小学の頃 家族が応援にくる運動会とかが 不思議だった
うちには 応援にくる家族はいなく いつも一人だった
はじめて 母親が家族参観日で一度だけきた
教室で 授業中嬉しくて手を振った
母親の顔は 怒りで鬼のようにゆがんで目が冷たかった
その日 家で怒鳴られた
「授業中に何 手を振ってるんだ 授業中はしっかり授業を受けろ 恥ずかしい」と
バルには 家族が弟しかいなかった 親なんていない
何もしない 大人が一人 他の大人の人と遊ぶために家にいただけだった
寒い雪が降る夜 他人の家から暖かい雰囲気が漏れ出ていて
その横を通って いつも冷たい家にかえる
暖かさとは 無縁の家に ゆらゆらふるえる冷たい家に…
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