ホクロカタルシス

画像も図説もやめとく。

おいゆえに
クビなんかにブツブツができやすい。

生活に支障が無けりゃ勝手にしろ、なんだが、
ある日、触ると引っかかってきやがって痛ぇデキモンができた。

そいつは、コブ取り爺さんのコブみたいに突出してやがった。

潰してどうにかなる系か？と、むんぎゅう〜と絞ったが、痛いだけ。
皮膚ごと引き千切れないか？と、ぎーんと引っぱったが、痛いだけ。
が、しかし
引っぱった方がなんか効いてる感覚。
それからしばらくぎーんが手癖になる様に自分を仕向けた。

ぎーん続けて数ヶ月。

その日はたかぶってずーっとぎんぎんぎんぎんひっぱってた。
ら。
っぽん！と取れた。
なにが？
ホクロが。

え！？ほくろって取れるモンなん！？

存じ上げなかったが、そういうことらしい。

取れたブツは、「薄皮まんじゅう」そのもの。
ぎんぎんひっぱられ半透明に薄く引き伸ばされた皮膚の中に、謎の餡が詰まっていた…
思い出し嗚咽。

クビ側を鏡で確認すると、薄皮まんじゅう基地が出来ていた。
ぽっかりくちが開いていて、謎の餡が穴の中にまだ詰まっていた…
思い出し嗚咽２…

気味が悪いし折角ですし、一気に搾り出した。

どるどるでてくる謎の餡。
嗚咽３
構わずどんどん絞り上げ、血ぃしか出て来なくなってきて、やめた。

この首の穴をどう処理したか覚えてないが、
たぶん大阪のTVで誰かオカマが言ってた
「ボラギノール無敵説」
を信じて塗ってたんだと思う。

今はどこに基地があったんだか憶えてないし鏡なんか見ないし見てももう見えない。


と、いうコトがあり、スピール膏も高須もお払い箱ですわ。わっはっは。

もう一回クビにホクロできたことがあったんだけど、
ぎーんぎーんっぶちぃどるどるで退治した。


上唇にできたハナクソボクロは、どーにも掴めず、
ちょっかい出しすぎるとOLに爆笑されるほど大量出血するので怖くて攻略できない。


で、だ。
我が愛しの我が異常性だが。

ティリ紙に包んで畳んでテープで留めて、日付いれて、ホクロと書いて、
居候先様の茶箪笥の取説まとめてる引き出しに勝手に安置した。
なんとなく、折角なんで。


ある日、下の子が、引き出しをあけ、前フリなしで安置物に気付き、
「引き出しに」
「もげたホクロを」
「日付入れてしまってる」
バカさ加減がツボにハマリ呼吸困難を伴いつつ膝から崩れ落ちていった。
１０分弱は回復しなかった。
私はどうやって救急車呼べば事情がスッと伝わるんだろうかと考えあぐねた。

これで我が分身も少しはうかばれた事であろう。ほんとうか。しらんけど。

PS:まだ安置中