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2022年07月24日21:27

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親父のこと その3

親父の思い出を記録に残しておこうと思う。メモペン

昭和の職人気質の頑固親父だったんで
口数も少なく、自分のことはあまり話さなかったので
たまに機嫌がいい時に話してくれたり母から聞いた話を
思い出しながら書いてみたい。
最初に書いておくが、全然美談にはならない。

海軍の父と島根大学の教授だった母の間に
2人兄弟の次男として親父は産まれた。

1942年11月3日生まれ
出身は島根県出雲市大社町

シロウの母とは親父が新日鉄八幡製鉄所勤務時代に会う。
どういう経緯で会ったかは不明。
恋愛結婚とは聞いたことがある。

その後、結婚し1971年シロウ誕生。

厳しい親父で、悪ガキだったシロウは
よく怒られたし殴られたりもした。
褒められた記憶はほとんどない。
今風の親子が友達みたいな感覚じゃなく、
亭主関白、親父の絶対政権みたいな感じ。
怖い親父だった。
シロウは長男なんで特に厳しく躾けられたと思う。
弟のゴロウは要領よかったし、
あまり怒られることもなかったので
親父に対する印象は全然違うと思う。

仕事人間で、家庭より仕事優先(に見えた)
趣味はゴルフ、将棋、囲碁、麻雀、パチンコ、数独
野球は日本人メジャーリーガーと阪神タイガースのファン。

一緒に過ごしたのはシロウが高校卒業するまでの間だが、
親父は中国、アメリカ(シカゴ)、イランなどへ
駐在していたため、実際一緒にいたのは10年間くらいだろうか。
シロウの幼いころは物心ついてないので
感覚としては一緒にいたのは数年もないくらい。

あとは、エピソードを思いつくままに。
書いていきたい。

エピソード1

親父が一番慌てた瞬間。
シロウが幼稚園か小学校低学年くらいのこと。
親父に肩車されてた時に
吸ってたタバコがシロウの手に当たった。
「あちっ!!」となったくらいだったんだけど
その時の親父の慌て様は、
後にも先にも見たことがない。
「大丈夫か!?シロウ!! 水、水!!」
いつも冷静な親父じゃなくなって
逆にシロウの方がびっくりした思い出。
(ヘビースモーカーだったが肺ガンになってやめた)


エピソード2

母から聞いた話。
昔はパチンコ、麻雀にハマっていて
家には帰ってこないし金を度々持ちだすので
離婚を切り出して泣いて止めた。
それ以降、一切やらなくなった、と。

おぼろげに記憶に残っているのは
シロウがまだ幼稚園位の時、
パチンコによく一緒に連れて行かれてた。
その時、たまにミニカーを買ってくれた。(景品?)


エピソード3

意外と新しい物好き。
シロウが小学生の時にいきなりパソコンを買ってきた。
まだクラスでも1人か2人くらいしか持ってなかった時代。
親父は「これからコンピューターの時代がくるから
息子たちに勉強させとくか」と思ってたんだろうが、
シロウとゴロウはゲーム機としてしか使わなかった。

あと、衛星放送もまだ始まったばかりで
まだ誰も持ってない頃にいきなり買った。


エピソード4

初めての大げんか。
いつも一方的に叱られてたんだけど、
初めてシロウが反抗したのが
中学2年の時。
親父が福岡の八幡から千葉に転勤が決まった時、
シロウが「俺は絶対行かん!単身赴任せんか!」と。
親父「それじゃ家族じゃないだろ!!」

当時、付き合ってた彼女がいたので
どうしてもシロウは転校したくなくて
大げんかになった記憶。


エピソード5

親父は基本的にはシロウの好きなようにやらせてくれたのだが、
間違ったことをするとめちゃめちゃ厳しく怒られた。
何かを強制させたりとかいうのはほとんどなかったし
「勉強しろ」とも言われたことはなかった。
「勉強したいなら金は出してやるから言えよ」とは
何度か言われたことある。
そんな親父に1度だけ「勉強しろ!」と怒られた記憶。

シロウは高3の夏休み、勉強もせず
ゴロゴロしながら毎日大音量で部屋で音楽を聴いていた。
ある時親父がブチ切れて「大学行かないつもりか!!
何を考えてんのか!!」
「そのうち勉強するだろうと思って見てたけど、
いい加減にしろ!!」と怒られた。

シロウは怒られた後も結局勉強するフリだけして
机で読書してただけなんだけど。

そんなだったんで当然のこと全部不合格で浪人。
全くと言っていいほど勉強しなかったんで
さすがに親に申し訳なく
「新聞配達で予備校費用稼ぎながら
勉強する」と親父に言ったところ
「それじゃ勉強に集中できないだろ?
金のことは心配するな。出してやる。」と。

結局、浪人時代も最初は心を入れ替えて勉強したけど、
途中から遊んでしまった。
親父、甘過ぎんだろ。 駄目息子でスマン。

楽しかった思い出は、
キャッチボールと将棋。
どっちも親父から基本は教わった。
今でもシロウは野球と将棋が好きなので、
親父の影響ってのは大きいんだなあ。
フォト


あと楽しかった思い出と言えば、
年1回お盆休みに島根の祖母の家に帰省は
楽しくてしょうがなかった。
道路を挟んで海がすぐ目の前に広がっており、
毎日親父と魚釣りや素潜りしてアワビやサザエを捕ったり。

親父が上から目線じゃなく、
普通に話せるようになったのは、
シロウが社会人になってから。
ようやく一人前と認めてくれたからだろう。

他にも書ききれないくらい思い出がある。
クソ親父と思うことの方が多かったんだけど、
今無性に親父に会いたい。
もしできることなら。。。
親父のことが好きだったんだなあ、
とあらためて気づかされた。

つづく。。。
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