷川氏が生まれた日本と茨城県水戸市の誇りにしたいという意向があったからだと思います。また、オセロは当初、当時のパンダブームに合わせて「ランラン・カンカン」という商品名で売り出そうとしましたが、先に述べた通り、長谷川氏の父親の発案で「オセロ」に変更されました。ランラン・カンカンやリバーシよりも、オセロという名前の方がネーミングセンスがあり、絶対に売れるという確信が長谷川氏やツクダにはあったことでしょう。
オセロが発売50周年を迎える今年は、様々なイベントがありそうですが、昨今のコロナ禍であまり多く開催されなさそうに私は思います。対面（リアル）でのオセロ大会もまだ再開されない地域が多いですし、今後はオンライン（バーチャル）での大会が増える可能性が高いですね。むしろ、オセロの新しいバリエーション展開に期待したいところです。
最後になりますが、2018年に史上最年少のオセロ世界チャンピオンになった福地啓介君、今頃どうしているんでしょうね。学業に励んでいてオセロどころではないのかも知れません。
それでは、本年もよろしくお願いします。私もオセロの上達を目指して頑張りたいと思います。
※写真は私が撮影したオセロの初期配置です。
3
0
ログインしてコメントを確認・投稿する