18980421 NO5613 旅順口および大連湾租借に関する露清特別条約締結報告の件
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012_0120_0180 駐韓日本公使館記録 12巻 一二. 本省往来信 (18) [旅順口および大連湾租借に関する露清特別条約締結報告の件]
文書題目 (18) [旅順口および大連湾租借に関する露清特別条約締結報告の件]
文書番号 送第三一号
発信日 明治三十一年四月二十一日 ( 1898年 04月 21日 )
発信者 外務大臣 男爵 西徳二��
受信者 在韓 弁理公使 加藤増雄
(18) [旅順口および大連湾租借に関する露清特別条約締結報告の件]
送第三一号
旅順口および大連湾貸借に関する露清特別条約締結の件について別紙の通り在浦潮（在ウラジオストック）・二橋貿易事務官より報告がありましたので御心得のためこの写しをここに差し進みます。 敬具
明治三十一年四月二十一日
外務大臣 男爵 西徳二�� 印
在韓 弁理公使 加藤増雄 殿
[別紙]
文書題目 旅順口および大連湾貸借に関する露清特別条約締結の件
旅順口および大連湾貸借に関する露清特別条約締結の件
第二○号
本件は既に詳細を御知悉のことと存じますが、これに関する露国政府の報告が当地近刊の「ダーリニーウオストク（＊ダーリニは大連）」新聞紙上に掲載されましたので念のため飜訳し取り敢えず報告致します。 敬具
明治三十一年四月七日
在浦潮（＊在ウラジオストック港） 貿易事務官 二橋謙
外務次官 小村壽太�� 殿
[別紙][付属書]
文書題目 露国政府報告
露国政府報告
三月十五日(我が二十七日)、北京において露・清両国の全権委員は特別の協商に記名認印した。この協商によって帝国政府（＊ロシア政府）は旅順口及び大連湾にその付近の相当な地面と水面とを合せ、二十五ヶ年間借用することができた。
もっともこの年限は、後日双方協議の上延期することができ、また悉比利（シベリア）大鉄道の本線とこの港湾を連接するために支線を敷設する権利を与えられた。
この協商は二大隣国間に存在する親密な交誼がもたらした自然の結果であり、共に両国臣民の利益のため広大な境界において安寧を保持することに勉めなければならない。
三月十五日の外交文書でもって取り決められた露国陸海軍による友邦（＊清国）の港湾と地面との平和的占領は、なお北京政府がこの両国間に成立している協商の主意を真正に了解していることを証明するに十分であろう。
支那国の主権の完全を保証し、またこれと相隣する大海国たる露西亜（ロシア）の必需を満足させるこの協商は、決して他国の利益を傷害することなく、かえって万国の臣民は久しからずして今日まて閉鎖していた黄海沿道と交通の便利を役立つであろう。
諸外国商船に対し大連港を開放する場合は、露清両国の親密なる条約により、今後欧亜両陸の連絡を通じる任務のある悉比利（シベリア）大鉄道の媒介によって、各国商工業のため、太平洋に一大中心を創設するものである。したがって今回北京において成立した協商は、露国に取り歴史的は意義を持ち、また平和の利益と万民交通の発展とを貴ぶ者の歓迎すべき所のものである。
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