「幸せを作る会社」を自認するトヨタ自動車。同じ日本にいながら、同じ地球で暮らしながら、「物価高」にも「コロナ禍」にも挑み、「水素」に「電気」に挑んで会社を進化させてゆく「トヨタ自動車」をなぜほかの会社は学ぼうとしないのか？今日のビデオは少し長い時間がかかりますが「トヨタ自動車の２０２２年」をご覧いただいて、『元気』をもらっていただきたいと思います。きっと楽しい時間になります。
この会社の特徴の一つが豊田章夫社長自らがおっしゃる「トヨタの社員は社長の言うことを聞かない」ことではないかと思います。別のビデオで見ましたが、河合副社長は１５歳でトヨタ自動車に入社して以来一貫して「鍛造部門」をご担当になり、副社長になられましたが、１２階にある役員室にはいかず、ずっと今でも一階の鍛造部門の一室から動かないといいます。工夫して工夫して工夫しつくして、「鍛造素材」を購入したままの円柱形ではなく、曲がって節くれだった形に変形した後から、それを素材として鍛造すれば一番素材の無駄がなく、効率よく生産が出来るのだといいます。
今日のビデオの初めに出てくる「南アフリカの工場冠水復旧」にはかつて生産本部長まで勤められた大黒柱を派遣して、たった３か月で「Better than Before」を成し遂げる。それも単に「工場再開」だけでなく、「地域の復興なくして工場再開なし」として、必要な人材を海外現地社員も含めて「オール豊田」から選抜して完成させる。その「ベテランなくしては、復興の段取りが出来ない」と豊田社長は言います。拝見していて、トヨタの関係者は「上下関係」がほとんど見受けられません。社長が同じエレベーターに乗っていても誰も気が付かないくらいです。
トヨタののアプローチは単なる「自動車メーカー」ではありません。「作る」だけでなく「運ぶ」「使う」まで考えた仕事をされています。タイの交通渋滞は世界的に有名です。その排気ガスの量はCO²削減と対極にあります。ここに水素自動車を持ちこんで、豊かで幸せな社会の実現のお手伝いをなさろうとしています。皆さん現場の飛び込んで、真正面から逃げずにいいわけなく問題解決に体を張られています。トヨタ社長がおっしゃるように「誰かのために役に立つ心」で必死に立ち向かっています。
いったん災難に出会えば、いち早く決断して傷を減らして次の段取りをします。ロシアのウクライナ侵攻に際してはすぐさま「工場撤退」を決断し、仕入れ先や地域、従業員、販売店の今後の生活を確立させることを優先して、工場をたたむ決断をし、実行されました。こんな困難を受けてもなお今年の業績は前年を上回りました。研修施設の一角で「おやじの会」でみんなが乾杯しているところに豊田社長がオンラインでメッセージを送られています。「一緒に出られなくて残念」ここでまた参加者が盛り上がります。
この会社の明るさや強さの秘訣は何なのでしょうか？妥協を知らない車好きが集まっているだけで、こんなに素晴らしい会社が出来るのでしょうか？「IT化」が進む中で盛んに言われたことは「組織のフラット化」という言葉でしたが、この会社は根っからのフラットな会社で社長が若手社員と声を掛け合って、いつも腹蔵なく意思疎通ができる会社ではないか。それに共感する方々が３７万人集まって、まるでサッカーの選手みたいに『森保軍団」と同じように「トヨタ軍団」が社員一人一人が自分の極限を目指して純粋に「誰かのために役に立ちたい」と一途に頑張っていらっしゃった結果、今日のトヨタ自動車がある訳ではないかと思います。皆さん公明正大です。
それに引き換え日本の政界をはじめ各企業は裏工作をしたり、隠ぺいをしたり、粉飾をしたり、賄賂を使ったりと「悪知恵」の限りを尽くしながら、トヨタ自動車の真似すらできない。一度、「悪だくみの衣」を脱ぎ捨てて、「原点」に返って「生き様」を見直して見られたらいかがでしょうか？それとも豊田社長に総理大臣就任をお願いしますか？
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