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2022年12月25日19:44

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無償の愛が流れる世界があるでしょうか?

☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ありがとうございます。今日もすべてに感謝します。
 世界中のすべての方が幸せにありますように!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆
2022 令和4年
12/25(日)


  無償の愛が流れる世界があるでしょうか?

         
 姫野です。
 今日京都は晴れの寒い一日でした。

 ど〜も、クリスマスを
 いかがお過ごしでしょうか。
 素敵な夜景のホテルのレストランで
 食事をされた方も多いと思います。

 僕は、もちろん一人でケーキにお線香を立て
 お経を読んでいただきました。(そんなアホな!)

 さて
 このお話はもうだいぶ以前に紹介したことが
 あります。クリスマスということで
 お話させてください。

   蟻の町のマリアと呼ばれた女性
   北原怜子物語

     
 北原怜子(さとこ)は1929年8月22日、東京で農学博士の父と優しい母を持つ
 裕福な家庭に生まれ、桜蔭高女をへて1949年昭和女子薬専を卒業しました。
 怜子は、1949年カトリックの信者となります。洗礼名エリザベス。
 翌年「蟻(あり)の街」を知ります。

 「蟻の街」とは、東京浅草に近い隅田川のほとりに存在した街で、
 戦争で家や財産を失ったホームレスの人たちが廃品回収をしつつ共同生活を
 送っていた場所につけられた蔑称です。

  北原怜子は、そこの子供たちの悲惨な暮らしを見て
 「この子達に何かしてあげよう」と決意します。
  しかし、外から寄付だけをすることでは限界があると知り家族の反対を振り切り、
  蟻の街に住むことにします。
  三畳一間のゴミに囲まれた暮らしをし、子供たちに接していきます。
 
   はじめは、お嬢さんの気まぐれさと冷たい視線を浴びます。
  しかし、子供たちを手がかりに徐々に溶け込み始めました。

   リヤカーで廃品回収をする暮らしをしながら、学校になど行く必要もお金もない
  という親も多いなか子供たちに勉強を教えはじめます。「この子たちに教育が必要だ」
  そして「少しでも楽しい思いをさせてあげたい」「悲惨な境遇から救い出してあげたい」
  そう願います。

   勉強を教え始めて数年後、家族や友人と海にも山にも行くことができない子供たちに
  少しでも楽しい想い出をつくってあげたいと願い、廃品回収でお金を貯め、
  2泊3日の箱根旅行に連れて行きました。
   普通の方からは笑われるような、とてもささやかな旅行ではありましたが、
  蟻の街の子供たちにとっては、生涯忘れられない想い出となりました。

   しだいに彼女の姿に周囲もうたれ、もはや彼女を批判し冷笑する人は
  いなくなりました。そして、怜子の願いが実り、以前では考えられなかったこと
  ですが蟻の街からはじめて高校に行く女子生徒が誕生しました。

   その話は新聞で伝わり、フィリピン、モンテンルパ収容所の死刑囚からも
  手紙が届くようになります。怜子の行為を知り無知で無学のまま育ち、
  人を信じられなかった、愛など信じなかった男が、
  人の無償の愛というものがこの世にあることを初めて知った涙の手紙です。

  しかし
  戦争中に健康を害していた怜子は過労から結核を患い、1958年1月23日、
  三畳一間のゴミの山に囲まれた部屋で、蟻の街の人たちに見守られつつ
  亡くなります。28歳の短い生涯でした。

  もちろん私も誰もが怜子さんのような生き方をするのが幸せになることとは思いません。
  人には人ぞれぞれの生き方があると感じます。
  ただ、自分がどんな暮らし、どんな生き方をするにせよ「こんな人もいた」
  と知っておくことは参考になると感じます。私はとても怜子さんには及びませんが、
  とても深く教わります。私のこころにいつも住んでいます。

   多くの若い女性が、素敵な男性との出逢い、幸せな結婚、幸せな家庭生活を夢見る
  娘盛りを、子供たちへの想いから、汚く臭く世間からはさげすまれている人々の街に入り、
  三畳一間のゴミの山に囲まれた暮らしをし、蟻の街の子供たちのために生き、
  28歳でその生涯を終えた北原怜子さんのことを想うと…
  僕は泣きます。

 あなたはいかがでしょうか?

 ではでは
 愛を込めて! Mahalo!

 姫野 修一郎(Himeno Shuichiro)

 今日も笑顔でニコッとね。

 何であれ、そこに愛が流れてこそ
 はじめてこころから楽しくなります。
 
 幸せはごく自然な
 あなたの命の本来の属性です。
 
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