【解説】 エリザベス英女王、葬儀はどこでどのように
9/13(火) 18:04 BBC News 配信より
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BBC News
【解説】 エリザベス英女王、葬儀はどこでどのように
イギリスのエリザベス女王が8日、滞在先のスコットランド・バルモラル城で、家族に囲まれて亡くなった。96歳だった。国葬は19日に、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われる。
イギリスは19日の国葬が終わるまで国全体で喪に服している。国葬当日は休日になる。今後どのように葬儀が行われるのか、その予定を説明する。
女王の棺(ひつぎ)は11日にバルモラル城からエディンバラのホリールード・ハウス宮殿に運ばれたのち、12日には同市内のセント・ジャイルズ大聖堂に安置された。棺が大聖堂に安置されている13日午後までの間は、市民が棺の前を通り、お別れができる。
13日午後5時、女王の棺は大聖堂からエディンバラの空港に運ばれる。棺はアン王女に付き添われ、午後7時前にはロンドン北西部ノースホルト空軍基地に到着し、バッキンガム宮殿に戻る。
エディンバラでもロンドンでも、市民は葬列を沿道から見守ることができる。
バッキンガム宮殿では国王夫妻をはじめ王室関係者が、女王の「帰宅」を出迎える。
近衛兵たちが棺を宮殿内に運び入れ、儀仗兵(ぎじょうへい)として警護につく。聖職者たちも交代で、棺を見守る。
この日はそれに先立ち、国王夫妻は北アイルランド・ベルファストへ向かい、クリス・ヒートン=ハリス北アイルランド担らと会談。また現地のセント・アン大聖堂で礼拝に出席する。
チャールズ3世は君主として初めて、連合王国の4つの「国」(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)を歴訪している。
14日に棺はバッキンガム宮殿からテムズ川沿いのウェストミンスター宮殿に運ばれる。宮殿内の大広間、ウェストミンスター・ホールで女王の棺は4日間、公開安置される。
棺を運ぶ葬列は、午後2時22分にバッキンガム宮殿を出る。棺の後ろに国王夫妻や王室関係者が続き、宮殿前の大通り「ザ・マル」から官庁街ホワイトホール、ウェストミンスター宮殿に入るイギリス議会の前などを通り、38分をかけてウェストミンスター宮殿に到着する。
この間、ウェストミンスター宮殿の時計塔「エリザベス塔」から「ビッグベン」と呼ばれる鐘が鳴らされ、市内のハイド・パークでは弔砲が撃たれる。
棺は午後3時、11世紀に造られた大広間のウェストミンスター・ホールに入る。棺は閉じられた状態で、棺台の上に安置される。台の四隅には、王家に仕えるイギリス軍部隊から兵士が護衛として立つ。
ウェストミンスター宮殿の中には、イギリス議会の議事堂などもある。その大広間は、宮殿でも特に古い部分。エリザベス女王の母エリザベス皇太后が2002年に亡くなった際も、この大広間に安置され、20万人以上が行列して別れを告げた。
王室関係者の遺体がここで安置されるのは、それ以来となる。
大広間に棺が安置された後、短いミサが行われる。午後5時から、一般市民が入れるようになる。ウェストミンスター・ホールはこの時から19日午前6時半まで、一般に開放される。
弔問者の長い列が予想され、列は常に動くため、腰を下ろす機会はほとんどないとされる。何時間も立ち続けることになり、一晩中待つ可能性もあるとして、飲食物の持参が推奨されている。
公共交通機関の遅延や周辺道路の閉鎖も予想されている。
弔問に訪れる人は、空港で実施されるのと似た保安検査の対象になる。1人につき、開口部が1カ所の小型バッグ1個だけ、持ち込みが許される。所持品の内容は制限される。
ウェストミンスター宮殿内では沈黙を守り、適切な服装で訪れるなど、品位を保つことが求められる。「政治的および人の気分を害する言葉が書かれた」衣服は禁止される。
保安検査区域とウェストミンスター宮殿内では、動画や写真の撮影は禁止される。携帯電話などの電子機器は、電源を切るか、消音モードにするよう求められる。
列に並ぶ人には、誰かの代わりに並んだり、私物を放置したりしないよう求められる。
15日から、4日間の公開安置が正式に始まる。女王の棺は19日午前まで、大広間にとどまる。
イギリス政府の中心をなすイギリス議会が入るこの宮殿を、数十万人が訪れ、エリザベス女王に最後のお別れをすると予想される。
女王の棺の公開安置2日目の16日、国王夫妻は南西部ウェールズを訪問する。これをもって、新国王としての連合王国内4カ国への初訪問が終わる。
17日は、女王の棺の公開安置3日目。
18日は、女王の棺の公開安置4日目。
午後8時からイギリス全土で1分間の黙とうが行われる。自宅や屋外や地域のイベントなど、参加の仕方は各自に任される。
19日には、女王の国葬がウェストミンスター寺院で行われる。当日は国民の休日となる。
ウェストミンスター・ホールでの棺の公開安置は午前6時半に終わる。
午前10時44分から、棺をウェストミンスター寺院に運ぶ葬列が出発する。同寺院での国葬は午前11時半から始まる。国葬の式次第はまだ発表されていない。
葬儀の様子はBBCテレビが生中継する。
ウェストミンスター寺院はイギリス王家の戴冠式や結婚式が行われる場所でもあり、女王は1947年にここでフィリップ殿下と結婚した。戴冠式はここで1953年に行われた。ただし、君主の葬儀がこの寺院で行われるのは18世紀以来となる。エリザベス女王の母、エリザベス皇太后の葬儀はここで2002年に行われた。
女王の棺は海軍の砲車に載せられ、ウェストミンスター宮殿からこの寺院へ運ばれる。海軍の砲車は1979年に、フィリップ殿下の叔父、マウントバッテン卿の葬儀で使われて以来となる。その時は海軍兵142人が、砲車を引いた。
棺の後ろを、新国王チャールズ3世をはじめとする主な王室の関係者が続いて歩くものとみられる。
葬儀には遺族に加えて、イギリス政界幹部や首相経験者、世界各国の元首や政府首脳が出席すると予想される。エリザベス女王が支援したさまざまな慈善団体の代表も、参列する見通し。
葬儀は、ウェストミンスター寺院のデイヴィッド・ホイル首席司祭が司式し、カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー氏が説教を担当する見通し。リズ・トラス新首相が聖書の一説を朗読する可能性もある。
葬儀の後、女王の棺は歩く葬列に伴われ、寺院から市内のハイド・パーク・コーナーにあるウェリントン・アーチを経て、葬儀車に載せられてロンドン近郊のウィンザーへ向かう。
同日午後に女王の棺は、ウィンザー城敷地内の聖ジョージ聖堂に運ばれ、そこで納棺の儀式が行われる。
ウィンザー城は過去1000年近くの間、エリザベス女王をはじめ40代の国王が居城としてきた。女王は若いころ、第2次世界大戦中にロンドンが空襲にさらされる間はここで疎開したほか、最近では新型コロナウィルスのパンデミックが始まってから、ウィンザー城で暮らしていた。
敷地内にある聖ジョージ聖堂は、王家の結婚式や洗礼式、葬儀などがしばしば行われる。ハリー王子夫妻の結婚式や、女王の夫フィリップ殿下の葬儀もここで行われた。
(英語記事 Queen Elizabeth II: A day-by-day guide from now to the funeral / Queen Elizabeth II: Plans for the Queen's lying in state and funeral)
(c) BBC News
最終更新:9/13(火) 18:04 BBC News
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