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2022年08月14日19:09

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唐松岳・五竜岳 / オコジョ初遭遇!

8/7、8、9と三連休を取って山に行ってきた。

オレと妻ひるねの山行に義妹が加わり、去年くらいからその友人である残念嬢も一緒に山に行くようになった。登山の楽しさを覚えた残念嬢が言うには、5年後には剱岳に登りたいとのこと。なのでそれに向けて初心者向けの山から徐々にステップアップしていくことした。
今回は山小屋泊まりでの山行の第一回目である。技術的にはそれほど難しくはなく、しかしバラエティに富んで登山の醍醐味も味わえる場所はどこか。まあ白馬でしょう。白馬岳は7年前に義妹を連れて初めて小屋泊で登った山でもある。大雪渓歩きを楽しんでもらい、白馬山荘に泊まって、山頂から剱岳を眺め、白馬大池を経由してゴンドラで下山という計画を立て、残念さんと一緒にアイゼンを買いに行ったりして準備をすすめていた。
ところが、出発の1週間前という時期になってその白馬山荘の従業員にコロナ陽性者が出て、営業自粛のため泊まれないという事態になった。慌てて隣の村営頂上宿舎に空きを確認してみたが、白馬山荘の客がそちらに移動したのか既に満室であった。直前になってまさかの行き先変更を余儀なくされることとなった。

白馬の近隣で1泊2日で登れて空いてる小屋はないか。調べてみると五竜山荘が残少との表示。問い合わせてみると、残り3床だが4名ならなんとか泊まれるとのこと。ならばもうそこでいいでしょう。五竜岳なら白馬も見れるし、剱岳だってよく見えるだろう。牛首の岩場など高度感のある場所もあるが、剱岳を目指すならあの程度は鼻歌でも歌いながら通過できておきたい。
五竜岳は15年前にオレが大人になってから登山を再開した場所、そしてひるねは初めての山登りの場所でもある。オレは中高の時分に親に連れられて槍や穂高などに行ってはいたが、大人になってから久しぶりに山に登って、少年の頃とはまったく違う感動を見出して自らまた山に向かうようになったのが五竜岳である。15年前は知識も技術も経験もなく、装備も貧弱だった。時間がかかりすぎて唐松岳はスルーせざるを得ず、下山後は筋肉痛でヘロヘロになったものだった。オレとひるねにとっても五竜はこの15年間の振り返りの意味でもいい行き先かも知れぬ。

土曜日の23時半に残念嬢を迎えに行き大阪を出発する。東名・中央道を爆走し、先に長野入りしていた義妹と豊科で合流。五竜テレキャビンの駅に車を置いてタクシーで八方ゴンドラへ向かう。何でも猿倉へ向かう道は県道沿いの川がどうとかで通行止めらしい。まあお気の毒に。

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登山届を提出し、ゴンドラリフトアダムに乗り込む。さらにリフトを2つ乗り継いで、あっという間に1,800mの雲上に出る。ひゃっほー楽チン。

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白馬村のゆるキャラなのか?やたらあちこちにいる。

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7:20登山開始。八方尾根の周囲は残念ながらガスガスで、晴れていれば本来今日行くはずだった白馬三山がよく見えるはずなのだが、ちょっと見えそうにない。

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1時間弱で八方池に到着。池の畔で休憩しているとにわかにガスが晴れだした。これから向かう唐松岳方面から不帰の嶮あたりまでがブワーっと姿を顕わし周囲の登山客から歓声が上がる。さらには白馬三山方面も晴れはじめる。

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おおお、これはひょっとして奇跡の逆さ白馬が拝めるんじゃないか?登山客からは口々に「頑張れ!」「頑張れ!!」と励ましの声が上がるが、やがて周囲は再びガスに包まれてしまった。

「見えそうで見えない」という話から駅の階段のJKの話になったり、「頑張れ」って一体誰に対して何を励ましてたんやろうなあというような話をしながら1時間で扇雪渓に到着。ここでオヤツ休憩をとることにする。
10分ほど休憩してさあ出発しようかという時、残念さんが何か動物を発見。見ると確かに何か茶色いものが岩の間を動いている。まあどうせ雷鳥と期待させてイワヒバリか何かってオチやろうと思いながらそちらへ近づいていくと、そいつが岩の陰からオレの目の前にピョコンと姿を現した。細長い身体にちんまい手足、こげ茶と白のツートンカラー、まん丸のお目々がこちらを見ている。おっオコジョや!!初めてみた!!うわあああああ可愛いいいいいいいい!!!!!!!
慌ててカメラを構えるもオコジョの動きはすばしっこく、岩から岩へとチョコマカ動き回るのでなかなか画面に収まってくれない。オコジョはそこらで休憩している登山者の間をピョコピョコと走り回り、あちらこちらで黄色い歓声を浴びていた。

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元カメラマンの義妹が撮影してくれた一枚。拡大して画像処理してこんな感じ。

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丸山から先は標高も2,500mを超えていよいよ高山っぽくなってくる、唐松岳の手前のピークはたしか南側を巻いて山荘へ至るはずだったと思うが、崩落でもしたのだろうか、通行禁止になっていて代わりに尾根通しに新しくルートができている。この尾根道がアルペンムード満点でめっさ楽しい。北アルプスに来た感がすごくする。

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ガスの間から不帰の嶮が間近に見えて迫力がすごい。これはいい。

ピークの頂上に出ると眼下に唐松岳頂上山荘の赤い屋根が見え、向こうには唐松岳の山頂がドーンと現れる。

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唐松岳は15年前に初めて来た時は八方尾根を登るのに時間がかかりすぎて先を急ぐためにすぐ近くまで来ておきながらスルーした山だ。15年越しのリベンジとなる。小屋に荷物をデポって山頂へ向かう。

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12:00、唐松岳(2,696m)登頂。
残念ながら山頂はガスっていて眺望はない。晴れていればすぐそばに不帰の嶮が大迫力で見えるんだろう。

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山頂から小屋へ戻る途中、他の登山客が斜面の下の方をのぞき込んでいる。聞くと雷鳥がいるのだそうな。天気がイマイチだと雷鳥とのエンカウント率が上がるのは嬉しい。ライチョウ初遭遇の義妹も喜びひとしお。

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頂上山荘に戻って昼メシ。多賀SAで買って来た柿の葉寿司うめえwww

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メシを食ったら五竜山荘へ向けて出発。すぐに牛首の岩場が始まる。
15年前に来た時はかなり苦労したように思うが、戸隠山や剱岳を経験しているオレらなら余裕のよっちゃんで通過できるであろう。と思ったらやっぱり怖いやんけ。

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大黒岳まではかなり高度感があってスリリングなクサリ場が断続的に登場し、そのどれもが気の抜けない難所となっている。また岩場でなくとも足元がザレザレの急斜面の下りが多く、とても神経をすり減らす。ここってこんな大変やったっけ?大変やったんやろうなあ。

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あれを越えたら小屋のはず。

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ガスが晴れて五竜岳がその姿を現す。

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唐松岳頂上山荘から約3時間半でヘロヘロになりながらようやく五竜山荘に到着。疲れた。

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小屋の前のベンチで明日下る遠見尾根を眺めながらお疲れ様の乾杯。

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晩メシのカレー美味ぇwww

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夜中に目が覚めたので外に出てみる。満天の星空。明日の天気はよさそうだ。

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2日目。快晴。

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遠見尾根に滝雲がかかる。

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ご来光。

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雲海の上に登る朝日が五竜岳をモルゲンロートに染める。

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ヘリが物資を運んできた。

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朝メシを済ませ、空身で五竜岳へ向かう。

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急登や岩場を乗り越えて山頂へ。上から降りてきた人たちが口々に言うには頂上の景色は最高らしい。期待が膨らむ。

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だんだん近づいてきた。

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空に向かって登る。

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7:00、五竜岳(2,814m)登頂。
山頂からは360度の大展望。これは素晴らしい。

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西に目を向けると厳めしく聳え立つ剱岳の雄姿。

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すぐ南には双耳峰の鹿島槍ヶ岳。五竜岳へと続く縦走路がエグい。

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鹿島槍の横には本家本元の槍ヶ岳も見える。

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北に目をやると本来行く予定だった白馬岳。その手前には昨日歩いてきた唐松岳からの縦走路。これ以上はないような大絶景。やっぱ登山はこうでないとね。

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登りの時には感じなかった高度感にちょっと驚きながら小屋へ降り、デポっていた荷物を回収して下山開始。

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お世話になりました。

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下山するよー。

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西遠見山までは岩場の連続する激下り。この頃にはすでに山頂部は分厚いガスに覆われていた。なんと絶妙なタイミングであったことか。初北アルプスでこの絶景、しかもオコジョに雷鳥、ついでに縦走中にはサルにも遭遇した残念さんは「持ってる」というほかない。ちなみに五竜周辺ではクマの目撃情報もあったようだが、まあこちらは遭遇しなくてラッキーだったのだろう。

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西遠見山からはダラダラ長い遠見尾根を下っていき、小屋から4時間半ほどでリフト乗り場へ到着。

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鳴らすよね。しゃーない。

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やったーリフト乗ろう。

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アルプス平でソフトクリームやクリームソーダなどを各々頼み、テレキャビンで下界へ戻る。

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蕎麦屋で軽く昼メシを食って温泉で汗を流す。

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晩は富山の氷見へ移動し宿泊。氷見の魚めっさ美味い。

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こちらは氷見牛の陶板焼き。腹いっぱいになった。

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宿で飲んだ酒が美味かったので、翌日は宿の近くの酒蔵へ行って日本酒を買う。
ひるねは五竜山荘で購入した「山が好き 酒が好き」のTシャツをいたく気に入っていた。

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それから藤子不二雄Aまんがロードや潮騒ギャラリーなどを見学。

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藤子A氏の生家でもあるお寺の境内にはこんな石像が。
触ってもいいのかなと思っていたら、触るどころか乗ってもいいらしい。

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街中にはこんなオブジェがいっぱいある。

それから途中ジビエなんかを買ったりしながら東海北陸道・名神を爆走して帰阪する。
元々の予定の白馬には行けなかったが、素晴らしい山行となった。さあ来年はどこに行こうかな。
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