ワディア２０００

私は今ではかなりDACマニアですが、最初にDACにはまったのはワディア１０００です。
当時のワディアの最上機種はワディア２０００で、DACや電源などいくつかのシャーシに分かれており、２００万円くらいしたと思います。
ワディア１０００は一つのシャーシに、コンバーターや電源が組み込まれており、確か１００万円くらいでした。
デジタル変換は演算式で、デジマスターというアルゴリズムで、音と音の間を補完していくというものでした。
いつかは聴こうと思い、長い間実家に置いてあったのですが、いよいよ持ってくると音が出ず、、、、修理も考えましたが、１０万円近くかかりそうです。

私が今になってワディアを鳴らそうと思ったのは、今年になってあるところでワディア２７を聴いたからです。
ワディア２７は２０００や１０００よりも後期の製品で、演算式の細やかさを備えながら、ぐっとコントラストが上がり、ワディア史上最高と言われているだけのことはありました。
ただ、ワディア２７は中古でもかなりの価格で、とても買える金額ではありません。
そこで、さらに後期の製品でワディア１２を手に入れようと思いました。
これなら１０万円くらいでいけそうです。
ワディア１２は聴いたことがありませんでしたので、ワディアに詳しいマニアの方に「ワディア１２はどんな音ですか？」と聞くと、「１２以降は演算式でなく、かなり音が変わってしまっている」そうです。
残念、、、、
ところが、そのマニアの方と話していると「うちに２０００が余っているのですが、使われますか？」と言われます。
いくらなんでも、２００0は今の私にとっては敷居が高いと思ったのですが、、、、、考えれば私はまだ現役で働いており、多分私が２０００を手に入れるとしたら、これが最後のチャンスかもしれません。
色々迷ったのですが、、、

その２０００の音なのですが、演算式の情報量が多いところと、少し音を作っているように思うところと両方あるのですが、、、、やはり当時最高のDACの良さは感じます。
さすがですね。
一生の宝物になりました。