04：00
不安が先走るので余裕を持たせようと少し早いが真っ暗な中を出発する。
懐中電灯持参してて助かった。
最初の５キロくらいは平坦な作業車用道路を歩く、なので登山の案内がありません。
知らないと勝手が判らなかったと思う。昨日、１時間程歩いておいて良かった。
昨日と同じように近道を通り穂高平小屋まで出た。
さあ、ここからは初めて通る登山道です。
想定外だったのはリュックの重量。１５キロくらいだろうか・・・最初は良かったが、、
3時間歩いたくらいからかなりの負担。足への負担が重く、足が鉛のように重い。
ふんばろうにも足に力が入らなく、すぐにふらつく。
08：00
何とか槍平小屋に着く。もう体力が残っていない。足がしんどく、そして痛む。
休憩しながらこのまま進んでいいのか悩む。こんなに体力が無いとは思わなかった！！
天気は曇り、雨は降らず。晴れてなくて良かったかもしれない。
これ以上体力とられたら・・
こんだけ早く出かけたけど、途中で３〜４人に抜かれてゆく。
普通の速度で歩けません。
けっこうたくさんの下山者とすれ違う。
何度か沢、大きながれき場、を抜けて大きな木が無くなってゆく
霧が深くて景色はよくありません。
既に意識は足の体調だけになっている。体力、脚力、の限界を感じながら、、
それでも何とか歩く。ここまで来たらどちらに向かっても地獄。だったら前を・・
高山の景色になってから更に苦痛が深くなる。
岩や砂利に足がとられる。もう5分と歩けない。10歩歩いては止まっての繰り返し。
更に後続者に道を譲る。だれもがしんどいのは判るが、ワシは限度を超えていると思う。
何十回と休息を取りながら何とか山小屋迄たどり着く。
久々にとんでもなく大きな達成感に包まれる。
もう本当にしんどい登りでした。途中にある海抜表示を画像に収める。
たとえ途中でダメになってもここまでは来たんだ。そう証拠写真として残したのでした。
13：30
山小屋に到着、チェックインして荷物を降ろし、ヘルメットを借りて山頂へ
足がマヒしてて自分の足じゃないようだ。感覚がちょっとおかしい。
それでも荷物を降ろして歩く快適なこと。月の重力で歩いているよう、、
順番待ちをしながら少しずつ岩場を上がる
中には家族連れもいる。小学生ですよ。疲れ知らずに楽しんでる。家族もです。
ワシはいつ倒れるかと不安の中での達成感だが、周りはアスレチックを楽しんでいるかのよう、楽しさの中身がまったく違いました。
本当ならこれが皆さんの感覚なんだろうが、
ワシは足が限界を超えて気持ちがギリギリです。
14：15
山頂に登頂した。
感無量。何とも言えない達成感です。最後まで諦めないで登って本当に良かった。
自分に頑張ったというより最後まで動いてくれた身体に、そして足に感謝したい。
缶ビールの自販機があったのでプレモルを２缶飲んだ。
最初は持参したドライマンゴーを肴にして、
高い缶ビールけど高度3000ｍで飲むビールです。￥700円は安いものです。
天気は曇り、展望はいまいちだったけど
午前中はまったく景色が望めなかったらしいので、
南方面だけでも景色が見られたのはラッキーでした。
足早起きして晴れたらもう一度山頂に登りたいと思った。
食事をとったあとにもう一杯缶ビールを飲む
談話室は人が増えてきたのでサクサク飲んで部屋に戻る。
2本目のプレモルも美味しかった。コロナが無けりゃ楽しく飲めただろうけど、
今は何処に行っても黙って飲むしかできません。
山小屋の宿泊料は￥13000円。２食付きだが朝は弁当にしてもらった。
（朝食は朝5時から並んでました、ワシは日の出が見たかったので食事は避けた）
ヘルメット代は￥500円でした。
寝室は5つの布団が両側に並び、2階もある。一部屋20人の雑魚寝でした。
一応男女判れているようです。
今日は山小屋迄9ｈ30ｍ、山頂まで10ｈ15ｍかかりました。
最後だが登頂できて本当に良かった！
夜に外を見ると雨が・・・ショック！
明日雨だったら来た道を戻るしか無いだろう、、どうせ雲で何も見えないし道も悪い。
目的は達したけど残念。あと１日もって欲しかった。
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