映画『アムステルダム』

面白かった！！ほぼ実話ということだけど、娯楽作品としての面白さがてんこ盛り。
実際に起こったことの裏側にこんなドラマがあったかも、という作りではないかと。
本当に、3人の主人公のモデルがいたら逆にびっくりする。
タイトルの『アムステルダム』は、多分、友情の合言葉。
トラブルにハマった時、何をおいても助けあおう！という3人が、まさしくハマったトラブルから抜け出そうとする過程で、国をゆるがす陰謀に関わってしまう・・・。
それぞれのキャラが立っていて魅力的。
ミュージカルを彷彿させる歌や踊りのシーンがあるけど、ちゃんとストーリーの中の必然性にはまっていて自然に進んでいくし、解剖や野戦病院の描写はけっこう血みどろなんだけど、それがコメディタッチの演出にリアリティを与えている。
時代的には、第一次大戦と第二次大戦の間。その時代の人種差別や格差社会などもちゃんと描いているのだけれど、それを軽妙に描いている演出は好感が持てる。

この監督のほかの作品も観てみたいかなと思わせる作品だった。