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2022年04月21日23:30

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歯痛と藤田真央

今日は非常勤職員の非勤務日で、
午前に証券会社、昼に散髪、午後に歯医者、
歯痛の中、歯医者でもらったボルタレンを飲み飲みして下記の演奏会に行きました。

◯ 都響スペシャル(4/21)
開演:2022年4月21日(木) 19:00
会場:東京オペラシティ コンサートホール
曲目:
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
R.シュトラウス/交響詩《英雄の生涯》 op.40
ピアノ:藤田真央
ヴァイオリン:矢部達哉(都響ソロ・コンサートマスター)
指揮:大野和士

最初に、プログラムにはないウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ(アンドレアス・ジース編曲)/ウクライナへの祈り(管弦楽版)[日本初演]が追加演奏。大野和士によれば前衛作曲家だそうですが、脳が全部溶けて涙に変わりそうなくらい美しいいい曲。
歯痛を一時忘れた。
マリウポリに届け!

シューマン/ピアノ協奏曲
もう藤田真央のピアノ弾く手は見なくても十分いいのわかってるから顔が見える席買った(嘘。その値段ではそこしか空いてなかった)
なんとなく藤田真央はシューマンと合いそうな気がしたらその通りだった。藤田真央とそう歳離れていない時にシューマンが構想した第1楽章はロマンティックな流れを上回る青春の若気の至りを作曲者と同世代の若者として溢れさせる、のをコントロールして表出してるこいつ!管弦楽との絡みでは藤田くんがオケをリードしてて、端的なのはやや埋没気味だったクラリネット(糸井さん?)のソロを藤田くんが引き上げているような感じを受けた。
藤田くんのシューマン聴いたらだいぶ歯痛を忘れた。
奏者アンコールはモーツァルトのソナチネ545を藤田くんが適当に装飾つけて演奏。

R.シュトラウス/交響詩《英雄の生涯》
さて、
じゅ。の仇敵R.シュトラウスの曲の中でも最も嫌いな曲であり、50年くらい前に最初に都響の定期会員になった時に最初か2番目のメインで聴いた曲。(あの時は東京文化でコバケンが指揮してまだバンダを知らなかったじゅ。が第4曲でコバケンが突然客席を振り返って2階席を指揮棒で指したらトランペット持った人が3人2階席でファンファーレを鳴らしたので度肝を抜かれました。まあ、嫌い嫌いは〇〇のうちというのでどこまで嫌い抜いているのかは不明)
演奏の感想に限って言うと、冒頭の低弦があまりに素晴らしくて度肝を抜かれました。この曲は少なくとも前半は弦の曲と実感した。特にコンマスのやべっちが素晴らし過ぎる。ソロもパウリーネのあまり悪意のない口うるささを英雄の敵と共にペチャる小物感、をコントロールして聴かせてくれる。第4曲英雄の戦いはコバケンみたいに見えるところにバンダを置かず舞台から3人退出してきちんと舞台裏で奏す。全体的に控えめだけど打楽器の西川さんカッコいい。英雄の引退後は目を閉じて聴く。休憩中にチェロの本橋さんからシューマン聴いて都響ってこんな弦良かったっけ?と問われた影響もあるが目を閉じるとほんとに弦がいい。ソロ良かったやべっちによる底上げ絶対ある。想えば先週日曜のマーラー3は絶対やべっちで聴きたかった。実は英雄の生涯と同じ頃の作品。
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