機能面に興味があったので、ソニーのREON POCKET3を買ってみました。
https://pur.store.sony.jp/lifestyle/products/reonpocket/RNP-3_product/
ペルチェ素子を使った肌接触型のボディクーラーとしては、以前クラウドファウンディングで購入したG2T同様「Ｃ」字型の首に巻きつけるタイプのものが主流ですが、REON POCKETは首の後ろに貼り付けるような固定方法で、コンパクトさを重視した製品です。
首後ろに収納用ポケットが付いた専用服を使って身に付けるのが基本ですが、首にひっかけて固定できるようにするオプションも用意されています。
どちらにせよ、首に巻きつけるタイプと違って服の中に隠してしまえるので、外見上目立たないという利点があります。
G2Tを使ってみて、肌接触型は残念ながら使い物にならないと思ってました。
というのも、最初は冷たくても、しばらく使っているうちに慣れてしまい、数十分もすると冷たく感じなくなってしまうという問題があったからです。
そこを打開する工夫を盛り込んだのがREON POCKETです。
原理としては簡単で、同じ温度で冷やし続けるのではなく、温度に強弱をつけて慣れさせないようにするというもの。
いくつかモードが用意されており、
・数秒運転、数秒停止を周期的に繰り返す間欠運転を行う
・不定期に冷房レベルを上下させて表面温度を変化させ続ける
・複数のセンサー（各部温度、加速度センサー）を使って最適な冷房レベルの自動制御を行うといった中から、好みの動作を行わせることが出来ます。
いずれも効果はあり、長時間装着していても確かに冷たさを感じ続けることができました。
とはいえ、常時冷たく感じられるわけではないですし、コンパクト＝冷却部分も小さいということなので冷却効果もそれなりです。真夏だと冷却能力も落ちるでしょうから、さらに厳しくなりそうです。
また、排気が上に出る構造なので、長髪の人だと熱がこもってしまい涼しく感じられないかもしれません。
さらに、本体が小さい分バッテリーもあまり持たず、どの動作モードにしろ動作時間は３時間持てばいい方という感じでした。
効果など総合的に考えると、割高な商品（定価で１万５千円くらい）であると言わざるを得ないかと思います。肌接触型の製品としては使える部類ではありますが。
この分野の製品はまだまだ過渡期で、まだ首かけ扇風機タイプの方がコストパフォーマンスはいいんじゃないかと思います。
REON POCKETの場合は、小ささを生かして普段は胸ポケットに入れておいて、おでこなどに当てて冷やす、とかいう使い方の方が良かったりするのかもしれません。
排気用ファンだけを回して携帯ファンとして使えるモードもあったりするのですが、さすがに羽根の小ささはいかんともしがたいようで、普通のファンと比べると風量は弱すぎました。
ソフト側で言うと、せっかく温度センサーがあるんだから温度のデータロガー的な使い方が出来ても良かったんじゃないかと思います。
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