30歳ぐらいまで、自炊の目的は安くお腹いっぱいになる事だった。40の頃に減塩の目的が加わり、50をすぎると動物性脂肪やプリン体など制限しないといけない物が増え、気がついたら自炊の目的が健康維持に置き換わっていた。
目的の変化に伴い定義も変わってきた。若い頃は、スパゲッティを茹でて市販のパスタソースをかけるのは自炊だった。スパゲッティはキロ300円、パスタソースは2食100円のを買っていたので、安くお腹いっぱいになるという目的を達成できていた。
今はそれでは塩分が多いし栄養が足りないので自炊と言えない。肉や魚や野菜などできるだけ多種類の食材を使わないといけない。肉は売場に並んでいるパックの中からなるべく脂身の少ない物を選んで買う。食材が新鮮なうちに塩分を極力控えて調理し、食べる。それが自炊だ。
とはいえやはり、安く上げる事は自炊の大前提だ。必然的に、肉だったらあそこが安い、野菜はここ、魚は、調味料は、と近所のスーパーや個人商店に詳しくなった。
今後60代70代になって行くと、自炊の定義がどう変わって行くのだろう。楽しみだ。
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