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2022年04月24日23:13

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仕業人にエバタン

第25話 「あんた この毒手をどう思う」(1976年)

美濃屋の主人、太助(水上保)は
幼馴染で店の番頭の彦三(岡崎二朗)と釣りに行くが
川に落ちて溺れそうになる。
彦三は飛び込んで彦三を助けようとする。
そこに舟に乗ったエバタン登場。。

「おいっ、つかまれ!コレ、つかまれ」
竹の棹を差し出す。

助けられた二人は小屋でエバタンと
エバの妹お咲(江戸川由利子)に鍋を振舞われる。

太助「こりゃぁ美味い。・・アンコウだね?」
エバ「ええ、お口に合いましたらいつでも用意させますから」
彦三「旦那様は魚には目がなくてね」
お咲「そうですか、それじゃあ近いうちに河豚なんか」
太助「そりゃぁいいねぇ」

やいとや又右衛門(大出俊)は
美濃屋の下女おのぶ(新海なつ)から
「真面目で通っている番頭さんが、矢場で
いかがわしい奴(エバタン)と付き合っているのを見た。妙だ。
だからなんとなくお店に悪いことが起きないか気が気でない」
と相談を受ける。

エバタンが矢場の暖簾をくぐって入ってきた。
座って茶を飲もうとすると、
「ねえねえねえ、彦さん来てんだよ」
と店の女が声をかけてきた。

エバ「あ。そうか?へーこら、ありがたーやまのありがとさん、ほいほいほい」
ガラリと障子を開けると
彦三とお咲が寝っ転がっていちゃついていた。

お咲「なーんだ、あにさんかい」
エバ「おいおいおいおい、いくら本当のアニキだからって
そんな姿、目の毒じゃねーかよぉ、なっ!彦さん!
いやね、あんたが来るとは知らなかったんだよ。
ちょいと、お咲に都合してもらおうと思ってねぇ」
お咲「またかい?あたしゃね、打ち出の小槌じゃないんだよ」

彦三「まあいいじゃないか。昨日のご苦労賃も払ってないんだから」
エバタンに1両を渡す。
エバ「あーあれあれこんなに?へっ」

彦三「漁師の真似までしてもらったんだ。まあ、とっときない」
エバ「そーかい、あたしはこっちの方がもう忙しくてねっ」
ツボを振る真似。
エバ「ところで、上手くいったかい?」
彦三「上出来だよ。命の恩人だなんて女将さんからも礼言われた」
エバ「そうかい、じゃあ事がうまく運びやすくなったじゃねーか」
彦三「ただな、女将さんの世話をしているババアがどうも気になってな」
エバ「え?ばあさん?ふっふっふっ笑」

どこかの料理屋の調理場。エバタンが暖簾をくぐってやってきた。
エバ「さーだよ、よっ!」
定吉(宮川珠季)
  「おうできてるぜ」
エバ「すまねえな、手間かけさせて」
定吉「なーにいいって事よ、オマエの頼みじゃ断るわけにもいくめーさ」
肘でエバタンを軽く突く。
エバ「これだけかぁ?」
定吉「いや、こっちもだ。こいつはな、アラに白子に、タマだ。
・・・俺が開いたんだ安心しな」
エバタンを肘でツンツン突く。
エバ「だからオメェに頼んだんじゃねーか」
エバタンも定を肘でツンツン突く。
定「そーかい」

エバタンは傍の桶に目を向ける。
エバ「よお、これはぁ?」
定吉「そりゃだめだ。おめー真子と肝だよ」
エバ「これかあ、お陀仏になるってえのは」
摘まみながら凝視する。
エバ「これぇどうすんだよ」
定吉「捨てるんだよ。猫や犬にでも喰われた日にはな
ニャンともキャンとも言わないうちにあの世行になるからな」
エバ「うぇえ、クワバラクワバラ」
定吉「だからって河豚を怖がるこはねーやな」

エバ「よう、それ〜捨ててきてやろうか?ついでによぅ」
定吉「そうかい?じゃあすまねえが、そこの川にでも放り込んどいてくれ」
エバ「ああ、いいよいいよ」

エバタンは河豚毒をゲットした。

あみ舟
エバ「お咲、俺だ!」
エバタンが舟に乗り込んでくる。
エバ「細工は流々仕上げを御覧じろってね♪」
毒を入れた袋を見せる。
お咲「あにさーん、本当にそれ効くんだろうね?」
エバ「だーから試してみようってんじゃねーか。
それより、おめーの方は大丈夫だろうな」
お咲「大丈夫さ、ちょっと甘い顔してやったらね。
二つ返事でこの通り、漁師の爺さんが何もかも用意してくれたよ。楽なもんさ」
舟の中には鍋や酒の準備が整っていた。

そこへ彦三がおのぶを連れてやってきた。
アンコウ鍋と偽っておのぶに食べさせようとする。
エバ「何がいい?ああ、これがいいだろ。これはね、まーこ」
おのぶ「まーこ?」
エバ「卵の事だよ、オマエだって持ってたんだぜぇ〜」
おのぶ「何言ってんだよ、年寄りをからかうもんじゃないよ笑」
エバ「食いねぇ食いねぇ、どうだい味は」
おのぶ「美味しい!私はこんな美味しいもの食べたことなかったよ」
エバ「え?そうかい?そーうかいへっへっへっ。
どんどん食いな、遠慮することないんだ。じゃんじゃんあるからね」
彦三「たくさん食べたらいいよ」

エバタンはおのぶの皿に魚の身を入れる。
エバ「月も朧に白魚の篝もかすむ春の空、冷てえ風もほろ酔いに・・・」
三人吉三の台詞を口ずさみながらドンドン入れる。
美味しそうに食べるおのぶ。

その後、おのぶは夜鷹の恰好で大川に浮いていた。

おのぶが帰ってこない事に女将のおみち(服部妙子)は不審に思っていた。
おのぶは番頭は矢場や岡場所に通って派手に金を使っている。
番頭が嫌いだ性に合わない等、おみちに漏らしていたのだ。
おみちは彦三を怪しむ。
だけど太助は彦三を信頼しきっていたので取り合おうとしない。

そして太助は彦三と川舟で手料理を食べるために大川に出かけて行った。

太助、河豚毒で死亡。

矢場
彦三「仙八(エバ)万が一ってことがあるからな、
ほとぼりが冷めるまで顔を合わせないことだ。いいな」
エバタンは赤い矢をクルクル回している。
お咲「美濃屋の身代は必ず彦さんの手に入るんだろうね」
彦三「まかしとけよ」
エバ「楽しみに待ってるぜ」
お咲「でもさぁ女将さんは物凄い綺麗な人だそうじゃないか。
手を出したら承知しないよ」
エバ「バカ!妬くんじゃないや。大金が転が彦さん可哀想じゃねえか」

美濃屋の親族一同が店のためにおみちと彦三を一緒にさせようとする。

彦三は矢場に出向き
お咲とエバタンと三人で美濃屋の身代が手に入ったと喜ぶ。

お咲「あにさん、彦さんはね大店の主人なんだよ」
エバ「え?ああそうか!ああうまくいったな〜」
両手を上げて万歳をする。
エバ「季節外れの河豚鍋で少々心配だったかが、大成功、河豚様様笑」

天井裏から見ている捨三。

おみちは彦三に夜這いされる。
翌日川で佇むおみちに、やいとやが声をかける。
「ご主人を殺したのは彦三です」
泣き崩れるおみち。
「旦那様の恨みを晴らしたい」

やいとやは早速営業。
「世の中のためにならない許せない奴を
始末してくれる裏家業があるのを知っていますよ」

おみち、やいとやに依頼。

エバタンは定吉と屋台のおでん屋で飲んでいた。
エバ「まーまま、遠慮する事ねえやな、
俺とお前の仲じゃねえかよ」
定吉「じゃあよ、今度は俺の顔馴染みのとこ行こじゃねえかよ」
小指を立てる。
エバ「いーじゃねーか、女ぐらいいくらでも世話してやらーな」
定吉「本当かい?」
エバ「しかしなんだな、おめーの包丁捌きはなかなか大したもんだぜ。
ええ?特に河豚ってやつはな、へへへっ」

その様子を中村さんが伺っている。
そこに見回りの同心と岡っ引が通りかかる。
身を隠す中村さん。
振り向くとエバタンがいない。
見回すと、女二人をナンパしていた。
二人の肩を抱いて「いいじゃねーか、いいじゃねーか」
だけど突き飛ばされて逃げられる。
「コノヤローチクチョウ、ケッ、コンニャロ、女なんかいくらでもいるんだ」
捨て台詞を吐いて走って屋台に戻る途中に
横から中村さんの刀がエバタンをグサリ。
両手を上げるエバタンの手に匕首が握られている。
いつ握った?
握った手を中村さんが強く握る。
匕首が落ちる。
エバタンも崩れ落ちる。

少し離れたところでは定吉が酒を飲んでいる。
エバタン死亡。

※BS朝日(2021年7月23日)
 テレ玉(2022年1月25日)

※仕業人にエバタン(2020年09月01日)
※仕業人にエバタン (2020年11月12日)
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