130円台のドル円は何処へやら
すっかり140円台が定着しつつあります
日本国内でも円安倒産など出てくるようになっていて
ちょっと政府の対応遅いんじゃない?と思ったりします
以前の日記でも書きましたが
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982240118&owner_id=5505859
円安の影響で大半の大企業は得をします
しかし大半の中小企業は損をする事が多いんですね
なので、国全体としてはGDPが増え、税収が増えるので良いのですが
増えた税収で中小企業を支援する、というのが政治のお仕事です
まあ難しいんかな〜と思ってしまうのが、今回のように急激な円安
とりまドル円の長期チャートを貼ってみます
こう見ると、エクスカリバーの如く円安に進んでいる状況がわかると思います
正直、ここまで急激に円安進行してしまうと大企業でも対応しきれていない
というケースが多いかもしれません
最近ではドル資産に転化させる日本人も居るようですが
正直、アホなのかと
この長期チャートで見ても、140円台はけっこうな高値(言い方としては安値か?)
ドル円80円台の時にドル転させるならまだしも
140円台でドルを買うとか正気の沙汰とは思えません
似た例で、厚切りジェイソンの本を読んで
感化されてSP500のETFを買ったりする人も増えていますが
これも当然、ドル資産を買っているのと一緒ですから
もれなく損をするよ、と断言してみます
(もちろん20年単位とかで買うつもりならわかりませんが)
そもそも何故、ここまでドルが買われているか?というと
日米金利差による部分が大きいでしょう
未だゼロ金利を貫いている日本に対して、アメリカのFF金利は2.5%
年末には3.5%〜4%が見込まれています
しかし日米金利差だけで為替が決まるのか?というと完全にNOです
正確には、日米の実質金利差によって、おおよその為替が決まるのです
実質金利とはなんぞや?FF金利や日銀レートとは違うの?って話なんですが
これを詳しく解説すると、相当長くなってしまうのでggrksです
ポイントとしては「インフレ率」と「おおよその為替」という部分です
ここで6月辺りに抽出したFFレートとインフレ率のグラフも貼ってみます
今はFFレートも2.5%なので、ちょっと変化していますがまあ面倒なのでコレで
結局、アメリカのインフレ率がどの程度で収まるのかわからないから
アメリカの実質金利がよくわからない、というのが正直な所でしょう
人によっては「実質金利はプラスだ!」というし
人によっては「いやいやまだマイナスだ!」というし
しかし訳の分からない人たちが、金利上げてんだからプラスなんじゃないの?
としゃしゃり出てきて、やたらめったらドルを買ってるというのが実情でしょう
日本は日本でCPI3%くらいまで上がってきているのに、ゼロ金利を維持してるんで
今の日本の実質金利は-3%くらいという事になりますし
これは今後もマイナス幅が拡大していく可能性を秘めています
たいして景気良くない日本も、アホな政策続けてバブルへ突っ込まなきゃ良いけど
正直、不動産価格の動向なんか見てると、かなり怪しい動きしてますね
まぁいずれにしても自分のドル円予想としては
「そのうち急激な円高になる」です
そもそもインフレとは、通貨が減価する事を言います
つまり急激なインフレに見舞われているアメリカドルは、急激に減価していってる
にも関わらずドルは買われている、という大きな矛盾を孕んでいます
その根拠として、何故かインフレは収まっている事になっていて
何故か強いドル状態になっている
よくわからない憶測の下で、よくわからない値動きになっているのが今です
別に自分はドル売りポジションも持っていないし
そもそもFXはこういう理不尽な動きをする事もわかっているので
これからも手を出すつもりはありません
ただこれだけは言えます
今の水準は想定レートから遥かに外れています
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