準備運動はほどほどに

予定を潰されて殺気全開だった朝の気分が一気に和んだ事があり、
書き残してみたくなった。

赴任した（させられた）奈良市内の工場。
ホテルは大浴場付き、しかも奈良の駅直結。
工場は隣の駅、平城山から歩道橋渡ればすぐ。
環境としては恵まれている方。

ただ…ここ、業者に非協力的で、平日はフォークリフトが使えない。
大規模な搬入作業は、土曜の午後か日曜にやるしかないので、
必然的に月月火水木金金になる。

昨日、２４日もそうだ。
もう１日休んで２５日からの業務開始で十分間に合うだろうに、
搬入しないと遅れるとねじ込んできて、結局日曜出勤。
今月、間違いなく残業超過で医者に怒られるなこりゃ…
ストレスたまってるから歌いたかったが…あ〜あ

「私は超絶不機嫌です。話しかけないでください」
と書いた紙を首から下げてるような顔をして、事務所に出勤。
そんな俺の気分など知った事かとばかりに、所長が声かけてくる。

「おうモトリー。ちゃんと来れたな。和歌山に間違って行くと思ってた。」

確かに、大阪の同じホームから出てる快速をちゃんと見て乗らないと、
ハンマー投げのようにあらぬ方向へ連れていかれてしまう、
通称、室伏快速と言われている快速があるが…
（※でたらめです）

「俺を誰や思とんねん！弁天町の交通科学博物館に魂売って３０年の鉄道ド変態やぞ！」
なんてことは一切口にはせず、
「…なれてますから、大丈夫ですよ。」
と、まったく目が笑ってない笑顔を見せた。

日曜は結局夕方まで搬入で引きずり回され、それからは書類に追われた。
月曜は暇でよかったなと言われたが、平日忙しくていいから休ませろと何度思ったか。

そして今朝、作業員が来て準備運動。
どんなに疲れてても、ラジオ体操はちゃんとやる。
手足動かしたら、腰がボキと音を立てていたが…

で、４番目、前後屈の時だった。
前に３階かがみ、続いて後反り…

「…わあぁッ！！」

何事かと頭を上げたら、所長が後ろに体を反りすぎて見事にひっくり返り、
後にあった洗濯機に後頭部直撃。ものすごい音立てて転倒した。
ヘルメットしてなかったら危なかったんちゃうか…

作業員は目の前の大惨事を見て、ゲラゲラ笑いだす。
笑う前に大慌ての俺、すぐに駆け寄る。

「何しとんねん！」敬語も忘れて大声をあげる俺。
（※冷静に考えたら、大丈夫かという前に何しとんねんやから、かなり失礼）
幸い、痛かったようだが何事もなかったらしく、立ち上がり、
「いや〜…後ろに反りすぎてひっくり返った（笑）」と苦笑いする所長。

「準備運動でケガしてどないすんねん！！」
渾身の（？）ツッコミが炸裂。大いに笑う。

その後、危険予知活動をした際に、
「準備運動中に、無理をして体を反らし、転倒する」の項目が書き込まれ、
読み上げた瞬間にまた大笑い。
（もちろん、承認した）

「まいったな…こりゃ、３日くらいいじられるな…」と本人。

ご安心ください。いじるのは今日だけですよ。
日記には書き残しますけどね。

思いっきり笑ったら嫌な気分は吹き飛んだので、よしとするか。
とはいえ、若くなくなってきたらこんな事も起こりうるから、気をつけんとなぁ…

よし、書類やるか。