18981131 NO5607 韓廷閣臣更迭の続き
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012_0120_0120 駐韓日本公使館記録 12巻 一二. 本省往来信 (12) 韓廷閣臣更迭の続き
文書題目 (12) 韓廷閣臣更迭の続き
文書番号 発第八十一号
発信日 明治三十一年十一月三十一日 ( 1898年 11月 31日 )
発信者 日置 臨代公使
受信者 青木 外務大臣
(12) 韓廷閣臣更迭の続き
発第八十一号
独立協会か政府改造の目的を以て諸般改革を朝廷に迫った結果、数度閣員の更迭を来（きた）した事がある件は、本月十六日付発第七十七号で御報告に及んで置きましたが、その後の交替をなおまた記載するならば、
（＊11月17日）
正二品・金明奎(キムミョンギュ)は去る十七日農商工部大臣に任ぜられ、
（＊11月19日）
越えて十九日には申（シン）・協弁の同部大臣署理を解き、
漢城判尹・鄭益鎔（チョンイギョン）は去る二十日依願免官、同日参領・李根鎔（イグニョン）がその後を継ぎ
（＊11月21日）
また二十一日には
参政・金声根（キムソングン）の代りに副将・閔泳煥（ミンヨンファン）、
内部大臣・沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲梁紊蠅暴尚貮福λ冂衢曄淵僖�チョンヤン）、
議政府賛政・趙秉稷（チョビョンジク）、同・崔益鉉（チェイクヒョン）の代りに従一品・徐正淳（ソジョンスン）、及び中枢院議長・李鍾健（イジョンゴン）を任命し、
金声根以下はいずれも宮内府特進官に転じ、同日趙・軍部協弁の同部大臣署理を解いて賛政・李鍾健に臨時にこれを署理（＊代理）させ、
（＊11月22日）
その翌二十二日には李・学部大臣の臨時内部大臣署理を解き、更にその署理を尹・内部協弁に命じた。同日また先に逮捕を命じられていた尹致昊（ユンチホ）を赦特して中枢院副議長に命じ、
（＊11月23日）
二十三日に再び尹を漢城判尹に転じ、同日閔・度支部大臣の辞職を裁可し、また褓負商（ポブサン）に関係があるということで万民公同会(独立協会と皇国協会一部の聯合協会)か攻撃拠点となって政府にその主な者五名の処罰を強迫した結果、特命全権公使・兪箕煥（ユギファン）、またここの会員が人家を破壊したことを予察しなかったことを理由として漢城判尹・李根鎔（イグニョン）をひとしく懲戒処分に処し
（＊11月24日）
二十四日参政・閔泳煥の辞職を聞き届けてこれを宮内府特進官に移し、同時に内部大臣に任じ、朴定陽を内部大臣から参政に昇叙陞敍し、李鍾健の軍部大臣署理を解いて閔泳煥・臨時署理兼任を命じられ、宮内大臣・閔丙奭（ミンビョンソク）は宮内府特進官に転じ閔泳奎（ミンヨンギュ）がその後を継ぎ、同時に同府協弁・閔泳瓉（ミンヨンチャン）がその署理を命じられた。また李容稙（イヨンシク）を学部協弁より参賛に転じさせ、従二品・尹吉求（ユンキルグ）をその後任に命じ、参賛・権在衡（クオンジェ）は農商工部大臣に、農商工部大臣・金明泰（キムミョンテ）は賛政に、警務使・閔丙漢（ミンビョンハン）は宮内府特進官に転じ
（＊11月25日）
二十五日閔泳瓉（ミンヨンチャン）の宮内大臣署理を解き、同氏を学部協弁に移して、同協弁・尹吉求（ユンキルグ）を宮内府特進官とし、宮内府協弁を尹定求（ユンジョング）に、宮内大臣署理を賛政・金奎弘（キムギュホン）に命じ
（＊11月26日）
二十六日内部大臣・臨時軍部大臣・閔泳煥（ミンヨンファン）、外部大臣・朴齊純（パク・ジェスン）、学部大臣・李道宰（イドジェ）は同日における皇帝陛下が敦礼門外に臨御親諭される時に供奉しなかったためそれぞれ本官を免ぜられ、同時に外部は同協弁・閔商鎬（ミンサンホ）、軍部は同協弁・趙東潤（チョドンユン）、学部は同協弁・閔泳瓉(ミンヨンチャン)がそれぞれその大臣署理を命ぜられ
（＊11月27日）
二十七日賛政・李鍾健を中枢院議長に任じ、
（＊11月28日）
翌二十八日趙・軍部協弁の同部大臣署理を解き、李鍾健がこれを署理兼任し、同日までに下されていた内部大臣・閔泳煥、前学部大臣・李道宰、前外部大臣・朴齊純の懲戒免職を特赦して復職させ、また高永根、李時白、梁弘默、尹履炳、兪奭濬、李南珪、尹夏栄、崔徳廷、金炳馹、姜相驥、洪鍾檍、宋達顯、金相範、李��、都鎭参、李教奭、尹始栄、魚溶善、宋秀晩、李秉昭、尹始炳、李徳夏、趙漢禹、玄済昶、鄭恒謨、元世性、金蓮植、李金煥、洪在箕、申海永、李秉膺、尹奭栄、洪鍾宇、金永祐、李承晩、朴夏成、李�殼棔⇒�観済、鄭寅穆、洪在厚、金奎鼎、柳玟秀、南宮檍、崔錫彰、卞河璡、劉猛、朴来東、沈殷澤、朴永駱、孫承�匹慮渊縮召鮹羶�院議官に任じた。
中枢院議官の数をこのように増員したのは、結局前日来、独立協会及び皇国協会、即ち万民公同会か熱心に中枢院官制の改革を主張し、同時にその議官をその協会より薦出されることを陰で望んでいた結果に外ならない。そして右五十名の内、独立協会よりの推挙されているものは十七名だと言う。ところがこの十七名は目下御請けを致さないと言ってそれぞれ詮議中だと言う。
ここに一見に便利なように別表に区別して、もって明瞭にさせようとした。
以上具報に及びます。 敬具
明治三十一年十一月三十一日
日置 臨代公使
青木 外務大臣 宛
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