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2022年05月24日15:28

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もし、誤振込されていたのが両津勘吉だったら

■「交渉でなく法的に4299万円を確保」 誤入金、阿武町側が説明
(朝日新聞デジタル - 05月24日 13:56)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6968581

両津「さて今日は待ちに待った給料日だ!本田、金下ろしてお前のバイクで競馬いこうぜ!」
本田「も〜、先輩、給料日からギャンブルなんてしていいんスかぁ?また三日後にスッテンテンになって部長に怒られますよぉ?」
両津「今回は絶対固いレースがあるんだよ!倍率悪くて1.5倍だが、わしの見込みでは99%勝てる!グダグダ言わずにバイク出せ!」
本田「はいはい」

銀行にて……

両津「な、な、なんじゃこりゃあ!!お、おい本田!見てみろ!見間違いじゃないよな!?わしの口座に4630万円振り込まれてるぞ!?」
本田「う、う、うそーーーー!!な、何なんですか!?このお金!!先輩、まさか銀行強盗でもやっちゃったんじゃないでしょうね!?」
両津「バカタレ!わしが銀行強盗してたら、何でこうやって銀行にノコノコ来れるんだよ!」
本田「振込元は……葛飾区?先輩、振込元は警視庁じゃなくって区役所ですよ。何なんでしょ?」
両津「あ、電話だ。ちょっと待ってろ(スマホ取り出す)
わしだ。何だ中川か。何?区役所から派出所に電話があった?
新型コロナウィルスの給付金が誤ってわしのところに全額振り込まれてしまった、間違えて振り込んだものだから手を付けずにそのまま返金してくれ、だと?」
本田「先輩!それ人のお金ですよ、ちゃんと返しましょうよ」
両津「ハハハ、中川、安心しろ。
これでもわしは警察官だぞ、間違えて振り込まれた金を使い込むわけないだろ?
うむ、金もちゃんと確認してある。
区役所の職員にも、明日返すから取りに来いって伝えておけ(電話を切る)」
本田「流石せんぱ〜い。締めるときはちゃんと締めますね」

両津、電話を切る。

両津「おい、本田。耳貸せ」
本田「えぇぇぇええぇぇぇぇっ!?!?これから競馬に全額突っ込む!?」

次の瞬間、両津の拳が本田の頭を小突く。

本田「痛い!」
両津「バカ!声がでかい!
……いいか本田、今回のレースは1.5倍の硬い硬いレースなんだ。4630万だとしても、6915万になる。4630万返しても、手元に2315万残るんだ!何も問題ないだろ?」
本田「そ、そうかなぁ……」
両津「そうだよ!2315万あってみろ、お前だってハーレーの新車買えるぞ。乙姫奈々を連れてツーリングとかできるだろ!」
本田「それは……でも、やっぱりまずいッスよ。もしバレたら……」
両津「あーそうかい、ならもうお前には頼まん!
そう言えば左近寺が新しいどきメモのフィギュア1/1が欲しいとか言ってたなあ、100万くらいするって言ってたし、そいつで手を打つかぁ」
本田「わ、分かりましたよ!連れて行けばいいんでしょ?競馬場に!」

競馬場にて……

両津「いけ、ドンケツマキバオー!!
そこだ、馬脚を貯めるんだ!!わしの4630万円を1.5倍に出来るのはお前しかいない!!
いけ、いけ、いけぇぇーーー!!あぁっ、何刺されてるんだよ、ドンケツマキバオー!!
あああああああぁぁあああああ!!!!」
本田「……負けちゃいましたね」
両津「バカな……この結末は読めなかった……」
本田「どうするんですか、せんぱ〜い!!明日には区役所の人が4630万円取りに来るんですよ!?どうやって返すんですか!!せんぱ〜い!!」
両津「……困った時の、N君しかいない」

派出所にて……

両津「なあ、中川」
中川「先輩、ちゃんと口座の中のお金確認しただけで、引き出していないでしょうね?」
両津「や、やだなぁ、そんなことするわけないだろ。ところで中川、モノは相談なんだが……」
中川「何ですか?」
両津「その、金貸してくんない?」
中川「……まさか。4630万円使い込んでしまったんじゃないでしょうね!?」
両津「違うと言っとるだろ!」
中川「……幾らですか?
念のために言っておきますが、生活費の足し程度ならともかく、4630万円貸してくれとか言われたら、奥で休憩中の大原部長と一緒に先輩の口座の中を確認しに行きますからね?」
両津「うっ……じゅ、10万円でいいんだ」
中川「10万円ですね。わかりました。無駄遣いしないでくださいよ。でも、僕にお金を借りに来るくらい困ってるのに区役所のお金に手を付けないのは流石ですね。少し見直しましたよ、先輩」
両津「あ、当たり前じゃないか!ハ、ハハハ……」

派出所の外で……

本田「先輩、どうするんですか〜……たった10万円で、何が出来るんですか?」
両津「10万を4630万にしようとしたら、463倍の超大穴に賭けないといけなくなる……」
本田「先輩、また!」
両津「流石にそんな無謀な博打は御免だ」
本田「ほっ……そうですよ!今回は中川さんや大原部長だけじゃないですからね、区役所を巻き込んだ住民全員のお金なんですよ!」
両津「警察だけの金なら、あのタコ署長を丸め込んで何とか出来るんだが、区の金はなぁ……」
本田「素直に部長さんと中川さんに打ち明けて、謝りましょうよぉ。そうすれば中川さんに助けて貰えるかもしれませんよぉ」
両津「ダメなんだよ、この前制服で競馬場にいったのが部長にバレて、ギャンブル禁止宣言食らっているんだ。4630万円使い込んだのがバレたらクビの上部長に殺される!」
本田「じゃあ何で区のお金で競馬なんてやったんスか!」
両津「過ぎたことだ、今更言うな!……仕方ない。アレを使うか。本田、お前にも見せてやる、ついてこい」
本田「何なんスか、もう〜……」

ニコニコ寮にて……そこは「関係者以外立入禁止」「入るな!両津」などと立札が貼ってあり、厳重に鍵がしてある部屋だった。

両津「誰も見てないな?……よし、いいぞ」
本田「なんすか?この機械の山。仰々しい入口の割に機械ばっかりですね」
両津「この画面を見てみろ」
本田「……えっ、カジノの画面?」
両津「オンラインカジノだ」
本田「カジノ!?ってこれ、日本じゃ違法じゃないんスか!?」
両津「しーっ!!こういうオンラインカジノはサーバーが海外にあるから、グレーゾーンなんだよ。あんまり表に出来るものじゃないから、騒ぐんじゃない」
本田「なんか、またヤバそうな橋を渡ってる予感……」
両津「いいか、わしは今日から一ヶ月有給休暇を取る。本田、派出所の連中に伝えとけ。金は一ヶ月後に必ず返すから、一ヶ月後に取りに来るよう区役所にも伝えてくれ、と言っておけ」
本田「何で僕がぁ!?第一、有給ったって理由どうするんですか!明日お金返すって約束してるんだから、絶対色々聞かれますよ!」
両津「そこはお前の口八丁で何とかするんだよ!
お前は仕事が忙しかったとか適当言って、報告を数日遅らせればいいだろ!
このオンラインカジノに集中して、10万を元手に必ず4630万まで増やしてみせる!
何ならお前のハーレーが買えるくらいまで増やしてやる!
分かったら、もう派出所に行け!」
本田「そ、そんなぁ〜!!」

数日後、派出所にて……

麗子「(電話対応しながら)はい、両津はただいま不在です。行先はこちらでも分かりかねます。次の出勤は……すぐには分かりかねますが、出勤してきたら私達からも問い質します。はい。(電話を切る)
派出所にもひっきりなしに電話が掛かってきて、仕事になりませんわ、部長」
大原部長「本田が何か知ってると言うのは本当か?」
中川「先輩と最後に連絡が取れたのが、先輩が銀行にいた時ですが……本田さんの声が後ろから聞こえてましたから、おそらく……」
大原部長「本田を呼べ!まったく、あいつらは……区役所からいつ返金してくれるのか、両津巡査長とはいつ連絡が取れるのかとひっきりなしに連絡が来るんだぞ!」

本田「すみませ〜ん!!!僕は止めたんですけど、先輩がお前にもハーレー買ってやる、って言って、競馬に4630万全部突っ込んで、スってたんです〜!!」
大原部長「そんなことだとは思ったが……あのばかもん!!!!!!!!!」

派出所の屋根が吹っ飛ぶ。どーん!!

中川&麗子片づけしながら。

中川「やっぱりあの時先輩、僕に4630万円貸してくれって言いたかったんだな……」
麗子「せめて正直に言ってくれればねぇ……」
大原「正直に言えば済むという問題ではない!!
わしらの金ならまだしも、あれは区役所のお金だ。区民に配るための税金だ!!
それを競馬に使い込むとは……あの馬鹿者!!
本田、今すぐ両津の所へ連れていけ!!」
本田「は、はいぃぃぃぃぃっ!!!」

ニコニコ寮にて〜〜

両津「……そろそろ本田は限界だな」

大原部長、麗子、中川、本田の4人がニコニコ寮に到着。

大原「両津!!(壁をブチ破って入る)」
麗子「両ちゃん!!」
中川「先輩!!」
本田「すみません、バレちゃいましたぁ><」
大原「……誰もいない。何だ、この機械の山は」
本田「先輩がオンラインカジノで取り返すって言ってて、そのための機械らしいです」
大原「あ、あ、あの大馬鹿者!!!!」
中川「先輩、どこに消えたんでしょうか……ここの機械を放り出して行ったらカジノで取り返すってのも無理でしょうに」
大原「帰ってきたらクビだ!!あのバカは!!」

数日後、派出所にて〜〜
区役所の公用車が派出所の前に停まり、中から区長と両津が出てくる。


麗子「両ちゃん!」
中川「先輩!?」
大原「両津!!貴様と言う奴は!!どのツラ下げて帰ってきた!!」
両津「げほっ、げほっ、部長、首、首締まってます!!」
区長「お、お待ちください部長さん!今日伺ったのはその件ではありません!!」
大原「何?」
区長「両津巡査長は、4630万だけじゃなく、返金が遅れて悪かったという事で、利息をつけて4億6300万円にしてお返ししてくれたんですよ!」
大原「よ、よ、四億!?」
両津「部長、この手」
大原「あ、いや……(両津の首を絞めている手を離す)」
区長「いやぁ、この度は本当にありがとうございました。一時はどうなることかと思いました」
両津「何々、返金が遅れたのはわしの都合だからな。
それに、元々は対象の人は10万円ずつ配る予定だったんだろ?
国のやることは甘いんだよ!
10万なんて一ヶ月で終わりだろ、コロナで国民が苦しんでいるんだ、時短営業とかマスクのお願いとかワクチン接種とかにも協力してもらっているんだ。
この金でその10倍の100万くらいポーンと払ってやれ!」
区長「ありがとうございます!」
両津「ハハハ、いいってことよ!」

皆、派出所の中に入る。

麗子「凄いわね、両ちゃん。でも、4億なんてどうやって用意したの?」
中川「そうですよ。オンラインカジノでの儲けだって、それだけじゃ無理でしょう?」
大原「まさかとは思うが、またギャンブルで儲けたあぶく銭じゃないだろうな」
両津「部長は私の事をどういう目で見てるんですか!
オンラインカジノの儲けは中川に借りた10万を元手に、1000万まで増やしたところで撤退したよ。
それに、そろそろ本田がゲロって部長が殴りこんでくるのも予想出来てたしな」
大原「それはお前が悪いんだろう!」
両津「その1000万を元手にな、自分でオンラインカジノのサーバーを立てて運営したんだ」
中川「カジノは日本じゃ違法ですよ?」
両津「知ってるよ。だからサーバーは海外に借りている。
本田にも悪い事したからな、月20万でバイトやらせている。定期的にアメリカに渡らせて機器のチェックしてもらってるよ」
大原「なんだかグレーゾーンな気がするが……まあ、合法な手段で金を稼いで区民に還元したのなら、それはとても偉いことだ。両津、よくやったな」
両津「そうですよ!わし偉いことしたんですよ!なのに部長ったら、出会い頭いきなり首絞めてくれちゃって!」
大原「すまん、すまん、ほら、気を直せよ。今度、署長にも言ってマスコミに発表してもらおうな」
両津「ん?電話が……本田か?今アメリカ?どうした?すまん、良く聞こえん。スピーカーホンにするぞ?」
本田「先輩!大変ですぅ!先輩がチェックしてた、カジノが合法な州って隣の州ですよぉ!ここだと違法なんだって!」
両津「なにぃ!!」
本田「事務所にも当局の査察が入って、僕も身柄抑えられて……日本の責任者に連絡を取れって言われたからこうやって掛けてるんです、助けてください、せんぱ〜い!!」
麗子「これは……」
中川「日米問題待ったなしですね」
大原「……両津」
両津「ひぃっ!!」
大原「この、大馬鹿者!!!!!!!
区内の問題だけじゃなく、国際問題にまで発展させおって!!!!
貴様の首を米国に差し出してくれるわ!!!!」
両津「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!すんません、部長ォォォォォォォ!!!!!」







ってな感じですかね?
ちなみに、米国の州の法律は調べてないので、間違ってたらすんません。
なお、葛飾区の住民数から給付対象は463人じゃないだろとか言う無粋なツッコミは勘弁でw
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