鏑木清方展

昨日行ってきた。

竹橋駅から歩いて1分ぐらいの場所。

明治や大正、昭和初期などの日本の風景、風習を描いた絵が多い。
少し気になったのだが、断髪廃刀したのは男だけだったんだな、と思った。
帰って調べるとその通りだった。

絵を見ていると女性は日本髪、男は今時の短髪だったので気になったのだ。

やはり失われた風習は見ていると美しく感じる。
関東大震災後、隅田川の船の中で生活しなければならなくなった、貧乏親子も船に花を飾っている。そんな所にも美しさが有る。

人間の目と脳の仕組みにも、なるほど、と思った絵が有った。
雨に濡れた葉を描いた絵が有る。
「雫はいかに書いているのだろう？」と思い見ると、白い点として描かれている。
水滴は白いわけでは無いのに、水滴と捉えるのだなと思っていると、次の瞬間から
「白い点が一面に打たれた風景」がに見えるようになった。
無粋な見え方になったが、人間の脳ってそのように出来ているんだろう。