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2022年08月03日23:02

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竜とそばかすの姫

過日、地上波で放映するはずだったのだがその日の昼間に安倍さんが殺されたため9月に放映延期に。
普段テレビ見ないし見そびれそう…と諦めていたらAmazonプライムで配信してた。
(以下ネタバレあります)

あー

うーん

この監督の作品は、若い人イマドキの人向けなんだろうなといつも思う。サマーウォーズも君の名はも天気の子も、子供の物語だなぁと思う。
大人を敵として、大人になんかならないと信じている、子供であるという正義をもつ世代が共感しやすそう。
どんなファンタジーも大人が作って子供に与えるものだし大人だってかつては子供だったしいずれ君たちも大人になるんだがね。
まあそれはいいんだよ。
この人の作品はそれが持ち味で私なんかお呼びでないのはわかってる。

ただこの映画でことさらガッカリしたのが、

せっかく自らアンベールしてありのままの自分の姿、さえなくて地味で素朴な田舎の女子高生の姿を晒したのに、結局最後の最後のフィナーレで仮想空間での美化盛り盛りの華やかなキャラクター「ベル」の姿で花びらエフェクト撒き散らしてたこと。
いや最大の見せ場だから地味〜な野暮い女子高生じゃ絵力が足りなかったんだろうけど。すごい覚悟のもとさえない本当の姿を晒して、でも歌で皆を感動させて受け入れられたのに、監督が映像美へのこだわりを捨てられなくて、自らストーリーのメッセージ性を台無しにしてしまったようだった。

ちなみにハウルの動く城で、ゾフィーが老婆から若いお嬢さんに戻ってハウルに愛されるのにも同じようにがっかりした。人のことわりとは別のところに生きてそうなハウルだからゾフィーを老婆のまま愛したってよかったじゃないか。ゾフィーの人柄に惹かれたのなら、若さをとりもどすのを待ったように結ばれなくてもよかったじゃないか。老婆のまま結ばれてから若さをとりもどしてハウルが老婆の君もよかったのにと残念がるくらいのファンタジーが見たかった。女は若くなくちゃ、老婆が相手ではソの気になんかなれないという宮崎監督の意識が透けたようで白けた。

あとコーダ、という外国映画も見たんだけど地味なハイスクールミュージカルというかんじだった。
コーダも竜とそばかすの姫共通して言えるのは、歌がキーアイテムなのに実際の楽曲が残念なので映画の魅力もそこで頭打ち感。
Amazonプライムオリジナルのシンデレラは逆に楽曲だけよくてストーリーはそこそこ、主人公がなんかいらっとするかんじだった。ちなみにアナ雪のアナを演じたイディナメンゼルがでています。
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