「今はちょっと、ついてないだけ」

「今はちょっと、ついてないだけ」
2022年4月8日より公開中
「犬がいた季節」「四十九日のレシピ」に続いて
作家・伊吹有喜の同名小説を映画化したヒューマンドラマ。
監督は「パーフェクトワールド　君といる奇跡」の柴山健次。
主演は『百獣戦隊ガオレンジャー』で人気を博し
NHK連続テレビ小説「マッサン」にも出運の玉山鉄二。
「おもいで写眞」の深川麻衣、音尾琢真、団長安田、
高橋和也、かとうかず子、山村美智、奥山佳恵、
川津明日香、Erna大友花恋らが脇を固める。
主題歌“First day song”をAge Factoryが歌う。
かつては世界の秘境を旅する"ネイチャリングフォトグラファー"
として、テレビの人気番組に出演して脚光を浴びた立花浩樹。
だが、バブル崩壊とともに番組は終わり、すべてを失ったうえ
事務所の社長が作った借金を背負わされる羽目になり、
ただ借金を返すためだけに15年間生きてきた。
必死で働いて借金は完済したものの、気づけば40代になっていた。
ある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、
その撮影を通して、忘れていた喜びをカメラを構える事で思い出す。
もう一度やり直そうと決心し上京した立花は、
シェアハウスでの新生活をスタートさせる。そこには
人付き合いが苦手で美容サロンをリストラされた瀬戸寛子など、
人生で挫折を味わって傷ついた住人たちが住んでいた。
そんな中で彼は……。
玉山鉄二が13年ぶりに主演を務める。
しっかりとしたコンセプトで描かれた作品。
夢に破れたカメラマンが再起する姿と彼を取り囲む人間模様を描く。
なんとなくあの頃見て来た番組やＣМ、聞いていたラジオなど
に重なるイメージや臭いがあり、懐かしく感じる。
バブル期を生きて来てふと立ち止まった時、
「自分の人生は何だったのか」と思う瞬間がある。
そんな時に気持ちが優しくなれるような"大人の映画"だ。
疲れた気持ちをいやしてくれる。

公式サイト
https://gaga.ne.jp/ima-tsui/