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2022年11月07日00:01
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１１月０７日の日記
今日の出来事：１５７９年−有岡城の戦い、１８６８年−戊辰戦争：野辺地戦争、一関藩降伏、１９１４年−第一次世界大戦：青島の戦い、１９１７年−ロシア革命：レーニン率いるボリシェヴィキによる「十月革命」、１９４４年−ゾルゲ事件：リヒャルト・ゾルゲ、尾崎秀実が処刑
今日は、有岡城の戦いです。１５７８年、「三木合戦」に参戦し、羽柴秀吉軍に属していた荒木村重が、突然戦線を離脱して居城・有岡城に帰城しました。織田信長に謀反を起こしました。荒木村重の謀反に驚いた信長は、糾明の使者として明智光秀、松井友閑、万見重元を有岡城に派遣しました。明智光秀の娘は荒木村重の嫡男・村次の妻となっていました。これを聞いた高槻城の高山右近も有岡城へ説得に向かいました。荒木村重はこれらの説得を聞き入れ、母親を人質に釈明するため、息子と共に安土城へ向かいました。しかし、茨木城に立ち寄った際、家臣・中川清秀に「安土城へ出向くのはもってのほか、安土城に行って切腹させられるより、摂津国で一戦に及ぶべき」と中川清秀に引き止められました。これを受けて、荒木村重は有岡城へ戻りました。荒木村重は足利義昭、毛利輝元、本願寺顕如の元に人質と誓書を差し出して同盟を誓いました。また、荒木村次の妻となっていた明智光秀の娘を離別させました。この報に接した織田信長は福富直勝、佐久間信盛を派遣し、さらに明智光秀、松井友閑、羽柴秀吉を有岡城に向かわせました。荒木村重は野心は無いと答えましたが、人質に母親を差し出せとの信長の命に従いませんでした。この後、黒田官兵衛が有岡城に来城しましたが、そのまま荒木村重によって幽閉されました。信長は山城と摂津の国境にある山崎に５万の兵で進軍し、滝川一益、明智光秀、蜂屋頼隆、氏家直昌、安藤守就らが茨木城を攻囲しました。高槻城の高山友照・右近父子が信長に帰順すると茨木城の中川清秀も帰服し、大和田城、能勢城、三田城が信長に寝返ったため荒木村重は孤立しました。滝川一益、明智光秀、蜂屋頼隆、氏家直昌、安藤守就、稲葉良通、羽柴秀吉、細川藤孝軍と荒木村重軍の先鋒隊が激突しました。信長は、有岡城と猪名川を挟んだ池田城に本陣を移して有岡城を攻囲しました。池田城は荒木村重の元居城で、廃城になっていました。織田軍は、まず別動隊として動いていた滝川一益、丹羽長秀隊が兵庫の一ノ谷を焼き払って塚口付近に布陣しました。まず、織田軍の鉄砲隊が有岡城に乱射し、次いで弓隊が町屋を放火しました。しかし、有岡城は総構えの城で守りが堅く、夜の暗さで攻め切る事が出来ず、織田軍は万見重元ら多くの近臣と２千の兵を失いました。その後、信長は有岡城の周りを固めて安土城に帰城しました。攻城戦を断念して、兵糧攻めに切り替えたのでした。荒木村重は毛利軍と石山本願寺軍の後詰を期待していましたが、増援軍は現れませんでした。その後、荒木村重は５、６名の側近を引き連れて、夜陰にまぎれて船で猪名川を下って、嫡男・村次がいる尼崎城へ移りました。この荒木村重の逃亡は、しばらく伏せられていましたが、信長の間者に知られました。信長は、有岡城の攻城軍の半数を織田信忠を総大将として尼崎城へ向かわせました。滝川一益は調略を開始しました。上�當雄屬砲い榛屬亮蘊�・中西新八郎と副将・宮脇平四郎に荒木村重逃亡の事実を使って寝返りを誘い、成功しました。そして、１１月３日午後１０時頃、織田軍は有岡城に総攻撃を開始しました。有岡城の城兵は各砦へ配置して、臨戦態勢を整えました。しかし、上�當雄屬鵬，郡鵑擦紳貔邂豈彗發蓮�何の抵抗も受ける事なく城内へ侵入しました。これは、中西新八郎らの説得に応じた足軽大将らが加わったためでした。総構えの有岡城でしたが内からの攻撃には弱く、守備兵が討ち取られていきました。北ノ砦の渡辺勘太郎、鵯塚砦の野村丹後の両大将は降伏を申し出ましたが受け入れられず、切腹して果てました。増援軍の雑賀衆も白兵戦には弱くほぼ全滅しました。総構えの城なので城内に百姓、町人の住居が多数ありました。織田軍は城内を焼き討ちにしたため、郷町から侍屋敷へ火の手が広がっていきました。非戦闘員は二の丸に逃れましたが、そこに織田軍が突入して来ると本丸に退きました。本丸は三方を堀で囲まれて、南側は空堀を隔てて二の丸に面しており、織田軍も本丸への侵入は不可能でした。１１月７日、城を守備していた荒木久左衛門は有岡城を開城、津田信澄が接収部隊を率いて本丸に入城しました。こうして有岡城の戦いは終結しました。荒木久左衛門が開城を決意したのは、信長からの講和の呼びかけで「荒木村重が尼崎城と花隈城を明け渡すならば、本丸の家族と家臣一同の命は助ける」としたためでした。荒木久左衛門は手勢３００を率いて尼崎城に向かいましたが、荒木村重はこの説得に応じませんでした。織田信長は、人質全員を処刑するように命じました。まず、荒木一族と重臣３６名が妙顕寺に移送され、ついで尼崎城の近く、織田信忠が陣をはっていた七つ松に有岡城の本丸にいた人質が護送され、９７本の磔柱を建てて家臣の妻子１２２名に死の晴着をつけ、鉄砲で殺害されました。それが終わると男性１２４名、女性３８８名が四軒の農家に入れられ、生きたまま農家ごと火をつけられました。一方、妙顕寺に移った３６名は京市中引き回しの上、六条河原で首を討たれました。この中には荒木久左衛門の息子・荒木自念と懐妊中であった荒木隼人介の妻も含まれていました。このようにして、計６７０名が処刑されました。その後、荒木村重は尼崎城を抜け出し、花隈城に移動します。そして、「花隈城の戦い」へと続いていきます。有岡城には、黒田官兵衛が約１年間投獄されていました。黒田官兵衛は息子・長政を信長に人質として差し出していましたが、信長は黒田官兵衛が裏切ったと思い、羽柴秀吉に黒田長政を殺害するように命じました。そこに竹中半兵衛が進み出て「その役目手前がつかまつる」と言って長浜城に向い、黒田長政を自分の領地である菩提山城に移動させて匿いました。黒田官兵衛の投獄場所は有岡城の西北で、後は深い沼地、三方は竹藪に囲まれていて日も差し込みにくい湿気が多い場所でした。肌はカサカサになり、膝は曲がったまま終生不具者となりました。唯一心の安らぎとなっていたのは、牢獄から見える藤蔓であした。新芽を吹き出し、たまに花の蜜を目当てに小鳥が飛んできました。その時の光景が生涯忘れられず、後に黒田氏の家紋を「藤巴」にしました。姫路城にいた家臣達は救出作戦を練り、栗山利安、母里友信、井上九郎次郎らが商人に変装して有岡城に潜入し、投獄されている場所を特定しました。また、番人を取り込む事に成功し、以降は自由に牢獄に尋ねる事が出来ました。総攻撃が開始された時、栗山利安らが大混乱に乗じて救い出す事に成功しました。３名は順番に背負いながら有馬温泉に向い、しばらく体力が回復するまで逗留しました。その後、姫路城で羽柴秀吉と対面しました。秀吉は黒田官兵衛の変わりように驚き、「すまぬ」と号泣しました。後で真相を知った信長も黒田長政を殺害した事に対して「不明であった」と悔やみましたが、竹中半兵衛の気転によって生きている事が解ると喜びました。しかし、竹中半兵衛は「三木合戦」の陣中で病死していました。荒木村重の家臣・加藤重徳は黒田官兵衛に同情し、世話を焼いていました。感謝した黒田官兵衛は、加藤重徳の息子・一成を養子にして家臣に取り立てます。これが、後に黒田家の筆頭家老となる黒田一成です。
次に、戊辰戦争：野辺地戦争、一関藩降伏です。
野辺地戦争：新政府側の弘前藩・黒石藩の連合軍が野辺地へ侵攻して交戦の結果、盛岡藩・八戸藩の連合軍が弘前藩・黒石藩の連合軍を撃退した戦いです。弘前藩は９月１日に久保田藩に続き、「奥羽越列藩同盟」を脱退して中立の立場になりました。しかし、実際には新政府軍への支援として久保田藩に出兵し、一方では列藩同盟軍の庄内藩へ援兵し、庄内藩から盛岡藩に弘前藩へ攻め込まないよう依頼をさせる事に成功しました。盛岡藩は、秋田へ侵攻して大館城へと迫り、陥落が目前となりました。大館城の城代・佐竹大和は弘前藩へ救援要請をしましたが、列藩同盟軍が優位なため兵を出さず、大館城は陥落しました。弘前藩は「大館攻城戦」の直前、久保田藩に鉄砲１００挺と弾薬１万発を援助しました。また、「大館城攻防戦」には弘前藩の一部隊も参加しており、池内村周辺に布陣しました。大館城が盛岡藩によって攻略されると弘前藩は部隊を撤退させ、藩境の久保田藩領陣馬村に部隊を駐留させました。その後、東北各地で新政府軍が優勢になると、大館城奪還を企図する新政府軍へと使者を送り、「兵備がようやく整ったので兵を派遣したい」と参軍の意志を伝えました。こうして弘前藩は新政府軍に兵を出しましたが、これまでの経緯により旗色を明確にする必要があり、そのための軍事行動が必要となりました。さらに盛岡藩領の野辺地が、１０月２５日に新政府軍の佐賀藩士・中牟田倉之助の指揮する久保田藩の軍艦「春陽丸」によって、砲撃されました。列藩同盟を脱退以来、盛岡藩を攻めようとしない弘前藩への示威行為でした。この「春陽丸」の砲撃は６０発におよびましたが人的被害はなく、逆に野辺地砲台からの盛岡藩の砲撃で「春陽丸」が被弾して帆綱を断ち切られて、久保田藩へと引き上げていきました。盛岡藩は弘前藩が列藩同盟を脱退した時から、攻撃を危惧して家老・栃内与兵衛を軍事総督として、八戸藩からの２小隊を含む４００名の備えを津軽国境に置いていました。しかし、弘前藩は動かず、そのうちに同盟の盟主・仙台藩が降伏をした事から、盛岡藩も新政府軍へ降伏を打診していました。１１月７日未明、小湊に駐屯していた弘前藩・黒石藩兵１８０名が３隊に分かれて行動を開始しました。そのうち６０名が藩境にある盛岡藩領・野辺地の馬門村に進入し、一斉に放火を開始しました。馬門村の全戸、民家６４戸と寺院１件に火が燃え上がり、虚をつかれた盛岡・八戸藩の守備兵は逃走しました。しかし、その猛火は弘前・黒石藩にとっても弊害となり、深夜の行動にも関わらず燃え盛る炎に部隊の所在が明らかにされてしまいました。盛岡藩の野辺地守備の根拠地・野辺地軍事局への道も閉ざされ、大回りして向かわねばなりませんでした。一方、盛岡・八戸藩の軍事行動の責任者である総督・栃内与兵衛は迎撃自体に反対し、６小隊とともに後方へと退きました。その動きに乗じ、弘前藩・黒石藩は困難な渡河を果たして野辺地軍事局まで後２５０メートルの位置に接近しました。野辺地制圧が目前となったところで、駆けつけた盛岡藩・安宅正路の七戸隊の襲撃を受けました。日の出の時刻となり、西から攻めて逆光となった弘前藩・黒石藩の視界を塞いだ弘前・黒石藩は、一方的な射撃を受けて壊乱状態となりました。隊長・小島左近、半隊司令・士谷口永吉が戦死し、弘前藩は撤退しました。こうして「野辺地戦争」は終結しました。新政府からは両藩の私闘として処理されました。弘前藩主・津軽承昭は、１万石の加増となりました。
一関藩降伏：一関藩主・田村邦栄は、１８６３年１０月に藩主・田村通顕が本家の仙台藩主・伊達慶邦の養子となったため、通顕の養子として家督を継ぎました。「戊辰戦争」では、「奥羽越列藩同盟」に参加して新政府軍と戦いました。しかし、本家・仙台藩が降伏したため、この日に降伏しました。一関藩は３０００石削減の上で藩主・田村邦栄は、家督を弟・崇顕に譲って隠居となりました。
その次に、第一次世界大戦：青島の戦いです。１８９７年、ドイツは青島を含む膠州湾一帯を中国政府から租借、湾口の青島に要塞を建設し、ドイツ東洋艦隊を配備しました。「第一次世界大戦」で日本は、ドイツに宣戦布告して青島の攻略に乗り出しました。マクシミリアン・フォン・シュペー中将の指揮するドイツ東洋艦隊は、開戦後すぐに港内封鎖を恐れてドイツ本国へ向かいましたが、「フォークランド沖海戦」で壊滅しました。青島には駆逐艦「太沽」、水雷艇「Ｓ９０」、砲艦「イルティス」、「ヤグアール」、「ティーガー」、「ルクス」が残りました。水雷艇「Ｓ９０」は、雷撃により日本海軍の防護巡洋艦「高千穂」を撃沈しました。ここで、日本軍は初めて飛行機を戦闘に投入しました。陸軍は有川工兵中佐の元にモ式二型４機、ニューポールＮＧ二型単葉１機、気球１、人員３４８名を集めて臨時航空隊を編成しました。海軍は日本海軍で初めての水上機母艦である「若宮」を運用して、モーリス・ファルマン式（モ式）複葉水上機を投入し、海軍航空隊（指揮官・山崎太郎中佐）は初出撃を行いました。一方のドイツ軍は、ルンプラー・タウベを偵察任務に投入しました。１０月１３日、タウベを発見した日本軍は陸軍からニューポールＮＧとモ式、海軍からはモ式２機が発進し、空中戦を挑みました。タウベの機動性は日本軍のモ式を圧倒的に上回っていましたが、包囲されかけたため２時間の空中戦の末に撤退しました。これが日本軍初の空中戦となりました。１０月３１日、「神尾の慎重作戦」と揶揄される程の周到な準備の上で、神尾光臣中将が指揮する第１８師団（約２９０００名）と第二艦隊は攻撃を開始しました。ドイツ軍兵力は約４３００名でした。ドイツの青島要塞攻略にあたり、日本陸軍は白兵戦ではなく砲撃戦による敵の圧倒を作戦の要としました。最新鋭の移動できる４５式２４センチ榴弾砲をはじめ、３８式１５センチ榴弾砲、３８式１０センチ加農砲など、砲撃によりドイツ軍要塞を無力化しました。ドイツ軍将校は戦後「余の砲台は陸軍の砲撃により殆ど破壊されて了った！」と感嘆したほどでした。１１月６日、青島要塞総督・ワルデック少将は、タウベに秘密文書の輸送を託し、タウベと２人の飛行士を出発させました。タウベは脱出に成功し、青島要塞には二度と戻りませんでした。１１月７日午前６時３０分にドイツ軍は白旗を掲げ、午前９時２０分にドイツ側軍使のルードヴィヒ・ザークセル大佐とカイゼル少佐が、日本側軍使・香椎浩平少佐に降伏状を届けました。午後７時５０分に両軍は青島開城規約書に調印し、青島要塞は陥落しました。
その次の次に、ロシア革命：十月革命です。ロシアの首都ペトログラード（後のレニングラード、現在のサンクトペテルブルク）で起きた労働者や兵士らによる武装蜂起を発端として始まった革命です。ロシア社会民主労働党が分裂して形成されたウラジーミル・レーニンが率いる左派勢力「ボリシェヴィキ」により引き起こされました。一連のロシア革命のなかでは、ロマノフ王朝による帝政を崩壊させ共和政国家誕生へと至った、「二月革命」に次ぐ第二段階にあたります。「十月革命」では、「二月革命」で発足した立憲民主党（カデット）主導の臨時政府が倒され、臨時政府と並存していた「ボリシェヴィキ」主導の「ソヴィエト（労働者・農民・兵士の評議会）」へと権力が集中されました。これに引き続いて「ロシア内戦（１９１７年〜１９２２年）」が起こり、最終的には１９２２年に史上初の共産主義国家である「ソビエト連邦」が誕生する事になります。「ボリシェヴィキ」はかねてから暴力による革命を主張しており、影響下にあったペトログラード・ソヴィエトに軍事革命委員会を作らせて、武装蜂起の準備を進めました。軍事革命委員会の指令下にある「ボリシェヴィキ」の軍隊「赤衛隊」は、ペトログラードの政府施設の占拠を開始しました。そして、１１月７日に軍事革命委員会が「臨時政府は打倒され軍事革命委員会に権力が移った」とする宣言を発表しました。臨時政府が置かれていたペトログラードの冬宮が制圧され、臨時政府メンバーは逮捕されました。この当時、ロシアでは「ユリウス暦」が採用されており、現在の「グレゴリオ暦」と比べて日付が１３日遅れていました。「十月革命」はグレゴリオ暦にすると「十一月革命」となります。そして、この日は「ロシア革命記念日」となりました。
最後に、ゾルゲ事件です。リヒャルト・ゾルゲを頂点とするソ連のスパイ組織が、日本国内で諜報活動および謀略活動を行っていたとして、その構成員が逮捕された事件です。この組織の中には、近衛内閣のブレーンとして「日中戦争」を推進した元朝日新聞記者・尾崎秀実もいました。「太平洋戦争」開戦直前の１９４１年９月から１９４２年４月にかけて、ドイツのフランクフルター・ツアイトゥング紙の記者として、東京に在住していたゾルゲや尾崎秀実らのグループは、スパイ容疑で警視庁特高部特高第１課と同外事課によって逮捕されました。１０月１０日、アメリカ共産党党員の宮城与徳が逮捕されました。この際に行われた家宅捜査で数多くの証拠品が見つかり、九津見房子、秋山幸治が逮捕されました。宮城与徳は取調べの際に自殺を図りましたが失敗、以後は陳述を始めました。その結果、尾崎秀実やリヒャルト・ゾルゲなどがスパイである事が判明しました。このため、１０月１４日に尾崎秀実の検挙が行われ、１０月１８日に外事課がゾルゲ、マックス・クラウゼン、ブランコ・ド・ヴーケリッチの３外国人容疑者を同時に検挙しました。この際、クラウゼン宅からは証拠として無線機が発見されました。その後、尾崎秀実の同僚であった朝日新聞東京本社政治経済部長・田中慎次郎、同部員・磯野清が検挙されました。ゾルゲらは１９４２年に「国防保安法」、「軍機保護法」、「軍用資源秘密保護法」、「治安維持法」違反などにより起訴されました。１審は１９４３年９月〜翌４４年３月にかけて東京刑事地方裁判所第九部で行われ（裁判長判事・高田正、判事・樋口勝、満田文彦）、ゾルゲと尾崎秀実に死刑判決が下されました。ゾルゲ・尾崎秀実ら被告の大部分は大審院へ上告しましたが、全て棄却され刑が確定しました。刑が確定したゾルゲらは、巣鴨拘置所に拘留されました。日本、ドイツ両国の敗色が濃厚となってきた１９４４年１１月７日のロシア革命記念日に、ゾルゲ・尾崎秀実の死刑が執行されました。
今日の誕生日：レフ・トロツキー、上原謙、チャーリー浜、寺田農、松平定知、福本豊、笑福亭笑瓶、松村雄基、伊集院光、山崎武司、井上貴子、戸次重幸（ＴＥＡＭ ＮＡＣＳ）、長瀬智也（元ＴＯＫＩＯ）、内山理名、片瀬那奈、佐藤渚、村上佳菜子、飯窪春菜（元モーニング娘。）、岡部麟（ＡＫＢ４８）、岡田奈々（ＡＫＢ４８）
今日の記念日：立冬、ココアの日、鍋と燗の日、あられ・おせんべいの日、湯たんぽの日、ロシア革命記念日、紀州山の日、ソースの日、鍋の日、いい女の日、いいおなかの日、マルちゃん正麺の日
今日の「今日訓」：本日は、二十四節気一つ「立冬」です。「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」（初めて冬の気配が現われてくる日）です。この日から「立春」の前日までが冬となります。「立冬」から「鍋と燗の日」、「ココアの日」、「あられ・おせんべいの日」、「湯たんぽの日」、１９１７年１１月７日に、ロシア「十月革命」でソビエト政権が樹立された事で「ロシア革命記念日」、紀州の山村で旧暦１１月７日に山の神に感謝する祭が行われていた事から「紀州山の日」、１９４７年１１月７日に「日本ソース工業会」が任意団体として設立された事で「ソースの日」、２０１１年に即席袋麺の価値が見直されるきっかけになった「マルちゃん正麺」が発売された事で「マルちゃん正麺の日」、「いい(１１）な（７）べ」の語呂合わせで「鍋の日」、「いい(１１）おん（０）な（７）」の語呂合わせで「いい女の日」、「いい（１１）おなか（０７）」の語呂合わせで「いいおなかの日」となりました。
今日は、有岡城の戦いです。１５７８年、「三木合戦」に参戦し、羽柴秀吉軍に属していた荒木村重が、突然戦線を離脱して居城・有岡城に帰城しました。織田信長に謀反を起こしました。荒木村重の謀反に驚いた信長は、糾明の使者として明智光秀、松井友閑、万見重元を有岡城に派遣しました。明智光秀の娘は荒木村重の嫡男・村次の妻となっていました。これを聞いた高槻城の高山右近も有岡城へ説得に向かいました。荒木村重はこれらの説得を聞き入れ、母親を人質に釈明するため、息子と共に安土城へ向かいました。しかし、茨木城に立ち寄った際、家臣・中川清秀に「安土城へ出向くのはもってのほか、安土城に行って切腹させられるより、摂津国で一戦に及ぶべき」と中川清秀に引き止められました。これを受けて、荒木村重は有岡城へ戻りました。荒木村重は足利義昭、毛利輝元、本願寺顕如の元に人質と誓書を差し出して同盟を誓いました。また、荒木村次の妻となっていた明智光秀の娘を離別させました。この報に接した織田信長は福富直勝、佐久間信盛を派遣し、さらに明智光秀、松井友閑、羽柴秀吉を有岡城に向かわせました。荒木村重は野心は無いと答えましたが、人質に母親を差し出せとの信長の命に従いませんでした。この後、黒田官兵衛が有岡城に来城しましたが、そのまま荒木村重によって幽閉されました。信長は山城と摂津の国境にある山崎に５万の兵で進軍し、滝川一益、明智光秀、蜂屋頼隆、氏家直昌、安藤守就らが茨木城を攻囲しました。高槻城の高山友照・右近父子が信長に帰順すると茨木城の中川清秀も帰服し、大和田城、能勢城、三田城が信長に寝返ったため荒木村重は孤立しました。滝川一益、明智光秀、蜂屋頼隆、氏家直昌、安藤守就、稲葉良通、羽柴秀吉、細川藤孝軍と荒木村重軍の先鋒隊が激突しました。信長は、有岡城と猪名川を挟んだ池田城に本陣を移して有岡城を攻囲しました。池田城は荒木村重の元居城で、廃城になっていました。織田軍は、まず別動隊として動いていた滝川一益、丹羽長秀隊が兵庫の一ノ谷を焼き払って塚口付近に布陣しました。まず、織田軍の鉄砲隊が有岡城に乱射し、次いで弓隊が町屋を放火しました。しかし、有岡城は総構えの城で守りが堅く、夜の暗さで攻め切る事が出来ず、織田軍は万見重元ら多くの近臣と２千の兵を失いました。その後、信長は有岡城の周りを固めて安土城に帰城しました。攻城戦を断念して、兵糧攻めに切り替えたのでした。荒木村重は毛利軍と石山本願寺軍の後詰を期待していましたが、増援軍は現れませんでした。その後、荒木村重は５、６名の側近を引き連れて、夜陰にまぎれて船で猪名川を下って、嫡男・村次がいる尼崎城へ移りました。この荒木村重の逃亡は、しばらく伏せられていましたが、信長の間者に知られました。信長は、有岡城の攻城軍の半数を織田信忠を総大将として尼崎城へ向かわせました。滝川一益は調略を開始しました。上�當雄屬砲い榛屬亮蘊�・中西新八郎と副将・宮脇平四郎に荒木村重逃亡の事実を使って寝返りを誘い、成功しました。そして、１１月３日午後１０時頃、織田軍は有岡城に総攻撃を開始しました。有岡城の城兵は各砦へ配置して、臨戦態勢を整えました。しかし、上�當雄屬鵬，郡鵑擦紳貔邂豈彗發蓮�何の抵抗も受ける事なく城内へ侵入しました。これは、中西新八郎らの説得に応じた足軽大将らが加わったためでした。総構えの有岡城でしたが内からの攻撃には弱く、守備兵が討ち取られていきました。北ノ砦の渡辺勘太郎、鵯塚砦の野村丹後の両大将は降伏を申し出ましたが受け入れられず、切腹して果てました。増援軍の雑賀衆も白兵戦には弱くほぼ全滅しました。総構えの城なので城内に百姓、町人の住居が多数ありました。織田軍は城内を焼き討ちにしたため、郷町から侍屋敷へ火の手が広がっていきました。非戦闘員は二の丸に逃れましたが、そこに織田軍が突入して来ると本丸に退きました。本丸は三方を堀で囲まれて、南側は空堀を隔てて二の丸に面しており、織田軍も本丸への侵入は不可能でした。１１月７日、城を守備していた荒木久左衛門は有岡城を開城、津田信澄が接収部隊を率いて本丸に入城しました。こうして有岡城の戦いは終結しました。荒木久左衛門が開城を決意したのは、信長からの講和の呼びかけで「荒木村重が尼崎城と花隈城を明け渡すならば、本丸の家族と家臣一同の命は助ける」としたためでした。荒木久左衛門は手勢３００を率いて尼崎城に向かいましたが、荒木村重はこの説得に応じませんでした。織田信長は、人質全員を処刑するように命じました。まず、荒木一族と重臣３６名が妙顕寺に移送され、ついで尼崎城の近く、織田信忠が陣をはっていた七つ松に有岡城の本丸にいた人質が護送され、９７本の磔柱を建てて家臣の妻子１２２名に死の晴着をつけ、鉄砲で殺害されました。それが終わると男性１２４名、女性３８８名が四軒の農家に入れられ、生きたまま農家ごと火をつけられました。一方、妙顕寺に移った３６名は京市中引き回しの上、六条河原で首を討たれました。この中には荒木久左衛門の息子・荒木自念と懐妊中であった荒木隼人介の妻も含まれていました。このようにして、計６７０名が処刑されました。その後、荒木村重は尼崎城を抜け出し、花隈城に移動します。そして、「花隈城の戦い」へと続いていきます。有岡城には、黒田官兵衛が約１年間投獄されていました。黒田官兵衛は息子・長政を信長に人質として差し出していましたが、信長は黒田官兵衛が裏切ったと思い、羽柴秀吉に黒田長政を殺害するように命じました。そこに竹中半兵衛が進み出て「その役目手前がつかまつる」と言って長浜城に向い、黒田長政を自分の領地である菩提山城に移動させて匿いました。黒田官兵衛の投獄場所は有岡城の西北で、後は深い沼地、三方は竹藪に囲まれていて日も差し込みにくい湿気が多い場所でした。肌はカサカサになり、膝は曲がったまま終生不具者となりました。唯一心の安らぎとなっていたのは、牢獄から見える藤蔓であした。新芽を吹き出し、たまに花の蜜を目当てに小鳥が飛んできました。その時の光景が生涯忘れられず、後に黒田氏の家紋を「藤巴」にしました。姫路城にいた家臣達は救出作戦を練り、栗山利安、母里友信、井上九郎次郎らが商人に変装して有岡城に潜入し、投獄されている場所を特定しました。また、番人を取り込む事に成功し、以降は自由に牢獄に尋ねる事が出来ました。総攻撃が開始された時、栗山利安らが大混乱に乗じて救い出す事に成功しました。３名は順番に背負いながら有馬温泉に向い、しばらく体力が回復するまで逗留しました。その後、姫路城で羽柴秀吉と対面しました。秀吉は黒田官兵衛の変わりように驚き、「すまぬ」と号泣しました。後で真相を知った信長も黒田長政を殺害した事に対して「不明であった」と悔やみましたが、竹中半兵衛の気転によって生きている事が解ると喜びました。しかし、竹中半兵衛は「三木合戦」の陣中で病死していました。荒木村重の家臣・加藤重徳は黒田官兵衛に同情し、世話を焼いていました。感謝した黒田官兵衛は、加藤重徳の息子・一成を養子にして家臣に取り立てます。これが、後に黒田家の筆頭家老となる黒田一成です。
次に、戊辰戦争：野辺地戦争、一関藩降伏です。
野辺地戦争：新政府側の弘前藩・黒石藩の連合軍が野辺地へ侵攻して交戦の結果、盛岡藩・八戸藩の連合軍が弘前藩・黒石藩の連合軍を撃退した戦いです。弘前藩は９月１日に久保田藩に続き、「奥羽越列藩同盟」を脱退して中立の立場になりました。しかし、実際には新政府軍への支援として久保田藩に出兵し、一方では列藩同盟軍の庄内藩へ援兵し、庄内藩から盛岡藩に弘前藩へ攻め込まないよう依頼をさせる事に成功しました。盛岡藩は、秋田へ侵攻して大館城へと迫り、陥落が目前となりました。大館城の城代・佐竹大和は弘前藩へ救援要請をしましたが、列藩同盟軍が優位なため兵を出さず、大館城は陥落しました。弘前藩は「大館攻城戦」の直前、久保田藩に鉄砲１００挺と弾薬１万発を援助しました。また、「大館城攻防戦」には弘前藩の一部隊も参加しており、池内村周辺に布陣しました。大館城が盛岡藩によって攻略されると弘前藩は部隊を撤退させ、藩境の久保田藩領陣馬村に部隊を駐留させました。その後、東北各地で新政府軍が優勢になると、大館城奪還を企図する新政府軍へと使者を送り、「兵備がようやく整ったので兵を派遣したい」と参軍の意志を伝えました。こうして弘前藩は新政府軍に兵を出しましたが、これまでの経緯により旗色を明確にする必要があり、そのための軍事行動が必要となりました。さらに盛岡藩領の野辺地が、１０月２５日に新政府軍の佐賀藩士・中牟田倉之助の指揮する久保田藩の軍艦「春陽丸」によって、砲撃されました。列藩同盟を脱退以来、盛岡藩を攻めようとしない弘前藩への示威行為でした。この「春陽丸」の砲撃は６０発におよびましたが人的被害はなく、逆に野辺地砲台からの盛岡藩の砲撃で「春陽丸」が被弾して帆綱を断ち切られて、久保田藩へと引き上げていきました。盛岡藩は弘前藩が列藩同盟を脱退した時から、攻撃を危惧して家老・栃内与兵衛を軍事総督として、八戸藩からの２小隊を含む４００名の備えを津軽国境に置いていました。しかし、弘前藩は動かず、そのうちに同盟の盟主・仙台藩が降伏をした事から、盛岡藩も新政府軍へ降伏を打診していました。１１月７日未明、小湊に駐屯していた弘前藩・黒石藩兵１８０名が３隊に分かれて行動を開始しました。そのうち６０名が藩境にある盛岡藩領・野辺地の馬門村に進入し、一斉に放火を開始しました。馬門村の全戸、民家６４戸と寺院１件に火が燃え上がり、虚をつかれた盛岡・八戸藩の守備兵は逃走しました。しかし、その猛火は弘前・黒石藩にとっても弊害となり、深夜の行動にも関わらず燃え盛る炎に部隊の所在が明らかにされてしまいました。盛岡藩の野辺地守備の根拠地・野辺地軍事局への道も閉ざされ、大回りして向かわねばなりませんでした。一方、盛岡・八戸藩の軍事行動の責任者である総督・栃内与兵衛は迎撃自体に反対し、６小隊とともに後方へと退きました。その動きに乗じ、弘前藩・黒石藩は困難な渡河を果たして野辺地軍事局まで後２５０メートルの位置に接近しました。野辺地制圧が目前となったところで、駆けつけた盛岡藩・安宅正路の七戸隊の襲撃を受けました。日の出の時刻となり、西から攻めて逆光となった弘前藩・黒石藩の視界を塞いだ弘前・黒石藩は、一方的な射撃を受けて壊乱状態となりました。隊長・小島左近、半隊司令・士谷口永吉が戦死し、弘前藩は撤退しました。こうして「野辺地戦争」は終結しました。新政府からは両藩の私闘として処理されました。弘前藩主・津軽承昭は、１万石の加増となりました。
一関藩降伏：一関藩主・田村邦栄は、１８６３年１０月に藩主・田村通顕が本家の仙台藩主・伊達慶邦の養子となったため、通顕の養子として家督を継ぎました。「戊辰戦争」では、「奥羽越列藩同盟」に参加して新政府軍と戦いました。しかし、本家・仙台藩が降伏したため、この日に降伏しました。一関藩は３０００石削減の上で藩主・田村邦栄は、家督を弟・崇顕に譲って隠居となりました。
その次に、第一次世界大戦：青島の戦いです。１８９７年、ドイツは青島を含む膠州湾一帯を中国政府から租借、湾口の青島に要塞を建設し、ドイツ東洋艦隊を配備しました。「第一次世界大戦」で日本は、ドイツに宣戦布告して青島の攻略に乗り出しました。マクシミリアン・フォン・シュペー中将の指揮するドイツ東洋艦隊は、開戦後すぐに港内封鎖を恐れてドイツ本国へ向かいましたが、「フォークランド沖海戦」で壊滅しました。青島には駆逐艦「太沽」、水雷艇「Ｓ９０」、砲艦「イルティス」、「ヤグアール」、「ティーガー」、「ルクス」が残りました。水雷艇「Ｓ９０」は、雷撃により日本海軍の防護巡洋艦「高千穂」を撃沈しました。ここで、日本軍は初めて飛行機を戦闘に投入しました。陸軍は有川工兵中佐の元にモ式二型４機、ニューポールＮＧ二型単葉１機、気球１、人員３４８名を集めて臨時航空隊を編成しました。海軍は日本海軍で初めての水上機母艦である「若宮」を運用して、モーリス・ファルマン式（モ式）複葉水上機を投入し、海軍航空隊（指揮官・山崎太郎中佐）は初出撃を行いました。一方のドイツ軍は、ルンプラー・タウベを偵察任務に投入しました。１０月１３日、タウベを発見した日本軍は陸軍からニューポールＮＧとモ式、海軍からはモ式２機が発進し、空中戦を挑みました。タウベの機動性は日本軍のモ式を圧倒的に上回っていましたが、包囲されかけたため２時間の空中戦の末に撤退しました。これが日本軍初の空中戦となりました。１０月３１日、「神尾の慎重作戦」と揶揄される程の周到な準備の上で、神尾光臣中将が指揮する第１８師団（約２９０００名）と第二艦隊は攻撃を開始しました。ドイツ軍兵力は約４３００名でした。ドイツの青島要塞攻略にあたり、日本陸軍は白兵戦ではなく砲撃戦による敵の圧倒を作戦の要としました。最新鋭の移動できる４５式２４センチ榴弾砲をはじめ、３８式１５センチ榴弾砲、３８式１０センチ加農砲など、砲撃によりドイツ軍要塞を無力化しました。ドイツ軍将校は戦後「余の砲台は陸軍の砲撃により殆ど破壊されて了った！」と感嘆したほどでした。１１月６日、青島要塞総督・ワルデック少将は、タウベに秘密文書の輸送を託し、タウベと２人の飛行士を出発させました。タウベは脱出に成功し、青島要塞には二度と戻りませんでした。１１月７日午前６時３０分にドイツ軍は白旗を掲げ、午前９時２０分にドイツ側軍使のルードヴィヒ・ザークセル大佐とカイゼル少佐が、日本側軍使・香椎浩平少佐に降伏状を届けました。午後７時５０分に両軍は青島開城規約書に調印し、青島要塞は陥落しました。
その次の次に、ロシア革命：十月革命です。ロシアの首都ペトログラード（後のレニングラード、現在のサンクトペテルブルク）で起きた労働者や兵士らによる武装蜂起を発端として始まった革命です。ロシア社会民主労働党が分裂して形成されたウラジーミル・レーニンが率いる左派勢力「ボリシェヴィキ」により引き起こされました。一連のロシア革命のなかでは、ロマノフ王朝による帝政を崩壊させ共和政国家誕生へと至った、「二月革命」に次ぐ第二段階にあたります。「十月革命」では、「二月革命」で発足した立憲民主党（カデット）主導の臨時政府が倒され、臨時政府と並存していた「ボリシェヴィキ」主導の「ソヴィエト（労働者・農民・兵士の評議会）」へと権力が集中されました。これに引き続いて「ロシア内戦（１９１７年〜１９２２年）」が起こり、最終的には１９２２年に史上初の共産主義国家である「ソビエト連邦」が誕生する事になります。「ボリシェヴィキ」はかねてから暴力による革命を主張しており、影響下にあったペトログラード・ソヴィエトに軍事革命委員会を作らせて、武装蜂起の準備を進めました。軍事革命委員会の指令下にある「ボリシェヴィキ」の軍隊「赤衛隊」は、ペトログラードの政府施設の占拠を開始しました。そして、１１月７日に軍事革命委員会が「臨時政府は打倒され軍事革命委員会に権力が移った」とする宣言を発表しました。臨時政府が置かれていたペトログラードの冬宮が制圧され、臨時政府メンバーは逮捕されました。この当時、ロシアでは「ユリウス暦」が採用されており、現在の「グレゴリオ暦」と比べて日付が１３日遅れていました。「十月革命」はグレゴリオ暦にすると「十一月革命」となります。そして、この日は「ロシア革命記念日」となりました。
最後に、ゾルゲ事件です。リヒャルト・ゾルゲを頂点とするソ連のスパイ組織が、日本国内で諜報活動および謀略活動を行っていたとして、その構成員が逮捕された事件です。この組織の中には、近衛内閣のブレーンとして「日中戦争」を推進した元朝日新聞記者・尾崎秀実もいました。「太平洋戦争」開戦直前の１９４１年９月から１９４２年４月にかけて、ドイツのフランクフルター・ツアイトゥング紙の記者として、東京に在住していたゾルゲや尾崎秀実らのグループは、スパイ容疑で警視庁特高部特高第１課と同外事課によって逮捕されました。１０月１０日、アメリカ共産党党員の宮城与徳が逮捕されました。この際に行われた家宅捜査で数多くの証拠品が見つかり、九津見房子、秋山幸治が逮捕されました。宮城与徳は取調べの際に自殺を図りましたが失敗、以後は陳述を始めました。その結果、尾崎秀実やリヒャルト・ゾルゲなどがスパイである事が判明しました。このため、１０月１４日に尾崎秀実の検挙が行われ、１０月１８日に外事課がゾルゲ、マックス・クラウゼン、ブランコ・ド・ヴーケリッチの３外国人容疑者を同時に検挙しました。この際、クラウゼン宅からは証拠として無線機が発見されました。その後、尾崎秀実の同僚であった朝日新聞東京本社政治経済部長・田中慎次郎、同部員・磯野清が検挙されました。ゾルゲらは１９４２年に「国防保安法」、「軍機保護法」、「軍用資源秘密保護法」、「治安維持法」違反などにより起訴されました。１審は１９４３年９月〜翌４４年３月にかけて東京刑事地方裁判所第九部で行われ（裁判長判事・高田正、判事・樋口勝、満田文彦）、ゾルゲと尾崎秀実に死刑判決が下されました。ゾルゲ・尾崎秀実ら被告の大部分は大審院へ上告しましたが、全て棄却され刑が確定しました。刑が確定したゾルゲらは、巣鴨拘置所に拘留されました。日本、ドイツ両国の敗色が濃厚となってきた１９４４年１１月７日のロシア革命記念日に、ゾルゲ・尾崎秀実の死刑が執行されました。
今日の誕生日：レフ・トロツキー、上原謙、チャーリー浜、寺田農、松平定知、福本豊、笑福亭笑瓶、松村雄基、伊集院光、山崎武司、井上貴子、戸次重幸（ＴＥＡＭ ＮＡＣＳ）、長瀬智也（元ＴＯＫＩＯ）、内山理名、片瀬那奈、佐藤渚、村上佳菜子、飯窪春菜（元モーニング娘。）、岡部麟（ＡＫＢ４８）、岡田奈々（ＡＫＢ４８）
今日の記念日：立冬、ココアの日、鍋と燗の日、あられ・おせんべいの日、湯たんぽの日、ロシア革命記念日、紀州山の日、ソースの日、鍋の日、いい女の日、いいおなかの日、マルちゃん正麺の日
今日の「今日訓」：本日は、二十四節気一つ「立冬」です。「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」（初めて冬の気配が現われてくる日）です。この日から「立春」の前日までが冬となります。「立冬」から「鍋と燗の日」、「ココアの日」、「あられ・おせんべいの日」、「湯たんぽの日」、１９１７年１１月７日に、ロシア「十月革命」でソビエト政権が樹立された事で「ロシア革命記念日」、紀州の山村で旧暦１１月７日に山の神に感謝する祭が行われていた事から「紀州山の日」、１９４７年１１月７日に「日本ソース工業会」が任意団体として設立された事で「ソースの日」、２０１１年に即席袋麺の価値が見直されるきっかけになった「マルちゃん正麺」が発売された事で「マルちゃん正麺の日」、「いい(１１）な（７）べ」の語呂合わせで「鍋の日」、「いい(１１）おん（０）な（７）」の語呂合わせで「いい女の日」、「いい（１１）おなか（０７）」の語呂合わせで「いいおなかの日」となりました。
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