リンゴはもらえないかな

リンゴは神様からご褒美なんだよ
でも死んでしまったら意味ないじゃないか

輪るピングドラムでこんなやり取りがある

こないだアニメの銀河鉄道の夜（猫の奴）を見たら色々繋がった

大きな船が沈んで生徒二人を連れた家庭教師は悩む
この二人を救助させるべきだがこの二人の代わりに誰かを生かす方が正しいのか

そんな話を聞いた後にリンゴが出てきて皆で食べるシーンがあった

その後にサソリの炎の話が出てきた
蠍は何者かに食べられそうになって逃げて
その後サソリは全く別の件で事故のように死んでしまい
サソリはこうやって無駄死にするなら食べてもらった方が良かった
なんて思う訳です

自己犠牲の精神に近いのかな
ブッタもお腹の空いたトラの前で自分の身体を差し出す話がある

誰かの為に見返りを求めない行動は称賛される？
残念ながら人間の欲は際限ないようで何かしても感謝はされず
永遠に搾取されるだけてのもある
気がするというかそんなもんじゃないかな

それでも愛はあるんだろうけどさ（多分ね、僕は知らないけどね）

なんて考え事をしてたら一つ答えが出た

命の使い方なんて事を考えて生きてきたけど
悪い事もしたし自分なりに誰かの為に尽くしに尽くした
でも流石にそれはダメかなって思ってさよならして

で、ふと顔を上げて自分を振り返ると随分遠くまで来てしまった
年齢によるイベントを必死に自分に呪いをかけてすっとばし
本当の幸せを掴めないかな
呪いを今更解いてもね

なら命の使い方は自分の為ではなくサソリの炎として使おうかしら
と言っても具体案はないけど

それともまだあがいても良いのかな
化け物になり始めたし
透明な人間な気もすごいするんだけどね

なんてね

僕はリンゴをもらう資格があるのだろうか

「それが自己犠牲に酔ってるだけで自己満足だよ」
ってあの子は言うんだろうな

本音は幸せになりたいけどただ完全にそれを認めるほど強くもないし
エゴイストになれないんだろうな

ＢＧＭ
やくしまるえつこオーケストラ
「僕の存在証明」