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2022年06月25日22:04

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小説「晩秋行」大沢在昌

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あらすじ

居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代、不動産売買で荒稼ぎをした盟友の中村から電話が入る。
当時、「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊後、姿を消した二見興産の愛車で、20億円の価値があるクラシックカーの目撃情報が入ったという。
二見は失踪時、愛車とともに円堂が結婚を考えていた君香という女性を連れ去っていた。
20億円の車をめぐってバブルの亡霊たちが蠢き出すなか、円堂はかつての恋人を探し、真実を知るために動き出す――。


大沢先生の新刊です。
大沢先生作品と言えば、元傭兵やら刑事やらが主人公ですが、
本作は優しさが取り柄の居酒屋店主という一般人!
しかも、恋愛要素がプラスのハードボイルド!

男って馬鹿よねぇ。
いつまでも、過去の女性に囚われるって。
まぁ、円堂の場合、懸想していた女性の突然の失踪だったから、
心の置き場がないくらいだっただろうことは想像がつきます。
しかもその失踪には、男が絡んでいるらしいから、時が止まったまま。

それにしても、バブル前の日本て、トチ狂っていたとしか思えません。
あの頃は札束が行き交う日常だった事実に、遠い異国を
見ているように感じました。

あれよあれよと面白い展開になり、夢中になってページを捲っていました!
大沢先生の新境地と言っても過言ではありません!
かなり面白く読めましたよ!


意外性 ☆☆☆☆☆
恋愛要素 ☆☆☆☆☆
過去の呪縛 ☆☆☆☆☆
ハードボイルド ☆☆☆☆☆
ミステリー ☆☆☆☆☆
新境地 ☆☆☆☆☆
面白味 ☆☆☆☆☆
おすすめ ☆☆☆☆☆
5 0

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