ルイーズ・フレッチャー

ルイーズ・フレッチャーさんの訃報が流れてきました

「誰？」という方も多いかもしれません。
代表作は1975年の「カッコーの巣の上で」
私と同世代の人の間でもそんなに見た人は多くないです

映画はジャック・ニコルソンが精神病院に運ばれてくるところから
始まります。
どう見てもこの人は精神病の患者ではなさそうです

原作では犯罪者であり刑罰を逃れるために精神病を装って
成功して移送される、という前段があるらしいのですが
僕の記憶では映画ではそういう説明はなかったと思います

映画は「異常者の中に正常者がひとり混ざると何が起こるか」
という事に注力しており、その前段は不要だったのかと思います

そしてその小さな社会で、絶対的な権力の象徴であるのが
ルイーズ・フレッチャー演じる看護婦長です

AFI(アメリカフィルム協会）の選ぶ
映画史上の悪役ベスト１００で５位に選ばれているらしいです。
普通に考えると犯罪者であるはずのジャックニコルソンが悪役で
看護婦長は仕事をしているだけなんですけどね。
まあその辺の関係は見ればわかります

主演のジャック・ニコルソン
史上最高の１２回アカデミー賞にノミネートされ３回受賞してますが
その最初の受賞がこの映画でした
ルイーズ・フレッチャーも主演女優賞を受賞してます

アカデミー賞主要五部門
（作品・監督・脚本・主演男優・主演女優）
を全部取った映画は過去３本しかありません
その一つがこのカッコーの巣の上で、です

何か好きな映画は？おすすめの映画は？という話になった時
僕がよくあげるのがこのカッコーの巣の上でです。
心からの笑い、怒り、喜び、闘志がこの映画にある気がしています。

ルイーズ・フレッチャー、この映画の後はなにやら
Ｂ級オカルト映画のちょい役が多かった様ですが
この映画での強烈な看護婦長は絶対忘れられません
ジャック・ニコルソンや、その他の精神病患者らの
名演と共に