mixiユーザー(id:2160754)

2022年10月21日14:57

106 view

地蔵菩薩と六道

仏教的な事をアチコチで調べたものを、まとめてここに備忘録として記録します。


「地蔵菩薩は、はるか昔から衆生を導いてきた。
それにもかかわらず、まだ苦しんでいる人が数え切れないほどいる。
これからも、人々の悪業はからみあっていくばかりだ。
だから地蔵菩薩は、今また誓願をおこさなければならないのだ。
地蔵菩薩は、これからも相手に応じて法を説くであろう。
殺生する者には、命が短くなる報いを教え、
泥棒をする者には、貧乏になる報いを教え、
悪口を言う者には、身内に争いが起きる報いを教え、
怒る者には、醜くなる報いを教え、
布施をしない者には、願いがかなわなくなる報いを教える。
不幸な運命は、因果応報なのだ。
そなたがたも、そのように教えて人々を導かなければならない」

このように、地蔵菩薩が繰り返し誓願を立てなければならないのは、私たちがなかなか仏教を聞かず、仏の教えに従わないからだったのです。

地蔵菩薩は、仏教の根幹である因果の道理を教えて、人々を導くのです。
『地蔵十輪経』には、こう説かれています。

あるいは種々にもしは少、もしは多、吉凶の相を執じ、鬼神を祠祭して
(中略)
極重の大罪悪業を生じ、無間の罪に近づく者あり。
(漢文:或執種種 若少若多 吉凶之相 祠祭鬼神 (中略) 生極重大罪惡業 近無間罪)

(引用:『地蔵十輪経』)

「吉凶の相を執じ」とは、占いのことです。
「鬼神を祭りて」とは、死んだ人間や動物の霊魂が、人間に幸せや不幸を与えると信じて祀ることです。
このような自業自得の因果の道理を信じない行いをして、無間地獄に近づいてはなりませんよ、ということです。
そして、『地蔵十輪経』には、お釈迦さまがあらゆる善を6つにまとめた六波羅蜜などの善い行いが教えられています。
ですから、お地蔵さんが、とげを抜いてくれたり、イボをとってくれたりするわけではありません。
仏教では、因果応報の因果の道理が根幹ですから、善い運命が欲しければ、自分でいろいろな善い行いに努力しなければいけないのです。

そして、このような善に最高に励んだとしても、私たちは天上界に生まれるのが上限で、苦しみ迷いから離れて永遠の幸せになることはできません。
苦しみ迷いから離れるには、苦悩の根本原因を知り、それを断ち切らなければならないのです。

六地蔵というのは、諸説ありますが、地蔵菩薩が六道に行くために姿を変えたもので、檀陀地蔵、宝珠地蔵、宝印地蔵、持地地蔵、除蓋障地蔵、日光地蔵などと呼ばれます。

六道において衆生の苦しみを救うという六種の地蔵菩薩。すなわち,地獄道を救う檀陀だんだ,餓鬼道を救う宝珠,畜生道を救う宝印,修羅道を救う持地,人道を救う除蓋障,天道を救う日光の各地蔵の総称。また,延命・宝処・宝手・持地・宝印手・堅固意の六地蔵とする説もある。

墓地や霊園でお地蔵様の像がある場合、入り口付近にあることがほとんどです。さまざまな宗教の方が眠る大型霊園では、お地蔵さまはありませんが、仏教式の墓地の入り口には多くの場合お地蔵さまがいらっしゃいます。

これは、この世とあの世の境界にお地蔵様を置き、神聖なお墓に魔が侵入するのを防ぐためといわれています。お地蔵様が安らかに眠る故人を守ってくれているというわけです。

建てられている方角は、あまり統一はされていないようですが、宗派によっては、浄土がある西を向いて設置されることもあるようです。また、黄泉の国があるという北向きに設置されることもあります。

仏教では法要を行う日が決まっています。
死後七日ごとに四十九日まで行う忌日法要(きびほうよう)と、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌などの年忌法要(ねんきほうよう)です。
仏教では、死後七週間はまだ故人があの世とこの世の間をさまよっているとされています。
この四十九日間を「中陰(ちゅういん)」と呼んでいます。
死後七日目から七日ごとに七回、閻魔大王(えんまだいおう)をはじめとする十王から、生前の行いに対してお裁きを受け、四十九日目で来世の行き先が決まるとされています。 残された家族は故人が極楽浄土に行けるように、故人に善を送る(追善)法要を営むのです。 年忌法要は極楽浄土に行った故人がさらなる精進の道へと導くために営みます。
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌とつづき、三十三回忌で長い修行の締めくくりとして、故人は菩薩(ぼさつ)の道に入り、「ご先祖さま=守り神」となります。 仏教ではさらに、五十回忌、百回忌と続きますが、一般には三十三回忌、もしくは五十回忌をもって「弔い上げ」とし、法事の締めくくりとしています。

十王審判と十三仏信仰
仏教では輪廻転生(りんねてんしょう)という考え方があり、命日から四十九日の間に、故人が次に生まれ変わる世界(来世)が決まるとされています。
来世とは、天、人間、修羅(しゅら)、畜生(ちくしょう)、餓鬼(がき)、地獄の六道(ろくどう)のことです。
この間故人は七日ごとに、生前の行いに対して閻魔大王をはじめとする十王からお裁きを受けるとされています。

しかし、この六道の世界はどこへ行っても煩悩の苦しみがあり、それを超越した世界が極楽浄土です。
残された家族は故人が極楽浄土に行けるように、このお裁きを受ける七日ごとに故人に善を送る(追善)法要を営みます。

十王とは、死者の生前中の行いの審判を行う10人の「裁判官」で、以下の順番に従い一回ずつ審理しました(ただし、各審理で決定されたら、次からの審理はなく、抜けて転生していったとされる)。広く知られている閻魔王も十王の一人で5番目に登場します。



秦広王(しんこうおう)(初七日)

初江王(しょこうおう)(十四日)

宋帝王(そうていおう)(二十一日)

五官王(ごかんおう)(二十八日)

閻魔王(えんまおう)(三十五日)

変成王(へんじょおう)(四十二日)

泰山王(たいざんおう)(四十九日)


十三仏は初七日から三十三回忌までの合わせて十三回の法要の守護仏です。
故人は十三の仏様に守られて極楽浄土に導かれ成仏するとされています。

十三仏は、初七日 不動明王(ふどうみょうおう)
、二七日 釈迦如来(しゃかにょらい)、
三七日 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
、四七日 普賢菩薩(ふげんぼさつ)
、五七日 地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
、六七日 弥勒菩薩(みろくぼさつ)、
七七日 薬師如来(やくしにょらい)、
百カ日 観音菩薩(かんのんぼさつ)、
一周忌 勢至菩薩(せいしぼさつ)、
三回忌 阿弥陀如来(あみだにょらい)、
七回忌 阿閃如来(あしゅくにょらい)、
十三回忌 大日如来(だいにちにょらい)、
三十三回忌 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)です。



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する