横柄な客やクレーマーをどうする？ 商売繁盛に欠かせない「客を捨てる勇気」
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店の名前、構えも、入る前から客を選んでいる。
奇を衒うというと、例のパン屋を想起するけれど、店名そのものは普通でも、
フォントのサイズや色使いも同様である。
黒地に黄色で、一辺が30�儖幣紊△襪箸�、「味の店」と染め抜かれた暖簾とか。
吉祥寺通り沿いの御殿山にあったその店は、こちらを誘引するつくりで、
入ってすぐに「何度も来るようになる」そう感じ、そうなった。
ある日、ある女性が戸を開けた途端、マスターは「お帰りください」
そう言って、その人を拒んだ。
数回押し問答はあったが、その人は帰っていった。
事情は尋ねなかった。
ある日、店の看板がなくなっていた。
一月ほどあと、別の店のマスターからその理由を知る。
「営業中に倒れて、常連さんが救急車呼んだんですが・・・」
脳出血だった。
あれから22年が経った。
マスターの名前は知らない。
ICUの卒業生ということ、
生生の常温か冷が好きなこちらに対し、
熟成酒好きだったこと・・・。
今も、ツレと思い出話をする。
死ぬなんて反則だよ・・・と。
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