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2022年04月27日10:59

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ここがおかしい 小林節が斬る!共産党・志位委員長の講演に思う「理想」を持つ自由と「現実」の責任/共産党・志位委員長の「自衛隊活用論」は党内で議論して整理すべきだ

ここがおかしい 小林節が斬る!
共産党・志位委員長の講演に思う「理想」を持つ自由と「現実」の責任
2022/04/26 06:00
日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/304419
共産党の志位委員長が、「日本が侵略を受けたら自衛隊を活用する」と語ったことが、いまだに批判の対象になっている。

私は、7年ほど前であったと思うが、都内の公開講演会で同委員長の話を聞き納得できたのだが、その趣旨は次のものであった。

「憲法(前文・9条)の趣旨は非戦による平和であり、そういう意味では自衛隊と日米安保の現状は憲法に反するから将来的には解消すべきであろう。しかしそれは『理想』であり『現実』がそれを許すとは思わない。だから、現状で日本に対する侵略が行われたら、自衛隊を含むあらゆる手段を用いて自衛権を行使する。そして、憲法9条に基づく平和外交の輪を広げて行き、将来、『国際情勢』がそれを許す時が来た際に、『主権者国民』の多数決で自衛隊と日米安保の解消に向かう」

私はそれを聞いて、理想や夢を持つ良心の自由(憲法19条)は誰にでも保障されているし、「理想」と「現実」のギャップを承知の上で理想の追求を諦めないからこそ、野獣でなくて人間なのだ、と思った。

それはそれとして、長年、憲法論議に参加していて不思議に思うことがある。それは、9条護憲派の人々の多くが、「軍隊が戦争を起こす」と思い込んでいるように見えることである。しかし、戦争は愚かな政治が起こすものであろう。だから、平和主義者は、軍事力を敵視するのではなく、軍事力を誤用しかねない政治を諫め続けるべきである。

そして、他国の愚かな政治がわが国に対する侵略を試みた場合に、わが国の軍事力(自衛隊)と価値観を共有する他国からの支援こそが日本国民の自由と民主主義を守ってくれるという事実を、今回、ロシアのウクライナ侵攻が分かりやすく教えてくれた。

だから、この際、9条護憲派の人々は、直接に自衛隊の存在を批判していると思われかねない主張を整理して、自衛隊を誤用(例えば「海外派兵」)しようとする政治の愚かしさを端的に批判するとともに、「専守防衛」に徹する自衛隊の存在理由を見詰めてみるべきであろう。いずれにせよ、護憲派内でもっと自由な議論が必要である。
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ここがおかしい 小林節が斬る!
共産党・志位委員長の「自衛隊活用論」は党内で議論して整理すべきだ
2022/04/13 06:00
日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303797
共産党の志位和夫委員長が、「日本が侵略を受けたら自衛隊を活用する」旨を語って、論争になっている。

私自身は少なくとも7年前に公開の講演会で同旨の発言を聞き、それなりに納得できているが、なぜか、今回は集中砲火を浴びている。

私の手元に、全国革新懇の2月28日の代表世話人会の議事録があり、志位発言は次のようになっている。

〈9条の下でも自衛権はある。自衛権は、国民の自然の(つまり、条文上の根拠の要らない=小林注記、以下同じ)権利で、不当な侵略を受けたら排除するためあらゆる手段を用いて頑張るというのは、9条の下でも当然認められるべきだと最初から言ってきた。(だから、当初は自衛権も放棄したように政府が説明した9条に共産党は反対した。だから)侵略を受けたら自衛隊も活用するというのも党の方針だ。9条は無抵抗主義でも自衛権の放棄でもないが、(2項が国際法上の戦争の手段としての「戦力」と「交戦権」を否定しているので)「常備軍」は禁止している。自衛権と常備軍はイコールではない。(自衛隊は警察予備隊として発足し、自衛隊法は諸国の軍法とは異なり、「警察比例の原則」が前提で、2項の故に専守防衛の原則もあり、軍隊というよりも、警察の能力を超えた侵害に対応する能力を備えた日本独自の特殊警察であろう)〉

私は、この志位発言にはそれなりの説得力があると思う。その立場は、要するに9条の下で日本は「侵略者」になることは禁じられているが、だからといって「無抵抗で征服される者」になるいわれはない……という極めてまっとうなものである。

しかし、各地の駅頭でロシアの侵略戦争に反対する街宣をしている護憲論者の主張は、「9条に基づいた平和外交」が中心で、今、現実にウクライナで武力を用いて抵抗している人々の努力と犠牲が、世界的な「自由民主主義対専制軍国主義」の構図をつくった現実を直視していないように見える。

だから、共産党は今、党内で上述の志位発言について討議して理解を深めるべきで、正しい方向への変化をためらうことはない。
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