最初はいつものフロムものみたいに難解な物語っぽいとか思ってたけど、一つずつ揉みほぐしていくとけっこうシンプルなストーリーなのかも。
似たような名前が多いから混乱するのは嫌がらせでしょうか :)
今回はマリカとラダゴン問題のような「対」というのモチーフが多用されているのが特徴で、これに引きつけてみるとけっこう符号したりするのがおもしろいですね
■まずざっと時系列順にエルデンリングの歴史を並べてみると
・人、竜がいる世界に稀人(二本指、ラダゴン(→マリカ)、等)が訪れる
・黄金律という律(理(ことわり))が導入され、永遠に繁栄する(死という概念がなくなる)
・黄金樹(木)が燃やされる危険があるため(ある意味暗喩かもしれないけど)
火を操る竜と巨人がラダゴン率いる軍勢に滅ぼされる
(ローデイルで石化してる竜も王都にも攻め入ったが、討伐された)
(過去には永遠の都、ウル王朝が流星、または彗星によって滅ぼされ地下深くに都市ごと封印される(地下にいるアステールっていうのが滅ぼしたソレ)
・ある日、突然、マリカがシステムの根幹であるエルデンリングを砕く
・ラダゴンが修復を試みるも失敗、破片が世界中に飛散(流出)
・そのカケラの力を手にしたものが次代の王になれる力を持てるということで争奪戦争が起こる (これが前日譚の破砕戦争)
・黄金樹勢力が各地で討伐にあたるが一進一退でほぼ全域焼け野原に
・二本指が期待していたラニに裏切られたため(格上の神人ミケラとマレニアは呪い持ち、黄金樹の子孫は忌み子だらけ)、デミゴッド(稀人の子孫たち)に見切りを付けて、かつて放逐した褪せ人(人)に目をつける
・主人公とかわらわらエルデンリングの世界に戻ってくる(ここが本作のスタート地点)
(ついでに放逐されたホーラルーも帰還してる)
みたいな感じ
■次に黄金律というシステム(世界の理)
・稀人という空からの訪問者にもたらされる
・死という概念がなくなり、死亡? すると黄金樹の根本から再生するという理想というか、ディストピアかよくわからん体制で世界を統治
・永遠とも思われる繁栄の陰で、死がないという不自然な理(律)に疑問符を持つものもいた
・暗月のラニ、神人ミケラ(マレニア)、火山館のライカード、血のモーグ、死衾の乙女フィア等
・ラニは次代の王として黄金律(二本指)に囚われたくないということで死のルーンを盗み出し、自らの身体を殺し霊体のみ現世に残る
(ゴドウィンも事件に巻き込まれ、こちらは逆で霊体が殺され、肉体だけが残り死なずに腐敗)
・ミケラは自身と妹の呪い(腐敗)を憂い、治す方法を求め黄金律から離脱し、別の律(自分の世界樹を育てようとした (マレニアが待ってたあの木の下)
・ライカードは蛇という別の律に触れ、黄金律から離脱を画策
(後にラニに協力)
・モーグは忌み子という呪いのため、王座に付くことなく王都地下に幽閉
黄金律ではない自分の律を打ち立てるためモーグウィン王朝を目指す
(この時にミケラに目を付け、誘拐して忌み状態を治療させようとしている)
・フィアは霊体を殺され、肉体だけ残り死が迎えられないゴッドウィンを弔うために
密かに円卓に参加、黄金樹打倒を目指す
サブクエ関連のストーリーはこんな感じでフレーバーテキストとかの断片をつなげていくと割とクリアになるんでは。とか。
■語られる謎と語られない謎
この辺が妄想バンザイでいろいろ考察動画見てたら、そうだよなぁとか感心したりしなかったりと。
そもそも稀人ってなんやねん→空からもたらされるってことはコズミックファンタジーよろしくやっぱ宇宙人かな、と。
彗星、流星など星を使役する強大な力を持ってるのは圧倒的で、大いなる意思っていうのは二本指みたいな異形なもの含めての勢力なんでしょうね。
(女王レナラが使役したのは満月、娘のラニが幼い頃に見た星は暗月
星の力=魔術としてカーリア王国は発展したのかな、と)
テキストには記述されてないけど、マリカが永遠の都の末裔ってことからしてなんで黄金樹側(二本指)についてるのかは謎で、
ラダゴンの説明としてマリカは大いなる意思(二本指)に洗脳なり操られてラダゴンっていう別人格を入れられてるんじゃないかな、と。
この仮説を踏まえるとなんでリングを砕いたのか、なんでリングを修復しようとしたのかはわりとシンプルに腑に落ちるというか、
マリカが罰として黄金樹に捕らわれているのも納得というか。
ちなみに王都地下には三本指っていうのも封印されてて、
これ形状からすると二本指と合体すると、ちょうど手になるよなぁ、とか。
最後に考察動画のリンクは貼っておきますが、そこでも言及されてるミケラはやたらフレーバーテキストに登場するけど実際ほとんどなにやってる人なのか分からん問題と、
やたら登場するけどフレバーテキストにまったく登場しないメリナって何者やねん問題は興味深いですな。
特別エンディングまで用意されてるラニと比べても、道中一緒に旅しているはずのメリナは影が異常に薄い問題。
(ほとんどのモブにも見えてないんじゃっていうか、円卓の百智卿ギデオンにも存在すら知られていない可能性はちょっと恣意的に感じる)
仮説として上がってるのが肉体のミケラ、霊体のメリナ=同一人物説っていうわりととんでも仮説が気に入っていて。
叙述トリックみたいな感じがゾクゾクするというか。
モーグに囚われて世界樹を育てられないことを嘆いたミケラが霊体をメリナとして王となる主人公を探していた、っていうのもけっこう腑に落ちるというか。
あとは重要な人物なはずなのにけっこう謎が多い死王子ゴッドウィン。
デミゴット最初の死者として有名なのに黄金の軍勢として活躍した英雄ってこと以外はなんで陰謀の夜にラニのついでにゴッドウィンが巻き込まれたのか一切分からんし、そのことをラニが一切言及しないのも不自然ですな。
フィアは円卓でDにかまってないでラニに襲いかかるくらいの怨念は溜まってそうですよね。っていう。
あーこういう話をだらだらしてるの最高(ぉ
https://www.youtube.com/watch?v=paxGkwdkvIk
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