炎上YouTuber「ゆたぼん」について

ゆたぼんとは自称「少年革命家」の不登校YouTuber。
小学生高学年から不登校になり、YouTuber活動を始め、「不登校でもいい」「学校でロボットになるな」などを主張し、「全国の不登校児に勇気を与える」と言い、現在日本一周中の13歳の少年。
ただし企画は殆ど父親が作っており、母親は離婚しているらしい。
父親がかなりイカれ気味のキャラで、様々な意見してくる人を全部ひっくるめて「アンチ」と一蹴し、暴言を吐きまくり、息子にもそれを強いているような男。

元々この日本一周の企画についても始めにクラウドで投げ銭を募り、そのお金で日本一周していたが、途中で散財しまくって資金が尽きて、YouTubeで「このままじゃ日本一周できません！」と慌てて投げ銭を募っていた記事が最近出ていた。
一度は「100万円振り込みますので5万円振り込んでください」と振り込め詐欺に騙されそうになっていたところ、それを見たIT会社の社長が本当に100万円寄付したとのこと。

私は、彼が小学５年生くらいのYouTuber駆け出しの頃から名前を耳にしていたけれど。
当時から大人を小馬鹿にした態度が多かったけど、男の子なんてそんなもんだろうとも思うし、態度がどうとか学校には絶対に行けとか言うつもりは全くなく。
父親の企画の下でやってるとは言え、彼が成人後も長い人生を会社に勤めずとも、仕事をせずとも生きていけるような不労所得の土台を築いていたのなら、それも彼の人生だと思うけれど。

彼は近年になって、「九九が言えない」「原爆投下日を知らない」「原爆が投下される前は平和だったという主張」と言った真っ当な中学生なら知ってるような一般常識すら知らないレベルで学力に問題があることが判明。
そんな状況で「ハーバード大に行きたい」と嘯いて見たり……

まあね、子供のやることですからね。
知らなければ覚えればいいとは思うけど。
原爆投下日や戦争の史実を知らなくても、生きてはいけるけど。
しかし九九も分からないとなると日常の買い物でさえ困るレベルですよね……
不労所得で生きて行こうとしたら不動産を買ってそれを人に貸して収入を得たり。（小学生レベルの算数は勿論、民法や借地借家法にもある程度の理解は求められる）
株式投資で収入を得たり。（こちらも四則演算や年利の計算などは必須）

それどころか、彼の稼ぎは殆ど父親に吸い取られているようにしか見えない。
貯蓄がどれだけあるのか知らないけど、たかが100万ぽっちでヒーコラ言って慌てて投げ銭を募らないといけないのでは、自由に下せるお金は100万円もないといってるようなものですよね。
確かゆたぼんのYouTuberとしての稼ぎは年間で見ると100万〜300万程度とどこぞのサイトで見た覚えがあります。
それが事実なら、普通のフリーターと大差ないよね？
ヒカルとかヒカキンみたいなトップクラスのYouTuberみたいな稼ぎがあるならともかく、この程度の収入だと真面目に節約して清貧に生きて行かないといけないレベル。
しかし彼は父親の友人を呼んでバーベキューパーティーをやっていたり、結構なレベルで散財してる模様。

「生活のレベル」って怖いんですよ。
一度高いレベルの水準の生活に慣れてしまうと、生活のレベルを落とすのは極めて困難。
本当に強い意思が必要。
例えば、ウーバーイーツや外食に慣れる生活が続くと、スーパーで安い材料を探して買って来て自炊すると言う当たり前のことを毎日するのが苦痛になる。
車のある生活に慣れると、公共交通機関が発達した地域にいても「車がないと生活できない」と思い込むようになる。
（バスが数時間に１本しか来ず、徒歩30分圏内に一切のお店もコンビニもないと言うド田舎ならともかくね）

彼が子供の頃から高い水準の生活に慣れてしまうと、大人になった後生活の水準を落とすのは極めて困難かと思われる。
そして何より彼のスタイルは「中学生がやってるから注目されてる」だけです。
100万円寄付してくれた実業家も、彼が中学生で物珍しいことをやってるから、もしかしたらリターンになるかもしれないと思って寄付しただけ。
彼が13歳の中学生ではなく、23歳の大人だったら、誰も寄付しないでしょう。

トップレベルのYouTuberは、曲がりなりにも視聴者を楽しませるためのセンスを持ってる。
しかし、ゆたぼんにそれがあるようには思えない。
ゆたぼんが5年後に18歳となり、成人し、そして更に時が経って20歳となり、その後……
それまでの稼ぎを親父に吸い取られていたゆたぼんの収入が途絶えたその時。
「元不登校児の中卒で、一般知識にも欠け、父親の曲がった教育のせいで性格も捻じ曲がった無職の青年」の出来上がりですからね……
親のエゴの犠牲だとしか思えないし、私は彼を不憫に感じます。

今からでも得られる収入を貯蓄して、不労所得を少しでも得られるように資金繰りの仕方などを息子に教えてやれよと思いますね。