メーター検針員テゲテゲ日記

川島　徹　著
三五館シンシ館　1300円

　読書と言っても、もう純粋な文学作品とは遠く離れて、ただ文字を眺めているだけ。　三五館シンシャが発行するこのシリーズを読んでいる。
　内容はともかく、表紙の、伊波二郎氏の情けないイラストが、当人の哀れさを印象付け、私の興味を引き付ける。
　ヨレヨレとかヨボヨボ、ヘトヘト、オロオロという形容語が私の興味をドンドン引き込んでいく。
　職業に貴賎なしとは言うが、現実の世界では、色んな事情があり、本人の望みとは裏腹に、色々な職種に従事する人がいるのが現実。
　学歴的にも問題なく、前職が人が羨む様な職種であっても・・、きつく、低賃金の職種に甘んじる人も多くいる。
　彼らの貢献によって、私達の生活が恩恵を受けているケースも多い、という事は承知している。
　今回は、九州電力のメーター検針員の裏話。
　一握りの、頂点で仕事をする人には実感が無いだろうが、私とて現役時には、屈辱的な対応を受ける事は多々あり、多くの人々も多少の違いはあっても同様な経験はあるはず。
　決して、笑いながら読んでいる訳では無いが、「そうそう、分かるよ！」とついつい読んでしまう！