■誤入金した4630万円のうち「4299万円を確保」 阿武町が会見
(朝日新聞デジタル - 05月24日 11:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6968329
久し振りに気持ちが良くなるニュースです。
犯人としては、何年か刑務所でお勤めすれば4000万が手に入る、全額ギャンブルですった事にすれば、民事で損害賠償請求を認められても「資産がない」ので判決はただの紙切れになると高をくくっていたかもしれませんが、そうはいきませんでした。
初期の段階の報道を聞いていると、元々町の過失とは言え、何故町が犯人の預金口座の保全手続を行わないのか不思議に思っていましたが、そこは裏で動いていたんですね。
町と弁護士のナイスプレーです。
犯人が地方税を滞納していたのも、直で金融機関を調査出来るチャンスになりました。
マネーロンダリングの疑いで決済代行業者に圧力を掛けたのも好手です。
4630万円のうち、確保出来ていない300万円プラス弁護士費用や事務手続の費用も犯人をしっかり搾り取って確保して欲しいものです。
とは言え、今回の事件で色々課題も浮き彫りになりました。
まず、阿武町の出納ミス。
システム上の問題もあるでしょうが、根本的には公務員不足です。
多額の資金を2、3人の担当者だけで動かしていればミスが起きるのも無理はありません。
また、犯人は町の移住策に応募して他所から阿武町に引っ越してきた様です。
幾ら過疎化が進んで居るとはいえ、移住者の素行や履歴は慎重に調査すべきです。
一番の問題は、今回の犯人の逮捕理由となった電子計算機使用詐欺罪を含め、詐欺罪の量刑が軽過ぎる事です。
現行法では最高で懲役10年ですが、実際にはそれ以下の量刑が殆どです。
初犯で軽微な額だと犯人が執行猶予になる可能性があります。
これでは社会的な抑止効果が効きません。
量刑を引き上げるべきです。
ログインしてコメントを確認・投稿する