爺さんと婆さん

一昨日、電車に乗っているとテニス帰りと思われる爺さんが乗ってきた。
乗ると支柱をつかんで体をくの時に曲げている。
そんなんなるなら、テニスなんてやるなよ・・・
と思って居ると、若い女性が席を譲ってやっていた。
さも当然と、礼も言わずに座るカス。

そして、若い女性は三つぐらい隣の席に座った。
人に譲ってもらわないで、自分で開いている席に座れよ・・・
私も色々体を動かすので、こうなる前に死ぬ必要があると切実に思った。

昨日、婆さんってなんであんなに腕に力入れて歩くんだろう？
と不思議に思いながら、婆さんを抜き去る。
なんか、婆さんって肩から握りこぶしまで一直線になるように固く握りしめて歩いていることが多いよな。血圧も上がるはずだ・・・

私が抜き去るかどうかという瞬間、婆さんが倒れた。
Iの字が＿の字になるような見事な倒れ方。

は？と思い見ると靴が両方とも脱げている。
一瞬笑った。どうするとこんな転び方するんだ？？
と思いながら、他の人と共に「大丈夫か婆さん？」というと体勢を直し、座りながら
「なんでこんな所で躓いたんだろう」と言っていた。
婆さんの靴が脱げている辺りを見ると、確かに平坦だ。

まあ30秒無駄にした程度だったが、二日連続でこうなる前に死なないと周りに迷惑になるな・・・と思った。
薬学的な進歩か、工学的な進歩で何とかなる日が来ると良いが。
まさかの免疫学的な進歩かもしれんが。