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2022年09月16日12:45

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三重のサツマイモ、生産量上々 1・2位は70歳と37歳師弟コンビ

三重のサツマイモ、生産量上々 1・2位は70歳と37歳師弟コンビ
2022/8/24 18:02
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220824/k00/00m/020/181000c
サツマイモの国内収穫量は、鹿児島、茨城、千葉、宮崎の4県が上位を占める。「関東と九州の真ん中にある三重県で、できないわけがないじゃろ」。三重県玉城町中角の農業、北川稔さん(70)は2015年に70アールの耕作地で「紅はるか」の栽培を開始した。収穫量も品質も上々。6年後の昨年には約300アールから約60トンを収穫し、生産高が県内トップとなった。

北川さんの実績に後押しされるように、JA伊勢は三重県産のサツマイモの需要の掘り起こしと販路開拓に本腰を入れ始めた。同JAは組織内にサツマイモ部会を新設。食品メーカーからの指導を受けながら約1年をかけて「サツマイモジャム」の開発にこぎ着けた。今秋にもオリジナル商品として販売を開始する見通しとなった。現在はイモあんのきんつば、イモけんぴなど新商品の開発が進む。

JA伊勢によると、農作物としてのサツマイモは、栽培に比較的手間がかからないほか、長期の貯蔵が可能なため、市場への出荷の調整がしやすいなどの特徴を持つ。また、形状のよくない規格外品をペースト状などの加工食品にもできる。

一方、全国の産地で問題になっているのはサツマイモの苗の立ち枯れやイモの腐敗を引き起こす「基腐(もとぐされ)病」のまん延。JA全農三重は「基本的な防御対策が確立されないと、県内農家に積極的に生産を薦めにくい」(園芸課)という。

JA関係者によると、8年前までは県内のサツマイモ市場では県外ものがほとんどで、JA伊勢管内でもJA経由の出荷はなかったという。

当時、野菜の苗や花の栽培が中心だった北川さんの元に農協関係者が「イモのいい苗がある。試しに作ってみてくれんか」と相談に訪れた。北川さんは頼られたら断れない性分。「じゃあ、やってみるかと軽く引き受けたんだが、意外にいいイモができたんだな」と北川さん。

耕作地を少しずつ広げるうち、弟子入り希望者が現れた。伊勢市上地町の農業、中川亜沙美さん(37)は3年前から北川さんの指導を受けながら紅はるかの栽培に取り組む。昨年は150アールから15トンを収穫した。JA全農三重によると、昨年の県内生産量では北川さんが1位、中川さんが2位だ。

中川さんは、出身地の伊勢市を離れて県外などで売れっ子のブライダルプランナーとして活躍していたが、3年前に「Uターン就農」した。父親の同級生の北川さんから指導を受けながら野菜栽培に取り組む。

都会でスタイリッシュな職業も経験したが、現在は天候を眺めながら汗と土にまみれて野菜の成長と向き合う日々。中川さんは北川さんを「師匠」と呼ぶ。「野菜のおいしさを消費者に喜んでもらえる仕事は、とってもクリエーティブな仕事じゃないか。師匠の姿勢から、そんなことを教わっている気もします」

中川さんの言葉を聞くと北川さんの真っ黒に日焼けした顔が少し赤くなった。「なにが師弟だ。同志だわ」。2人の紅はるか収穫は9月下旬から本格化するという。【尾崎稔裕】
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